「大きな事故に巻き込まれたら」「痴漢や不審者に遭遇してしまったら」こんなとき、皆さんならどうしますか?
こういった非常時の対処に、私たちが日頃持ち歩いているスマホが役立ちます。スマホでは緊急時に備え「緊急通報機能」「防犯ブザー」が使用できるからです。
今回はAndroid版として、この二つのツールの使用方法を紹介します。
iPhone版はこちらの記事をご覧ください。
目次
Androidの緊急通報機能はどこから使う?
Androidでは「110番」「119番」などの緊急ダイヤルに連絡する場合に備え、ロック画面からの通報が可能となっています。
Androidスマホのロック画面の、パターンや暗証番号を入力するエリアの下に、小さく「緊急通報」というボタンがあります。
このボタンをタップすると、緊急通報用の番号入力画面が表示されます。
ロックを解除しなくても通報できるため、たまたま居合わせた人など、自分以外のAndroidスマホでも利用できます。ぜひ使い方を覚えておいてください。
なお、Androidスマホでは、緊急通報と同時に、通報先に位置情報を発信する機能が搭載されています。通報時に現在地や住所がすぐにわからない場合に重宝しますので、こちらも設定しておきましょう。「設定」アプリから「位置情報」「詳細設定」「緊急位置情報サービス」の順に進み、ONにしてください。(Android11の場合)
Androidの防犯ブザー機能はどこ?
助けを求めたいときに、スマホから防犯ブザー音が鳴らせたら安心ですよね。
ですが、実は、多くのAndroidのスマホには防犯ブザーが標準搭載されていません。そのため、Androidで防犯ブザーを使用するには、専用のアプリをインストールする必要があります。
Google Playで入手できる、利用者の多い3つのアプリと、使い方を紹介します。
おすすめ防犯ブザーアプリ①『防犯ブザー』
ブザー音を鳴らすことに特化したアプリです。ブザー音の発生と停止以外の機能は搭載されていません。
『防犯ブザー』は、インストールし、ウィジェットをホーム画面に表示することで、使用できるようになります。
▲アイコンはかなり大きく、緊急時にタップしやすくなっている
ホーム画面に表示されているウィジェットをタップすると、ブザー音が大音量で鳴り響き、もう一度タップすると止まります。
非常にシンプルで、とっさに使いやすいアプリですが、誤タップには注意してください。
- 「防犯ブザー」のインストールはこちらから
おすすめ防犯ブザーアプリ②『Digi Police』
『Digi Police』は、警視庁配信の防犯アプリです。警視庁生活安全総務課が防犯情報を配信しており、犯罪の発生状況などをチェックしています。
残念ながら、提供される情報は都内のもののみですが、インストールは都民以外もOK。痴漢撃退機能や防犯ブザー機能を使用できます。
▲助けを求めるメッセージを表示し、音も出せる痴漢撃退機能
防犯ブザーは、アプリのトップ画面下部のメニューから開くことができます。
防犯ブザーの画面が表示され、タップすると大音量でブザーが流れます。
- 「Digi Police」のインストールはこちらから
おすすめ防犯ブザーアプリ③『みまもっち』
『みまもっち』は、福岡県警察の運用する防犯アプリです。こちらも、犯罪発生などの情報は福岡県内のもののみですが、防犯ブザーアプリとしてなら福岡県民以外も使用できます。
▲画面右下から防犯ブザー画面を表示できる
画面のブザー起動ボタンをタップするとブザー音が流れます。通報ボタンも表示されているので、とくに緊急性の高い場合はアプリから110番に連絡できます。
『みまもっち』のブザー音は設定画面から任意に変更可能です。通常のブザー音のほか「助けてください」「やめてください」のメッセージを流すこともできます。用途に応じて使い分けてみてください。
- みまもっちのインストールはこちらから
万一に備えてスマホの防犯対策を見直そう
いつ事件や事故に巻き込まれるかわからないなかで、防犯対策は欠かせません。肌身離さず携帯しているスマホで防犯ができれば心強いですよね。緊急時に備えて、お手元のスマホの緊急通報機能や防犯アプリの使い方を把握しておきましょう。