まきはら とよかず 
Apple Store（直営店／オンライン）で買い物する際、支払い方法のひとつとして提供されている「ペイディあと払いプランApple専用」。クレジットカードがなくても分割払いが利用可能、さらには指定の条件を満たすと手数料も0%（=無料）にできるサービスです。
この記事では、“Apple専用”の支払い方法としてサービス提供されている「ペイディあと払いプランApple専用」について、概要や利用登録〜利用開始までのながれ、利用に際して理解しておきたいポイントを整理し、紹介します。
「ペイディあと払いプランApple専用」とは
ペイディあと払いプランApple専用はApple Store（直営店／オンライン）で買い物する際にのみ利用できる“Apple専用”の支払い方法です。
「ペイディ（Paidy）」という名前のあと払いサービスとの提携のもとに提供されており、メールアドレスと携帯電話番号を使って登録します。クレジットカードがなくても分割払いが利用できたり、指定の条件を満たせば手数料もゼロ（=無料）にできたり、という点が魅力です。
ペイディ自体は最近だとAmazon.co.jpやQoo10、ビックカメラ.com、PREMIUM BANDAI（プレミアムバンダイ）、ディズニーストア.jpなどでも利用可能になっています。「ペイディというサービス名はどこかで見たことがある」なんて人も多いのではないでしょうか。
ペイディあと払いプランApple専用を申し込むと“通常のペイディ用”とは別に“Apple専用”の利用可能額が設定されます。例えばペイディ用の利用可能額が20万円、そこにペイディあと払いApple専用の利用可能額が別枠で20万円設定され、トータルで40万円まで利用できるといった具合です。
なお以降、この記事では「ペイディあと払いプランApple専用」について紹介していきます。
利用開始までの流れ
ペイディあと払いプランApple専用をはじめて利用する場合。流れは次の手順になります。
- スマートフォンにペイディアプリをインストールする
- ペイディアプリから「ペイディ」の利用登録をおこなう
- ペイディアプリから本人確認（=ペイディプラスの利用登録）をおこなう
- 審査通過後、ペイディアプリから「あと払いプランApple専用」に申し込む
ペイディをすでに使っている場合は完了している手順は省略できます。すでに本人確認（=ペイディプラスの利用登録）まで済んでいる場合は上記（４）の手順だけで使い始められます。
アプリはApp Store（iOS向け）とGoogle Play（Android OS向け）が公開されており、iPhoneでもAndroidスマホでもインストールできます。AndroidスマホからiPhoneに機種変更する際でも利用可能です。
本人確認に使える身分証明書は「運転免許証」または「マイナンバーカード」のいずれか。本人確認の申請をおこなう際には、これらのいずれかとスマホのカメラで撮影した顔写真を提出します。
なお手元にスマホと身分証明書がある場合、日中に申請をおこない、スムーズに進めば、5分程度で申し込み結果（本人確認・審査の結果）が通知されます。
無事に審査が通れば、あらためて「あと払いプランApple専用」に申し込み。ここでApple専用の利用可能額が設定されます。
あとはApple Store（直営店／オンライン）で買い物をする際、支払い方法に「ペイディあと払いApple専用」を選べばOKです。
利用時のポイント・注意点
利用登録も簡単、利用開始までの所要時間も短め、とうれしいサービス内容のペイディあと払いプランApple専用。
利用にあたって事前に理解しておくべきポイント・注意点も見ていきましょう。
0%金利で分割購入できる製品あり。途中で新機種に乗り換えることも
Appleではペイディあと払いApple専用を指定の条件に沿って利用すれば、分割手数料0%で分割払いできる製品を用意しています。
＜参考ページ＞
金利0%の分割払い – Apple（日本）
また「iPhone 36か月分割払いオファー」と呼ばれるプロモーションも実施。
Appleが指定する製品をペイディあと払いプランApple専用を利用して36か月の分割払いで購入する場合、支払いの24回目に、（次の）新しいiPhoneに買い替えられるオプションです。
買い替える場合は支払いの24回目に手持ちのデバイスをAppleへ下取りに出します。すると36か月分割払いの残りの支払いが完済できる仕組みになっています。
2023年11月現在はiPhone 15シリーズ（iPhone 15／iPhone 15 Plus／iPhone 15 Pro／iPhone 15 Pro Maxの4モデル）がこのプロモーションの対象になっています。
毎月の支払い方法は3種類から選ぶ
ペイディあと払いプランApple専用を利用する場合。あと払い分の支払い方法は3種類から選べます。
- コンビニ払い
- 口座振込
- 銀行振込
ここでまず注意したいのは、上記のうちで手数料が完全に無料になるのは「口座振替」のみだということ。コンビニ払いを選ぶと支払い手数料（最大で税込390円／回）がかかります。銀行振込の場合も金融機関により振込手数料がかかります。
前述の分割手数料0%での分割払いが利用できるのは「口座振替」と「銀行振込」に限るとも案内されています。「コンビニ払い」には適用されません。
またクレジットカードで支払う場合と比べてみると、利用額に応じてポイントなどが還元されることもありません。ポイント還元も含めて考えると、手数料がかかってもクレジットカードの分割払いを利用したほうが実はおトクになる、というケースもあるかもしれません。
利用枠の都合で使いたいときに使えない場合もある
ペイディあと払いプランApple専用で設定される利用限度額は審査に基づきサービス側で設定されます。このとき、利用限度額が必ずしも購入したい製品の販売額以上で設定されるとは限りません。
一例として、筆者自身もiPhone 15 Proを購入する際にペイディあと払いプランApple専用を申し込みました。このときに設定された利用可能額は18万円。この金額だとiPhone 15 Pro Maxの販売価格（最安の256GBモデルで税込189,800円）には手が届きません。
iPhoneの“Proモデル”やストレージ容量の大きなモデル、iPadやMacなど高価格帯の製品の購入を検討している場合に、利用可能額の都合でペイディあと払いプランApple専用が選べない可能性があります。
ペイディあと払いプランApple専用自体は、直近でApple製品の購入予定がなくても、利用申込はおこなえます。事前に申し込みし、余裕をもって自分の利用可能額を知っておければ、新型iPhone発売時などに慌てるといった事態は防げます。
まとめ
「ペイディあと払いプランApple専用」について、サービスの概要や利用開始までの流れ、利用に際して知っておきたいポイント・注意点を紹介してきました。
さいごにあらためて要点を整理しておきます。
- ペイディあと払いプランApple専用では“Apple専用”の利用可能額が設定される
- 利用登録から本人確認まで、スマホアプリだけで完了できる
- スムーズにいけば5分程度で支払いに使える状態まで設定できる
- 条件を満たせば分割手数料0%の分割払いが利用できる
- あと払い分の支払い方法によっては手数料が発生する
- 新設される利用可能額（金額）は自分で指定できない
クレジットカードを所持していない場合にも分割払いが利用でき、かつ指定の条件を満たせば分割手数料0%の分割払いが組めることがペイディあと払いプランApple専用の最大の魅力です。
ただし購入する製品や購入後の（分割払いでの）支払い方法によっては「他の支払い方法のほうが自分向きだった」というケースも十分にありえます。
サービス内容を理解した上で、少ない負担でApple製品が購入できる一手段として活用してみましょう。
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