光キャビネットは、光回線を利用する上で必要な装置です。光回線の工事をする際には、屋外に光キャビネットを設置しています。ただ、何のために光キャビネットが必要なのか、どのようにして設置するのかよくわからない人も多いでしょう。本記事では、光キャビネットについて、役割や設置方法を中心に解説していきます。
目次
光キャビネットとは
最初に光キャビネットがいったいどのような装置なのか見ていきましょう。
光キャビネットの外観
光キャビネットは、光回線の工事の際に外壁に設置する装置で、スマホより一回り大きく縦長の形状をしています。光ファイバーケーブルが光キャビネットの中を通る形で引き込まれています。
あまり目立つ装置ではないため、光回線を利用していても、これまで自宅にあることに気づかなかった人も多いかもしれません。
光キャビネットの役割
光ファイバーケーブルは屋外用と屋内用で異なるものが使用されています。光キャビネットの役割は、屋外用と屋内用の光ファイバーケーブルの中継です。光キャビネットを挟んで、屋外用と屋内用のケーブルが切り替わっています。
光キャビネットの設置方法
光キャビネットの設置方法は主に次の3通りあります。
外壁にビス止め
もっとも広く用いられている設置方法は外壁にビス止めする方法です。ビスと呼ばれる小さなネジを使用して外壁に固定します。ビス止めの際には、外壁への穴あけが必要ですが、貫通する形での穴あけではなく、ビスの長さの分だけで済みます。
ただ、それでも穴をあけることには変わりないので、賃貸住宅であれば、管理会社やオーナーの許可が必要です。
両面テープで固定
ビス止めをせずに両面テープを使用して固定する方法を採っている回線事業者もあります。両面テープであれば、不要になった後に元に戻せるため、賃貸住宅などでも利用しやすいでしょう。
屋内設置
マンションなどの集合住宅やビルなどでは、光キャビネットを屋内に設置しているケースが多いです。規模の大きなマンションやビルでは、複数の光キャビネットを設置しているところもあります。
光キャビネットの屋内設置は、基本的に一般の戸建て住宅では行われていません。
よくある質問
光キャビネットについてよくある質問とその回答を見ていきましょう。
光キャビネットは必要ですか?
光キャビネットは光回線を利用する上で必須の装置です。光キャビネットがないと、屋外用と屋内用のケーブルを中継することができません。
光キャビネットの設置工事は自分でできますか?
光キャビネットの設置工事は、回線の開通工事をする際に業者の人が行います。一般の人が行うことはできません。光キャビネットの装置そのものも、一般には流通していないものです。また、開通工事の費用の中に光キャビネットの設置工事にかかる費用も含まれており、別途請求されることはありません。
まとめ
光キャビネットはスマホより一回り大きいくらいの箱で、屋外用と屋内用の光ファイバーケーブルの中継をするための装置です。通常は外壁にビス止めして設置しますが、両面テープで設置することもあります。マンションやビルでは屋内に設置することもありますが、戸建て住宅では屋外設置が基本です。あまり目立たない装置ですが、光回線の通信において大事な役割を果たしています。