近年、PCのWEBカメラを経由した盗撮被害が増加しています。在宅ワークの普及に伴い、自宅のPCにはいっそう強固なセキュリティが求められます。WEBカメラへの不正アクセスによる盗撮被害はどのように防げばよいのでしょうか。
盗撮被害の増加を受け、PCの周辺機器メーカーで販売されているのが「WEBカメラカバー」です。この記事では、盗撮対策に有用なWEBカメラカバーと、その他の盗撮防止策について紹介します。
目次
WEBカメラの乗っ取りによる盗撮被害とは
サイバー犯罪の手口が巧妙化するなか、世界中で被害が増加しているのがPCのWEBカメラを経由した盗撮被害です。
PCを遠隔操作するシステムを悪用する、PCをウィルスに感染させるといった方法で、カメラにアクセスし部屋の内部を盗み見られてしまいます。
これにより、悪意を持った他人に私生活を除き見られる、カメラを通じて取得した映像で脅迫されるなどの事例が発生しています。
このような盗撮被害を未然に防ぎ、プライバシーを確保するために便利なのが、内蔵カメラ用のWebカメラカバーです。
Webカメラカバーとは?内蔵カメラの盗撮防止におすすめ
Webカメラカバーは、PCやタブレットのWebカメラにシールのように貼り付けられるセキュリティグッズ。文房具のクリップのような形状をしており、左右にスライドできるカバーがついているタイプが主流です。
使い方は簡単で、Webカメラカバーをカメラの位置に合わせて張り付けるだけです。以降はカメラを使用するときのみカバーをスライドさせ開けることになるため、使わないときはカメラの視界を遮りプライバシーを確保できます。
Webカメラカバーは、PCの周辺機器を扱う販売店で広く取り扱われており、ネット通販などでも購入できます。価格も1,000円未満の安価な商品が多いため、気軽に試すことができます。
Webカメラカバー以外の対策は何がある?
Webカメラカバーの使用は、カメラを物理的に塞いでしまうという方法でシンプルですが、効果的です。また、このほかにもいくつか盗撮対策はあります。
基本的なことですが、PCのセキュリティソフトは常に最新状態に保っておくのがおすすめです。
日々進化する不正アクセスやウィルスに対応すべく、セキュリティソフトも日々更新されますので、更新通知が来た場合は早めにアップデートしておきましょう。
また、PCの設定でカメラにアクセスできないようにすることもできます。PCの設定画面からカメラのプライバシー設定にアクセスしてみてください。
Windows10の場合「スタート」→「設定」→「プライバシー」→「カメラのアクセス許可」から設定できます。
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ちょっとしたひと工夫でセキュリティは向上できる
盗撮被害の恐ろしいところは、知らない間にプライバシーや機密情報が漏洩していること。気付いたときには取り返しのつかない事態に発展していることもあります。
Webカメラを経由した盗撮は、ご紹介したちょっとした対策で防ぐことができます。プライバシーを確保し安心して生活するためにも、一度検討してみることをおすすめします。