家庭用ゲーム機だけでなく、本格的なPCゲームが日本でも遊ばれるようになった昨今。人気ゲーム実況者の配信を見て、「ゲーミングPCが欲しい!」と話す10代も少なくないと聞きます。
ですが、ゲーミングPCは非常に高価。比較的安いモデルを選んだとしても、家庭用ゲーム機2台分以上の出費を覚悟しなければならない場合も。そのため「なかなか手が届かない高級デバイス」というイメージも強かったのですが、最近は新たな選択肢も広がりつつあります。
い
それが、今回ご紹介する「ポータブルゲーミングPC」です。
目次
ポータブルゲーミングPCとは?
ポータブルゲーミングPCとは、一言で説明するなら「持ち運び可能なゲーミングパソコン」のこと。ただし、いわゆる「ゲーミングノートPC」とは別種のデバイスです。
ゲーミングノートPCはその名の通り「ノートPC」に分類されますが、ポータブルゲーミングPCはどちらかと言えば、「携帯ゲーム機」のような形状をしています。
コントローラーとディスプレイが一体化しているデバイスで、両手で持って操作します。携帯ゲーム機のように、いつでもどこでも気軽にPCゲームを楽しめるのが最大の特徴です。
先駆けといえる製品としては、Steam Deckがまず挙げられます。その後、ASUSのROG AllyやLenovoのLegion Goなどが登場し、大手PCメーカーも続々と市場に参入。従来のゲーミングPCのパワフルさと携帯ゲーム機の手軽さを兼ね備えたゲーミングデバイスとして注目を集めています。
大きさはどのくらい?ポータブルゲーミングPCのサイズ
ポータブルゲーミングPCの多くは7インチから10インチ程度のディスプレイを搭載しています。
なんとか持ち運びできそうなサイズ感ではありますが、問題は重量です。
代表的なポータブルゲーミングPCはどれもそれなりに重量があります。Steam Deckが約640g、ASUS ROG Allyが約608g、Lenovo Legion Goが約854g。長時間プレイする際には体勢を工夫する必要があるでしょう。
気になるお値段は?
ポータブルゲーミングPCの価格は性能やストレージ容量によっても異なり、おおよそ80,000円台から200,000円前後と幅広い価格設定になっています。
エントリーモデルなら80,000円台からあるので、普通にゲーミングPCを購入するよりは安価で手に入ります。軽量なインディーゲームはもちろん、画質の設定を調整すれば、数年前の高品質なタイトルでも快適にプレイできるだけの性能を持っています。
どんなゲームをプレイできる?
ポータブルゲーミングPCの多くはWindows OSを搭載しているため、基本的にはPCで遊べるほぼすべてのゲームがプレイ可能です。Steamはもちろん、Epic Games Store、Xbox Game Passなど、さまざまなプラットフォームで配信されているゲームをこれ一台で楽しめます。
グラフィック負荷が比較的軽いインディーゲームは快適にプレイできますし、RPGやシミュレーションゲームとも相性が良いデバイスだと言えます。一方で、最新の高品質なゲームやFPSに関しては、グラフィックの設定を低めに設定しないと満足にプレイできない場合があります。
ゲーミングノートPCとの違い
冒頭でも簡単に説明しましたが、改めてゲーミングノートPCとの違いを整理しておきましょう。
「持ち運べるゲーミングPC」という意味では、ポータブルゲーミングPCだけでなく、ゲーミングノートPCも選択肢に入ります。では、ポータブルゲーミングPCとゲーミングノートPCは具体的に何が違うのでしょうか。
最大の違いは、「携帯性」と「プレイスタイルの自由度」にあります。
先ほど重いという話をしましたが、それでも「携帯ゲーム機感覚で持ち運べる」ことは大きなメリットです。自宅はもちろん、カバンからサッと取り出して、新幹線や飛行機での移動中にも本格的なPCゲームをプレイできます。
ゲーミングノートPCも持ち運びは可能ですが、基本的にはテーブルに置いて使うものですので、さすがに「携帯ゲーム機感覚」とまではいきません。パフォーマンス面ではポータブルゲーミングPCを上回るモデルも多いですが、その分サイズも大きく、重量も2kgを超えるものがほとんどです。
もちろん、どちらが良いというものではないため、自身のゲームプレイスタイルに合わせて選びましょう。「場所を選ばず、携帯ゲーム機で遊ぶように、自由な姿勢でゲームをプレイしたい」という方には、ポータブルゲーミングPCがおすすめです。
ただの携帯ゲーム機じゃない?ポータブルゲーミングPCでできること
ポータブルゲーミングPCは、ただゲームをプレイするだけのデバイスではありません。「どんなゲームを遊べるか」については取り上げましたが、他にもこのデバイスにはいくつかの用途があります。
① 外出先でPC作業ができる!
Windows OSを搭載しているモデルであれば、Bluetoothでマウスやキーボードを接続したり、外部モニターに映像を出力したりすることで、通常のノートPCのように使用できます。
インターネットの閲覧や文書作成、プログラミングといった作業だけでなく、ゲーミングPCならではのパワフルなCPUとGPUを活かして、写真のレタッチや動画のカット編集といった作業もこなせます。
② 大画面モニターに接続してのゲームプレイも可能!
「ポータブル」という括りのデバイスですが、外部モニターに接続してゲームをプレイすることもできます。テレビやゲーミングモニターに映像を出力すれば、据え置きゲーム機のように大画面でゲームを楽しめます。
先ほど①でも取り上げたように、外部モニターに接続した状態で「PC」として利用しても当然OK。ゲーミングノートPCでも同じことができますが、「気軽に持ち運べて、かつ外部接続もできる」という自由度の高さは大きな魅力だと言えるでしょう。
③ クラウドゲーミングを活用すれば最新タイトルも遊べる!
ポータブルゲーミングPCの不安要素の1つが、スペックです。デスクトップのゲーミングPCと比べると性能面では劣るため、遊びたいゲームが快適にプレイできない可能性があるのです。
その問題を解決する手段として挙げられるのが、「GeForce NOW」や「Xbox Cloud Gaming」といったクラウドゲーミングサービス。クラウドゲーミングとは、ゲームの処理をサーバー側で行い、ストリーミング映像を手元のデバイスで受信する仕組みを指します。
これらのサービスと安定した高速なインターネット回線さえあれば、デバイス本体の性能に関係なく、どこでも最高のゲーム体験が可能に。利用には月額料金がかかりますが、性能面では他のゲーミングPCに劣るポータブルゲーミングPCでも最新タイトルを遊べます。
ただし、クラウドゲーミングを最大限に活用するためには、安定した高速回線が欠かせません 。光回線であることは大前提として、可能なら10ギガ回線を利用したいところ。そうすればラグやカクつきを極限まで抑えつつ、スムーズな操作感でゲームを遊べるはずです。
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ポータブルゲーミングPCを選ぶデメリット
多くの魅力を持つポータブルゲーミングPCですが、購入前に知っておくべきデメリットも最後に確認しておきましょう。
デメリット①「バッテリー駆動時間の短さ」
ポータブルゲーミングPCの最大の弱点は、バッテリー駆動時間の短さです。
高性能なパーツを搭載しているためバッテリー消費が激しく、長時間のプレイには向きません。特に高負荷なゲームほどバッテリーを消費するため、外出先で長時間プレイしたい場合は給電手段を準備しておく必要があります。
デメリット②「性能面では他のゲーミングPCに劣る」
PCとしてのスペックは、デスクトップゲーミングPCのみならず、同価格帯のゲーミングノートPCと比べても見劣りしてしまうのが現状です。「最高画質で、快適に最新ゲームをプレイしたい!」という人には向きませんのでご注意ください。
デメリット③「拡張性が低く、修理も難しい」
メモリの増設やグラフィックボードの交換といったパーツ換装は、ポータブルゲーミングPCでは基本的にできません。故障した際の修理もメーカーに依頼する必要があり、費用や時間がかかる場合があります。
PCゲーム体験を快適にしてくれる10ギガ回線
これまでは「高価でなかなか手が届かない」と思われていたゲーミングPCの新たな選択肢として、今まさに注目を集めているポータブルゲーミングPC。
「携帯ゲーム機のように手軽に遊べる」「PCとして使うこともできる」といった特徴もあり、幅広い用途に対応できるデバイスだと言えるでしょう。特にガジェット好きの間では話題になっているため、気になる方はレビュー動画なども見てみるといいかもしれません。
そして、このポータブルゲーミングPCのポテンシャルを最大限に引き出す鍵となるのが、10ギガ回線に代表される超高速なインターネット環境 です。
大容量ゲームのダウンロード時間を短縮できるだけでなく、前述のように、10ギガ回線はクラウドゲーミングを遅延なく快適に楽しむ手助けもしてくれます。ご興味のある方はこの機会に乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
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