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モバイルバッテリー決定版!スマホ100台持ちの熟練ライターが本気でオススメする商品は?

モバイルバッテリー決定版!スマホ100台持ちの熟練ライターが本気でオススメする商品は?

二度目の緊急事態宣言が発令され、外出する機会がめっきり減ってしまいました。自宅でリモートワークをしている、という人も少なくないでしょう。

 

それでもモバイルバッテリーがあると便利な場面があります。

今回はしむぐらしでガジェットについても執筆しているテック系ライターたちに、どんな場面でモバイルバッテリーを使うのか、選ぶときの注意点、また愛用品について語ってもらいます。

モバイルバッテリーを持っていなくても大丈夫!?

編集部:モバイルバッテリーについての記事を執筆することもあるかと思いますが、いくつくらい持っていますか。

 

石井徹さん(以下、石井):今、スマホを100台持っているんですが、モバイルバッテリーはそこまでの台数は持っていないですね。捨てようと思っていたものも含めて数十台。正確に数えたことはありません。ただ、普段、持ち歩くのは4〜5台程度ですね。

渡辺まりか(以下、渡辺):わたしはちょっと数え切れませんね。あれって夜中に子どもを生んでいるんじゃないかと思うほど、いつの間にか増えている。

 

石井:それはちょっと特殊な環境だと思いますよ(笑)。

 

井上晃さん(以下、井上):この中では、わたしが最も一般的な人に近いかも知れません。2〜3台ほどしか持っていないんですよ。

 

最近のスマホでは、内蔵バッテリーが保つように、随分工夫されていますよね。だから、1日使っていたとしても「ピンチ!」だと感じることはほぼない。万が一、そういうことになってしまったとしても、「ChargeSPOT」というモバイルバッテリーシェアリングサービスで、事足りてしまうんです。

全員:おお!

 

井上:ChargeSPOTは、FamilyMartやLAWSONをはじめ、あちこちに設置されていて、1時間165円、48時間330円で借りられる。返す場所は、ChargeSPOTが設置されているところであればどこでもいいので、横浜で借りて、電車に乗っている間に充電し、東京駅付近のFamilyMartで返す、ということもできるんです。

 

しかも、USB Type-C、Lightning、Micro USBの3種類のケーブルが付いているので、どのスマホでも使える。年に2回くらいしかピンチがないのですが、わざわざモバイルバッテリーを買わなくても、税込み165〜330円で済ませられるので、重宝しています。

お気に入りのモバイルバッテリーはこれだ!

編集部:そういう井上さんが選んだモバイルバッテリーが、むしろ気になります。

 

井上:実は、つい先日、ソーラーパネル搭載のモバイルバッテリーを買って、非常用持ち出しバッグの中に入っています。「FEELLE ソーラーチャージャー 20000mAh」という製品です。

USBケーブルでも充電できますが、4枚のソーラーパネルから5V/1Aで本体を充電できるので、万が一のときの連絡手段確保には便利かな、と思います。LEDフラッシュライトも搭載しているので、緊急時に役立ちそうです。

 

渡辺:本体に1枚だけソーラーパネルが付いているものはよく見かけますが、4枚もあると充電効率が良さそうですね。

 

井上:思ったよりは早くないんですけどね(笑)。ただ、非常時以外でも、アウトドアでのバーベキューなどで、Bluetoothスピーカーの電源くらいには使えそうです。

ただ、本当はケーブルを持ち歩きたくないので、たとえ重くなっても、ケース一体型のものがいいんですよね。以前は、多種多様なサードパーティー製のバッテリーケースがあったんですけど、最近あまり開発されていないのが残念です。

▲ケース一体型モバイルバッテリーの例。こちらは「バッテリーケース iPhone 11 Pro対応

 

石井:持ち歩くモバイルバッテリーが4〜5台、と言いましたが、スマホも複数持ち歩いているので、どれかひとつ充電が切れてしまっても、「ほかのスマホがあるから、いいか」となりがちなんですよね(笑)。

とはいえ、最近お気に入りなのが、「Anker PowerCore Fusion 10000」です。

 

チャージャーとモバイルバッテリーの一体型で、壁のコンセントに直挿しできるのがお気に入りです。カフェに入って、のんびり充電しようと思ったのに、モバイルバッテリーが充電されていなかった、という「モバイルバッテリーあるある」の状況でも、これならその場で本体を充電しながら、端末へも給電できる。それに、20W出力できるPD(Power Delivery)対応のUSB Type-CとUSB Type-Aのポートがあって、MacBookもOK。「使い勝手が良さそう!」と飛びついてしまいました(笑)。

 

渡辺:外出する機会がめっきり減ってしまったので、何かしら忘れちゃうんですよね。わたしもケーブルを入れ忘れるということが、割とひんぱんにあるので、最近では「MIPOW Power Cube Pro 10000mAh」をバックパックに入れています。

これは、18WまでのPDに対応しているUSB Type-Cポートと、5V/1A・5V/2Aでそれぞれ充電できるUSB Type-Aポートのほか、ワイヤレス充電機能もあって、万が一ケーブルを忘れた場合でも、スマホを充電できる。たまたま、今使っているスマホが、どれもワイヤレス充電対応だからできる技なんですけどね。

 

あとは、外出先でノートPCを使って作業をすることもあるので「AlsterPlus」という大容量のものも持ち歩いています。これは、どちらも100WのPD対応USB Type-Cポートを二つと、最大18WのQuickCharge対応のUSB Type-Aポートを二つ搭載していて、合計出力が最大156W、容量2万7000mAhというモンスター級のモバイルバッテリーです。全ポート使っても、60W×2、18W×2で端末を充電できるのが最強ですね。

あと、最近はほとんどのノートPCやMacBookシリーズでPD充電できるから良いのですが、Surfaceなど一部の端末では充電ケーブルの端子が独自のもののため、AC電源を必要とするものがあるので、「HyperJuice AC」(編集注:2021年3月現在販売終了)など、ACポート搭載のものも常備しています。

 

石井:いやいやいや。AC対応のモバイルバッテリーって、そんなに出番ないでしょう(笑)。

 

渡辺:一つ持っていると、何かと便利ですよ(笑)。Surface BookとHyper Juice ACの組み合わせだと、荷物が重くなってしまって大変ですが。

モバイルバッテリーの選び方ポイント

編集部:皆さん、お気に入りのものがいろいろとあるんですね。どういう基準で選んでいるでしょうか。これからモバイルバッテリーを買おうとしている人に、おすすめポイントを伝えるとしたら、どんなところでしょうか。

 

石井:ポートの形とPDなどの急速充電に対応しているかを確認してほしいですね。あとは、必要としている容量、重さ、デザイン性など。Amazonでは、有象無象のメーカーのものが販売されていますが、できれば信頼できるメーカー製のものを選んだほうがいい。モバイルバッテリーに義務付けられている「PSE」マーク付きのものでも、必ずしも安全だとは言い切れませんので。

 

井上:どれほどのパワーで出力できるか、というのは大切ですよね。小さい文字でプリントしてあることが多いので、ちょっと確認するのは大変なんですが、5V/1Aとか5V/2Aとか必ず表示されていますから。

 

わたしがオススメしたいのは、2.1A以上のもの。1A台の電気しか流せないものは、とても充電速度が遅いんです。使い物にならないとかんじるぐらい。

もし、iPadやノートPCなども充電したいのなら、PD対応のもの。ワット数も確認してもらいたいですね。

渡辺:ノートPCの充電用途なら、45W以上がオススメですね。18W、20Wだと、端末のバッテリーを消費しない程度の給電しかできない、ということもありがちなので。

ちなみに、ワット数は電圧×電流で計算できるので、ワット数表示されていない場合でもかんたんにチェックできます。

 

井上:それから、スマホやノートPC以外の周辺機器……例えば、ワイヤレスイヤホンやヘッドセットなど、小さい電子デバイスを充電することも考えているのであれば、接続デバイスの受け入れ電力を識別して、最適な電流で充電できる機能が備わっていると良いですね。

必要以上に多量の電流を流してしまうと、デバイス内蔵バッテリーを劣化させてしまうことがありますから。

 

渡辺:Ankerやcheeroというメーカー製のものであれば、Quick ChargeやAuto-ICといった独自規格で、充電対象のデバイスの受け入れ限度ギリギリで充電できるから安心ですよね。

 

石井:デバイスへの充電速度のほか、モバイルバッテリー本体への充電速度も気をつけたいポイントですよね。Micro USBポートしかないものは、非常に遅いのでやめたほうがいい(笑)。できればPD対応USB Type-Cが入出力兼用のものだと、短時間で持ち出せるまでの容量をモバイルバッテリーに充電できるので良いですよ。

 

井上:充電が終わったかどうかを確認できるインジケーターを搭載している、というのも追加したいですね。

渡辺:うわあ、けっこう見るべきポイントがたくさん出てきましたね。まとめると、

 

・搭載ポート
・最大出力
・容量
・重さ
・デザイン
・Quick ChargeまたはAuto-ICなど対象に最適化された賢い充電
・本体への充電速度
・充電完了のインジケーターの有無

 

といったところでしょうか。

お家時間でも便利に使える

編集部:今、ほとんど外出する機会がないと思いますが、持っているモバイルバッテリーをどのように使っていますか。

 

石井:部屋の中のいたるところにモバイルバッテリーがあるので、自分のいる場所で充電する、という使い方ですね。ノートPCでの作業中に、内蔵バッテリーが切れそうになっても、手の届くところにPD対応のモバイルバッテリーがあるから、それを使って引き続き作業できる(笑)。

 

渡辺:同じく(笑)。AC対応のモバイルバッテリーや、PD対応のものでやり過ごせます。ちょっと外に持ち出したくないサイズの「cheero Power Mountain mini 30000mAh」などは在宅ワークのお供になっています。

井上:ちょっとモバイルバッテリーという領域からは外れてしまいますが、ワイヤレス充電スタンドは重宝しています。デスクワーク中にLINEなどがスマホに届いたとき、ケーブルを抜き差しするのって、面倒ですよね。これなら、手元に置いておきつつ、充電もできる。

 

渡辺:そのワイヤレス充電スタンド部分がモバイルバッテリーになっている「ソトでウチで「乗せて」充電」という製品がありまして……。これなら、普段は充電スタンド、外出時にはそのまま持ち出す、ということもありです。

編集部:ひとくちにモバイルバッテリーと言っても、さまざまに進化しているし、デザインも豊富なんだということがよくわかりました。最後に、これだけは伝えたい、ということはありますか。

 

石井:先ほども触れましたが、Amazonでは有象無象のメーカーが直販しています。価格だけを見て、安いものを選びがちなんですが、安全性能が保証されたものを選んでもらいたいなと思います。

 

井上:大容量のものもいいんですが、普段遣いなら2.1A以上の出力ができる4000〜5000mAhの手頃なもので充分ではないかと思います。何を充電したいのか、どういう用途なのか、ということを考えれば、自ずと最適なものが見つかるのではないでしょうか。

 

渡辺:外に出かける機会が減っていても、“あちこち運べる充電器”としてモバイルバッテリーは便利に使えます。いつも使っていれば、災害時にも慌てることがないですよ。

それから、どんなに安全性の高いメーカー製のものでも、性質上、衝撃には弱いので、落とさないように注意しながら使っていただければうれしいですね。楽しいモバイルバッテリーライフを送ってください。

 

編集部:ありがとうございました!

Contributor

渡辺まりか

デジタルガジェットをこよなく愛するフリーライター。専門学校で約10年の講師経験あり。小型船舶操縦士免許2級、乗馬5級、普通自動二輪免許など趣味多し。

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