iPhone Xで採用されて話題になった顔認証システム。
顔認証のメリットは、ズバリ「手軽さ」。スマートフォンのインカメラを自分に向けるだけでロック解除できるところでしょう。
この人気の機能がZenFoneシリーズでも、2018年2月17日発売の「ZenFone Max Plus」から搭載。もちろん、最新機種「ZenFone 5」でも搭載しています。
「格安スマホだから精度が悪いんじゃないの?」「認証に時間がかかるんじゃないの?」と考える人もいるかもしれません。
そこで今回は、価格がハイエンドな「iPhone X」と「ZenFone 5」で顔認証にどれほどの差があるのか検証してみました。
目次
顔認証の設定
顔認証機能を使ってロック解除するには、ユーザーの顔を登録する必要があります。登録方法の違いを見ていきましょう。
iPhone Xの場合
iPhone XのFace ID設定は[設定]>[Face IDとパスコード]>[Face IDを設定]から行います。
[Face IDとパスコード]をタップし、下の方にある[Face IDを設定]という青い文字をタップすればユーザーの顔のスキャンが始まります。
スキャンは2回。円の中からはみ出さないよう注意して、ゆっくり顔を回します。
成功すると、Face IDが使えなかった場合の“保険”としてパスコードの設定が求められます。
これをキャンセルすると、せっかく登録したFace IDが使えなくなってしまうので、自分で決めた6桁の数字をテンキーから入力して設定しましょう。
これでFace IDによる顔認証が使えるようになりました。
ZenFone 5の場合
ZenFone 5の顔認証は[設定]>[セキュリティと画面ロック]>[顔認証]で設定します。
「あなたの顔を登録できます」というタイトル画面が表示されるので、内容をよく読み、「次へ」をタップします。
「ロック解除方法の選択」画面では顔認証のほかに画面ロックを解除する方法を選択します。
一日に一度も起動させなかった場合などに顔認証以外の方法でロックを解除する必要が出てくることがあります。ここでは「顔+パターン」をタップします。
次に「起動時の保護」画面が表示されます。ここでは「必須としない」を選び「次へ」をタップします。
「パターンの選択」画面では、顔認証以外の方法で画面ロックを解除する際に使う一筆書きのパターンを設定します。
4つ以上のドットをなぞりましょう。「次へ」をタップすると確認のための画面が表示されるので、先程設定したパターンを描き、「確認」をタップします。
いよいよ自分の顔の登録です。本文をよく読み、「次へ」をタップして開始します。
顔が円内に入るようカメラに収まると、あっという間に顔データのスキャンが終わります。
顔の登録が成功したら、ロック画面に通知内容を表示するかどうか、また顔認証で画面ロック解除するかどうかを設定して終了です。
顔認証によるロック解除比較
それでは、実際に画面ロックができるかどうか試してみましょう。
まずはiPhone Xです。
あっという間に解除できました。カギアイコンのフックが外れたアニメーションで確認できますね。
あとは画面の最下部にある白いバーを上方向にスワイプすればOKです。
続いてZenFone 5です。
顔を向けた状態で電源ボタンでスリープを解除すると同時に画面ロックが解除されているのがわかるかと思います。
ロック解除の速さは?
同時に顔認証でロック解除をしてみました。
右手に持つiPhone Xは画面タップでFace IDが起動、左手に持つZenFone 5では電源ボタンを押すことで顔認証が起動します。
同時に操作しているつもりでしたが、左手が若干遅れてしまいました。
それでも、ZenFone 5のホーム画面表示と、iPhone Xのカギアイコンのアニメーションはほぼ同じタイミングで見られます。
ZenFone 5は逆さまでもロック解除できる
iPhone Xは正位置に保持しないとFace IDが機能しませんが、ZenFone 5ではどうでしょうか?試してみました。
なんと、逆さまに持って電源ボタンを押しても顔認証で画面ロックを解除できました。
ZenFone 5の顔認証は“使える”!
正直なところ、iPhone XとZenFone 5では価格にかなりの開きがあるため、Zenfone 5の場合「認識するまで『うんしょ』という感じかな?」と思っていたのですが、精度が高く、しかもスピーディー。
おまけに、逆さまや横向き状態で電源ボタンを押しても認識してくれ、「iPhone X以上かもしれない」という発見がありました。
また、iPhone Xのように、端末を持ち上げてスリープを解除することもでき、お値段以上を感じていただけるかもしれません。
顔認証システムを活用して、スマホをもっと快適に使いこなしましょう!