年末年始は家族みんなが自宅で過ごす時間が増えるため、動画配信やオンラインゲーム、オンライン帰省などでインターネットの利用が集中しやすい時期です。
その結果、通信速度が遅くなったり、Wi-Fiが途切れたりといったトラブルが起こりがち。そこで本記事では、年末年始を快適に過ごすために役立つ光回線のトラブル対策をまとめてご紹介します。
目次
年末年始はネット環境の重要度が上がる理由
年末年始は、普段よりも動画サービスやオンラインゲームの利用時間が長くなる時期です。また、帰省せずオンラインであいさつや家族とのコミュニケーションをする人も増えており、安定した回線が求められます。
さらに、ネットショッピングや福袋の購入、オンラインチケットの争奪など、インターネット頼みのイベントが一気に増えるタイミングでもあります。加えて、サポート窓口が休業日であったり、混雑したりするため、トラブルが発生してもすぐに解決できないこともあり、事前の対策が重要になります。
年末年始によくある光回線トラブル
速度が遅くなる
年末年始に多いトラブルのひとつが「通信速度の低下」です。家族が同時にスマホ・パソコン・ゲーム機を利用することで帯域が圧迫され、全体の速度が落ちてしまいます。また、古いルーターやONUを使っている場合、端末の性能が混雑に耐えられず速度低下を招くこともあります。
さらに、混雑しやすい2.4GHz帯に接続していると、電子レンジなどの家電や他の家庭の電波と干渉し、通信が遅く感じることもよくあります。
Wi-Fiが届かない・途切れる
Wi-Fi が特定の部屋に届きにくい、あるいは急に通信が切れるという問題も増えます。これは、ルーターが床に置かれていたり、家具の陰に隠れていたりと、電波の通り道が悪い場所に置いてあることが原因のひとつです。
また、厚みのある壁やコンクリート壁は電波を減衰させるため、別の部屋では著しく電波が弱くなることも。さらに年末年始は近隣の家庭もネット利用が増えるため、Wi-Fi の干渉が起きやすくなる点にも注意が必要です。
年末年始を快適に過ごすための具体的なトラブル対策
以下で、年末年始に起こりがちな通信トラブル対策を確認していきましょう。
ルーターの“同時接続台数”を確認する
年末年始は気づかないうちに10台以上の端末がWi-Fiに接続されていることもめずらしくありません。家族全員のスマホに加えて、タブレット、パソコン、テレビ、ゲーム機、スマートスピーカーなど、多くの機器が常時接続されているためです。
まずはルーターの管理画面を開き、現在接続されている端末を確認しましょう。使用していないスマホやタブレットが接続されている場合はWi-Fiをオフにするだけでも帯域が空き、通信の安定につながります。
特に古いルーターは同時接続が苦手なため、必要以上の端末がつながっていると極端に速度が落ちることがあります。もし機器の負荷が大きいと感じた場合は、Wi-Fi 6やWi-Fi 7など、より新しい規格に対応したルーターへの買い替えを検討するのもひとつです。最新のルーターを組み合わせることで、光回線の通信速度を活かしつつ、複数台同時利用でも速度を維持できます。
通信速度をテストして原因を切り分ける
通信が遅いと感じたら、まずは速度を測定して問題が回線なのか、Wi-Fiなのかを判断します。スマホ(Wi-Fi)、パソコン(Wi-Fi)、パソコン(有線)の順で速度を測定すると原因を特定しやすくなります。有線で速度が出ているのに無線だけ遅い場合は、ルーターの位置や性能が原因と考えられます。
一方、有線でも速度が出ない場合は、回線の混雑やONU側の問題など、ネットワークの根本部分に原因がある可能性があります。また、IPv6接続が有効になっているか確認することも大切です。PPPoE接続のままだと混雑の影響を受けやすいため、IPv6(IPoE)接続に切り替えることで速度改善が見込める場合があります。
ルーターの設置場所を最適化する
改善で最も効果が出やすいのがルーターの設置場所の見直しです。家の中心に近い位置に置き、床ではなく棚やデスクなどの高い場所に配置するだけで電波の届き方が大きく変わることがあります。
ルーターの周囲に家具や家電、金属製の物を置かないようにし、電子レンジやコードレス電話の近くを避けると干渉が減り安定します。さらに、2.4GHz帯と5GHz帯を使い分けることで速度の改善が期待できます。距離が遠い部屋は2.4GHz、近い部屋や高速通信を使いたい場合は5GHzが適しています。
機器の再起動・配線の見直し
ONUやルーターは長時間稼働していると内部に不要なキャッシュがたまり、動作が不安定になることがあります。一度電源をオフにして1分程度待ってから再起動すると問題が解消されるケースが少なくありません。
また、古いLANケーブルを使っていると速度が出ないことがあるため、CAT6A以上あるいはケーブルの長さが55m以内のCAT6のケーブルに交換することで安定性と速度の向上が期待できます。
>【徹底解説】10Gbps(10ギガ)LANケーブルとは?選び方から種類、活用方法まで
中継器やメッシュWi-Fiの導入
2階や離れた部屋で電波が弱い場合は、中継器やメッシュWi-Fiを設置することで解決できることがあります。中でもメッシュWi-Fiは、家全体をシームレスにカバーし、移動しても途切れにくい安定した環境を整えられるため、より快適に利用できます。
特に戸建て住宅の場合、部屋によって電波が弱くなることがあるため、メッシュWi-Fiを導入することで家全体を安定してカバーできます。
利用時間帯の調整
アプリの大型アップデートや動画のダウンロードなど、大容量通信が必要な作業は深夜や早朝など比較的空いている時間帯に行うと混雑の影響を受けにくくなります。また、自動でクラウドにバックアップを取る設定がオンになっていると、知らないうちに大容量通信が発生していることがあります。必要に応じて一時的にオフにしておくと、家族のネット利用への影響を減らすことができます。
光回線のプランを見直す
家族の利用状況によっては、光回線のプランを1ギガプランから10ギガプランへ変更することでよりインターネットが快適になります。また、IPv6(IPoE)対応プランにすることで、利用が集中する時間帯でも安定しやすくなります。利用状況に応じてインターネット回線やインターネット契約の見直しを行うと良いでしょう。
トラブルを避けるために、年内に準備しておきたいポイント
年末に向けて、以下の4つの項目について、検討や準備を済ませておくと安心です。
- ルーターの買い替え
- 配線やWi-Fiスポットのメンテナンス
- スマホ・パソコンのOS、アプリのアップデート
- 光回線のプラン変更
特に、光回線の導入やプラン変更に伴う工事等は、年末年始に混雑しやすいため、12月初旬から中旬までに対応するのがおすすめです。
よくある質問
フレッツ光に関する問い合わせは年末年始はできない?
フレッツ光の問い合わせ窓口は、年末年始(2025年12月29日~2026年1月3日)は休業となっています。ホームページから問い合わせた場合も、2026年1月4日以降、順次対応されるため受付待ち時間が長くなる傾向があります。
故障の問い合わせは、案内書面に別途記載の番号へ連絡、または公式サイトの「24時間かんたん受付」を利用することができます。
光ケーブルの断線はどこに連絡すればいいですか?
自宅の光ケーブルが断線した可能性がある場合は、契約している光回線事業者の「故障受付窓口」に連絡します。フレッツ光ならNTT東日本・西日本、コラボ光 なら契約しているプロバイダ(例:BIGLOBE、ドコモ光など)が問い合わせ先です。
電話またはWebなどから断線などの設備不良の手続きが行えます。屋外ケーブルの破損や災害による断線はNTT側の対応となります。状況を正確に伝えるとスムーズに対応してもらえます。
光回線のトラブルを減らして年末年始も快適に
年末年始は家族のインターネット利用が集中するため、光回線にトラブルが起こるとエンタメが楽しめないことはもちろん、最悪の場合は連絡手段がなくなってしまうことにもつながります。トラブルが起こる前に、メンテナンスや見直しなどを確認・検討しておくことで、不要なトラブルを避け、快適なネット環境を整えることができますよ。
【光回線はBIGLOBE光がおすすめ!】
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
中野友希





