寝ている時に充電するのを忘れていたので、目覚めてスマホを見るとバッテリーの容量が10%を切っていた……
モバイルバッテリーは持っていないし、会社・学校では充電ができない。
家を出るまでの30分以内に、スマホの充電が100%になれば……という経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
そんな時に役立つのが「急速充電」機能です。
短時間で、スマホを一気に充電してくれる「急速充電」をするにはどうしたらよいのでしょうか?
目次
iPhoneは充電器だけ気を付ければいい
iPhoneユーザーであれば、以下の二つで急速充電ができるようになります。
- 出力が高い充電器を使う
- iPhoneを機内モードにする
iPhoneに付属している充電器(USB電源アダプター)は出力が「5ワット」しかありません。
もしiPadの充電器を持っている人は、それを使いましょう。iPadの充電器は「10W」「12W」の出力があります。iPadの充電器を使えば、早く充電できるとAppleも公式に推奨しています。
iPadの充電器を持っていない人は、10W以上の出力を持つ急速充電器を購入しましょう。
1ポートだけなら、Anker社の以下の製品がお手頃な価格でお勧めです。
※本記事の内容は、2017年6月28日現在の情報であり、金額はすべて税込です。
Anker 10W USB急速充電器 ACアダプタ 出力2A 折りたたみ式 71AN10WS-WA(999円)
複数ポートが必要であれば、同じくAnkerの次の製品があります。
Anker 24W 2ポート USB急速充電器 A2021121 (1,599円)
また、充電中にiPhoneが無駄な電力を消費しないため「機内モード」にしておくと、充電時間が短縮されます。
Androidの急速充電には複数の方法がある
Androidユーザーの場合、急速充電には以下の方法があります。
- アンペア数の高いものに対応した充電ケーブルに変更する
- 高出力の電源アダプターを用意する
- Quick Chargeに対応しているスマホなら専用の充電器・ケーブルを用意する
- USB TypeーCに対応しているスマホなら専用の充電器・ケーブルを用意する
iPhoneと違ってAndroidはいろいろ方法があります。
しかも急速充電の技術も複数あるので、どれを使っていいのか悩んでしまいますよね。
そこで、まずは自分が利用しているスマートフォンが、どの規格に対応しているか確認し、使える技術の急速充電を利用しましょう。
Quick Charge対応スマートフォン、タブレット対応表
USB TypeーCは、まだ対応している製品が多くありません。
最新の機種を使っている人は、カタログでチェックしましょう。
以下の製品は対応しています。
- Nexus 5X
- Xperia XZ SO-01J
- Xperia X Compact SO-02J
- V20 PRO L-01J
- ZenFone 3(ZE520KL)
- HUAWEI Mate 9
USB TypeーCに対応しているスマートフォン(価格.comのリストより)
高出力対応のケーブル・充電器を用意しよう
Androidユーザーが急速充電を利用したい場合、いちばん王道的な方法は、「急速充電器」と「急速充電に対応したケーブル」を用意することです。
ケーブルは、2A以上に対応している製品をセレクトしましょう。
1A対応のケーブルと比較して、半分以下の時間で充電が行えます。
Anker PowerLine Micro USB ケーブル(699円)
Anker 24W 2ポート USB急速充電器 A2021121 (1599円)
Quick Chargeを利用する
「Quick Charge」はアメリカのQualcomm(クアルコム)社が開発した、スマートフォン・タブレットを高速充電するための技術です。
通常のUSBでは5Vの出力となっていますが、Quick Chargeでは5V、9V、12V、20Vの4段階で充電ができるため、より高速に充電が可能です。
しかし、Quick Chargeを利用するには、対応したスマートフォンと充電機器(アダプターとケーブル)が必要です。
他の充電機器に比べると、値段が少し高いですが、Quick Chargeに対応したスマートフォンを利用しており、充電時間の短縮を考えている人は、導入を検討する価値ありです。
Anker PowerLine+ Micro USBケーブル(1,099円)
USB TypeーCを利用する
最後は、USB TypeーCを利用した急速充電です。USB TypeーCはUSBの次世代規格「USB 3.1」に対応したコネクターの規格です。
旧来のUSBコネクタ-と違って、上下の区別がなかったり、ホストもコネクター側も同じ形状で利用することができます。
そして、USB Type-Cは最大15W、3Aの電力を供給することができるようになりました。
USB2.0は0.5A、USB3.0は0.9Aまでしか給電能力がなかったことを考えると、3Aに対応したType-Cがどれだけスピーディーに充電してくれるか、想像できますね。
さらにUSB TypeーCを利用する際も、やはり対応したスマートフォン、充電器、ケーブルが必要となります。変換ケーブルを使うと最大1.5Aで充電となります。
また、USB TypeーCを利用した、充電規格「USB Power Delivery(USB PD)」というものがあります。これは最大20V、5Aの供給が可能です。しかし、まだ対応した機器はあまり多くありません。
Anker PowerPort+ 1 USB-C Quick Charge 3.0 (2,099円)
急速充電の技術は統一される!?
急速充電といってもいろいろな技術があることに驚いた方も多いと思います。
特にAndroidでは規格が複数あり、初心者の方は混乱するでしょう。
ただ、Androidを開発しているGoogleは、急速充電の企画はUSB TypeーCを利用したUSB PDに統一したいと考えているようです。
数年後は、何も悩まずに急速充電の環境が整う時代が来るとよいですね。