iPhoneやiPadのOSを「16.2」にアップデートすると使えるようになる「フリーボード」というアプリをご存知でしょうか。Apple純正の新しいメモアプリのようなもので、手書きで文字や絵を書けたり、テキスト・画像・動画への挿入や、ふせんを貼って情報を整理したり、なんてこともできる優れものです。しかも、遠隔での共同編集も可能で、離れた人とのブレスト用ホワイトボードとしても利用できます。
iPhoneやMacでも利用可能ですが、手書きをベースとした大きな画面を持つiPadで利用するのにちょうどよさそう。iPadを、見るだけ、調べるだけ程度にしか使っていない方にとっては、このアプリの登場で、もしかしたらiPadの利用価値が一気に上がるかも知れません。そんな可能性を感じさせてくれる新たなメモアプリ「フリーボード」の中身を今回は見ていきましょう。
目次
共同編集可能で、無限に書き続けられる自由自在なホワイトボード、それがフリーボード
▼動画①
まず、フリーボードを一言で表すとすれば「共同編集ができ、無限に書き続けられる自由自在なホワイトボード」といったところでしょうか。
しかしながらその機能の幅広さは一言では決して収まりません。具体的にはどんなことができるかと言いますと……。
- エンドレス! どこまでも果てしなく書き続けられる
- 地図アプリのように拡大縮小が簡単で最小10%~最大400%までOK
- 選択肢たくさんの図形がプリセットされていて、整列機能もちゃんとある
- テキスト挿入OK。カラー・フォント・サイズ変更も可能
- アイデア整理に便利なふせん機能(カラー変更や移動も簡単)
- リッチな見え方が嬉しいリンク挿入機能
- コピペも簡単
- 動画の埋め込みができる!(画像やPDFも可能)
ボードの領域がエンドレスで拡大縮小可能幅が非常に広いのが、このフリーボードの自由さを大きく物語っています。わざわざ新規ボードを作らなくても、縦横無尽に好きな場所に好きなだけ書き足していけるため、ストレスが少なく、アイディア出しの際などには脳にブレーキをかけることがないので、特に威力を発揮するのではと思います。
また、あらかじめ用意されている図形も豊富ですし、塗りや線の色を変更してカスタマイズも簡単。複数の図を配置する際には、きれいに並べるためのガイドも登場してくれるため、手書きのボードとは言えクオリティーの高い図やイラストを作成することができます。
さらにテキストや画像の挿入だけでなく、リンクの挿入や動画・PDFの挿入も可能。いろんな色の付箋を貼り、カテゴリごとに並べ替えしたり分類することもでき、リアルなホワイトボード以上の機能がどっさりと詰まっているアプリとなっています。
最大100人!リアルタイム共同編集ができる
▼動画②
そしてこのフリーボードは離れた場所にいる相手との共同編集もできます。可能人数はなんと最大100人! リアルなホワイトボードでは、ほとんどの場合「書き手」が固定されてきますが、このフリーボードでは誰もが書き手になることができます。
また、書いては消しての繰り返しが必要なリアルホワイトボードと違い、無限に書き続けられるフリーボードでは大切な情報を消す必要がありません。ものごとの関連性を表現する際に、すべてひとつのキャンバス内で収められるのは、非常に有効だと感じました。
FaceTime機能が組み込まれているだと!?
このフリーボードの共同編集機能には、アプリ開発者の並々ならぬ力の入れようが感じられます。というのも、フリーボードの1つの機能としてFaceTimeが組み込まれているのです。
つまり、フリーボードを離れた相手と共同編集する際に、フリーボードアプリ上でその相手と顔を見て議論をしながら一緒に書き貯めていくということまでできてしまうわけです。なんとすごいことでしょう。このフリーボードの登場で、会議やブレストのスタイルをまた一段ステップアップさせられるのではと思います。
特に感動したのは、スプリットビューからのYouTubeリンク挿入
▼動画③
共同編集機能のすごさもさることながら、ボードとしての機能も力が入っています。筆者が特に感動したのは、フリーボード上にYouTubeのリンクを挿入する機能です。iPadにてスプリットビューでフリーボードとYouTubeの2つのアプリを左右にひらき、YouTubeの任意の動画のリンクをフリーボードにドラッグすることで、リンクを挿入することができます。
しかも、挿入されたリンクはサムネイル付きのリンクで、さらには角丸おしゃれ仕上げときています。YouTubeだけでなくSafariを開いてサイトへのリンクをドラッグしたり、カメラロールを開いて写真やビデオをドラッグすることもできます。このドラッグを覚えると、フリーボードをより快適に使えるでしょう。スプリットビュー対応の端末をお持ちの方は、ぜひ使ってみて欲しいと思います。
制限なしのフリーボード、使い道も無限大
描画領域が無限なフリーボードは、その用途も無限と言っても過言ではありません。単なるメモとしても使えますし、絵を描くのが好きな方であれば、デッサンの練習にもよさそうです。ここで筆者がフリーボードを触ってみて、自分だったらどんな風に使いたいか、2つアイデアを出してみたいと思います。
リアル会議もこれでいいじゃん?と思えてきた。
リアル会議でも参加者のうちの数名はリモート参加、というシーンはいまや珍しくなくなりました。そういうとき、リアル会議室にあるホワイトボードを使用していると、遠隔の参加者がそれを認識するためのカメラが必要になります。そうしたカメラが用意されず、画面に映る小さなホワイトボードを見るしかないという場合もあるでしょう。
その点、このフリーボードを導入すれば誰しもが遠隔で編集作業ができますし、キャンバスに制限もありません。ウラオモテの2面しかなく、描画できるエリアが限られるリアルなホワイトボードよりも、円滑に要点を書き足していくことができます。
さらには会議後に編集も可能です。より見やすいように修正をしたり誤りのあった箇所を修正したとしても、共同編集メンバーにリアルタイムで反映されるため、情報の鮮度も維持できます。会議後にホワイトボードの写真を撮り、メンバーに共有する必要もなくなりますしね。
旅行のプランをまとめていくのもよさそう
旅行好きな筆者としては、家族やお友達との旅行の計画をフリーボードで詰めていくのもいいなと考えました。旅行の1日目、2日目、3日目の訪問予定地を整理しつつ、その訪問地の参考情報としてリンクを挿入したり、写真を挿入したりすることで、旅程を俯瞰的に見られる「旅のデジタルしおり」の完成です。FaceTime機能を使って友だちと共同で旅のしおりを作るのも、出発前からなかなか楽しい時間になりそうです。
書いたものを移動させたりコピペすることも可能なので、1日目と2日目の旅程を入れ変えるなど柔軟な変更ができるのも、しおり作りに向いていると思います。
iOS16.2にアップデートすればすぐに使える!
iOSやiPadOSを16.2にアップデートすることで、自動的にインストールされてくるフリーボード。なんだか使い道のわからないアプリが増えてしまったな、とアプリを削除してしまった方もいると思いますが、もしかしたらあなたのiPhoneライフ、iPadライフに改革をもたらしてくれるかもしれません。ぜひ一度このフリーボードアプリを開いて、その魅力に浸ってみてはいかがでしょうか。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。