2024年10月、Appleは「iPad mini(A17 Pro)」を発売しました。これは前モデルである「iPad mini(第6世代)」から3年ぶりとなるiPadの“mini”モデルです。
「ディスプレイは大きいほうがいい」と考える向きもありますが、iPad miniの新モデルを熱望していた人たちがいるのも確か。では、iPad miniは、どういった使い方ができるのでしょうか。“最新iPad miniであれば”できること、もしくは快適に使えることなどを紹介していきます。
目次
まずは最新iPad miniの概要を
これまでのiPad miniでは、モデルを区別するために括弧書きで世代数を(2や3、または第6世代などと)表示していましたが、最新iPad miniではプロセッサ名を「iPad mini」の後ろに表示した「iPad mini(A17 Pro)」が正式なモデル名となりました。
このことから、搭載するCPU(データ処理やプログラム実行を担う頭脳に当たる部分)がA17 Proであることがわかります。前モデルのiPad mini(第6世代)で採用されていたのがA15 Bionicだったことを考えると、一足飛びに2段階のレベルアップを果たしたことがわかりますね。
これにより、CPUの性能は前モデルから30%、映像などを処理するグラフィック性能も25%アップしました。
前モデルから大きく変わったのはCPUだけではありません。ストレージも最大512GBを選べるようになり、たくさんの写真やビデオ、またアプリやドローイングなどの作品も保存できるようになりました。
サイズは前モデルと全く同じ134.8(幅)×6.3(厚み)×195.4(高さ)mmで、重さもWi-Fiモデルは293g、セルラーモデルは297gと同様です。
Liquid Retinaディスプレイのサイズは8.3型で、解像度は2,266×1,488ピクセル、326ppi(1インチの中に326ピクセルの密度)、500ニトの明るさで、マルチタッチとApple Pencil Pro、Apple Pencil(USB-C)に対応しています。
内蔵バッテリーだけで、Wi-Fiであれば最長10時間の動作が可能なので、外出中ずっと使える、と思っても良さそうですね。
コンパクトだからできることあれこれ
さて、2024年に発売されたiPadシリーズの小さい方のモデルのサイズ感をそれぞれ見ていくと、11インチiPad Air(M2)は178.5(幅)×6.1(厚み)×247.6(高さ)mmの462g、iPad Pro 11インチ(M4)では、177.5(幅)×5.3(厚み)×249.7(高さ)mmの444gとなっています(ともにWi-Fiモデル)。B5用紙のサイズが182(幅)×257(高さ)mmなので、iPad AirもiPad Proも11型であれば、一般的なノートと同じように持ち歩けることがわかります。
しかし、iPad miniならA5サイズ(148(幅)×210(高さ)mm)以下。より可搬性が高くなっています。そのため、ボディバッグやハンドバッグに入れやすく、電車やバスなどで移動中に片手で持っていても辛くありません。お出かけ時の相棒となってくれるデバイスなのです。
では、具体的にどのような活用シーンがあるでしょうか。
いつでもゲームプレイ
iPad mini(A17 Pro)は、高性能CPUを搭載しているので、最新ゲームがサクサク動きます。そのうえ一般的なスマートフォンより画面サイズが大きいので、繊細な操作ができますし、迫力があり、高い没入感を得られます。
11型のiPadも大画面ですが、移動中に使うには手首に負担がかかります。どちらかといえば自宅で使いたいモデルですね。
“積み”動画を大画面で消化
去年の話題作が、Amazonプライムビデオで無料で見られるようになったり、各配信サービスでレンタルできるようになったりする現代では、見たいものがどんどん貯まっていきます。購入したコンテンツなら、後でゆっくり楽しめますが、無料配信やレンタルものでは配信期限や有効期限が切れてしまうことも。
そんな“積み”動画も、携帯しやすいiPad miniならサクサクと消化していくことができます。もちろん、スマートフォンでもできますが、画面サイズが小さいのでかなり顔を近づけないと細部まで見られませんし、年齢によっては近すぎると見えないということも生じてきます。
iPad miniの8.3型ディスプレイなら、画面からある程度距離を取っていても小さくなりすぎず細部まで見ることができます。さらに、高解像度のLiquid Retinaディスプレイを採用しているので、映像美を余すことなく堪能できますよ。
移動時間が読書タイムに
電子書籍を楽しむのにも、iPad miniは活用できます。高解像度ディスプレイ×大画面で、テキストものの書籍はもちろんのこと、コミックや雑誌なども読みやすいと感じることでしょう。
スマートフォンより大きいサイズでありながら、300g以下の質量なので長時間の読書でも疲れることはありませんよ。
“自炊”派にも便利
手持ちの書籍を裁断してスキャンしデータ化することを、書籍の“自炊”と呼びます。書籍だけでなく、参考書、仕事で使う紙の書類など、さまざまなものをスキャンしてデータ化し、iPad miniに入れておけば、ビジネスにも勉強にも有利でしょう。荷物をそれほど増やすことなく、大量の資料や大量の参考書を持ち歩けるからです。
これなら、移動中や出先、またカフェなどでくつろぎながら、周りの目を気にすることなく仕事の準備や試験勉強ができますね。
紛失しない手書きメモをどんどん作成
筆者もメモ魔ですが、紙のメモだとすぐにどこかへ紛失してしまいます。紛失しなかったとしても、メモした内容を探すのに、苦労します。
でも、iPad miniなら書いた内容をすべて一箇所にまとめられます。標準アプリ「メモ」にはキーボードでの入力、手書き、写真や音声の挿入も行えます。Apple Pencil ProとApple Pencil(USB-C)に対応しているので、紙とペンを使うような感覚でどんどん手書きメモを残していくことができます。
iPadOS 18では、手書きしたものを微調整して曲線をより滑らかに、直線をよりまっすぐに、読みやすくしてくれます。手書きした文字をテキスト化することも可能です。
▲Apple Pencilを使って手書きした文字でも、指で選択すればテキストにすることができます(画像はiPad Proのキャプチャ)
手書き文字すべてに必要ではありませんが、キーワードだけでもテキスト化しておけば、後で検索しやすくなるでしょう。
また、メモアプリ内で撮影したものや写真アプリに保存した写真に手書きすることもできます。散歩中に見かけた飲食店の写真を撮影して「玉川上水の辺り。今度行きたい」とメモをしたり、学習やビジネスの参考になりそうなものをサッと撮影して、そのときに感じた言葉をメモするなどしておけば、見返したときになぜ撮影したのかといったアイデアを思い出しやすくなることでしょう。
▲ただの写真がメモに早変わり。持ち歩けるサイズでApple Pencilも使えるのでなせる技です(画像はiPad Proのキャプチャ)
それもこれも、iPad miniがどこへでも持ち歩きやすいサイズだからできることなのです。
高速モバイル回線があればコスパの良いWi-Fiモデルで充分!
VODサービスやモバイルゲームサービスの利用、撮影した写真や作成したメモのクラウド保存に欠かせないのがネット回線です。でも、Wi-Fi+セルラーモデルでは、Wi-Fiモデルと比べ初期費用が2万円以上高くなってしまいます。
容量 | Wi-Fiモデル | Wi-Fi+セルラーモデル | 差額 |
128GB | 78,800 | 104,800 | 26,000 |
256GB | 94,800 | 120,800 | 26,000 |
512GB | 130,800 | 156,800 | 26,000 |
もちろん、そのうえで毎月のデータ通信費がかかりますし、サービスによってはモバイルデータ通信時にクラウドと同期しないものもあります。(例:Google フォトはデフォルトでモバイルデータ通信時にアップロードしない)
コスパを抑えつつ、高速データ通信回線も使いたいのであれば、モバイルルーターを併用するのはどうでしょうか。例えば、「BIGLOBE WiMAX+5G」であれば、初期費用3,300円、24カ月目まで毎月かかる費用は4,433円(24回払いの端末代も含む)だけで、無制限のデータ通信を行えます。
自宅でまとめてクラウドへのバックアップを取りたいのであれば、高速通信を行えるビッグローブ光10ギガタイプ(最大10Gbpsでのデータ通信)を選ぶのも良いかもしれませんね。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。