日々、私たちのインターネット利用を手助けしてくれている、Wi-Fiルーター。
自宅でも、友達の家に遊びに行った際にも、主にリビングの隅などで、アンテナを立てた状態で設置されている光景をよく目にしますよね。
それ自体は決して珍しくない光景ですが、最近はアンテナのないルーターも増えつつあります。なんとなくアンテナがあったほうが電波が飛びやすかったり、調整が効きやすかったりするイメージもありますが、アンテナなしのルーターでも、性能面に問題はないのでしょうか。
本記事では、Wi-Fiルーターのアンテナ事情を説明します。
目次
そもそも、ルーターに「アンテナ」があるのはなぜ?
ラジオやトランシーバー、そして携帯電話など、ひと昔前であれば「アンテナ」はありふれた存在でした。
しかし、スマートフォンが出始めた頃ならばいざ知らず、現在はアンテナが付属しているデバイスを見かけることはそうそうありません。それこそ、テレビのアンテナや、Wi-Fiルーターくらいのものなのではないでしょうか。
Wi-Fiルーターのアンテナは、インターネットの無線通信の要となる存在です。アンテナによって無線で電波を送受信することで、Wi-Fiネットワークの範囲と品質を向上させてくれています。
ルーターのアンテナの役割って?
Wi-Fiルーターに限らず、アンテナの役割は、電波の送受信を行うこと。電波を増幅し、方向性を制御することで効率的な送受信を行うために設計されており、デバイス間の通信をスムーズにしてくれます。
特にWi-Fiルーターの場合は、「有線LANケーブルの代わり」というイメージを持っている人も多いかもしれません。有線のケーブルを接続しなくても、Wi-Fiルーターがあれば、物理的に接続されていない端末にも電波を届けられます。
その無線通信を担っているのがルーターであり、アンテナのおかげで、無線での電波の送受信を実現しています。ちなみに、外からは見えませんが、パソコンやスマートフォン、タブレットにもアンテナが内蔵されており、電波の送受信を手伝ってくれています。
「アンテナなし」のルーターが増えている?
最近増えているのが、本体の外部にアンテナが付いていないタイプのWi-Fiルーター。一見するとアンテナらしいものが見当たらないため、人によっては違和感があるかもしれません。
もちろん、これはアンテナが搭載されていないわけではなく、ルーター本体の内部にアンテナが内蔵されています。先述した「パソコンやスマートフォン、タブレットにもアンテナが内蔵されている」と仕組みは同じですね。
なぜアンテナの内蔵化が進んだのかといえば、アンテナを本体内部に搭載した場合でも、外部アンテナに見劣りしないくらいの通信性能を発揮できるようになったからです。内蔵タイプのアンテナのメリットとしては、以下のようなポイントが挙げられます。
メリット①「安全性が高い」
アンテナ内蔵タイプのWi-Fiルーターは、突起物がないぶん安全性が高いといえます。特に育児中のご家庭やペットがいる場合は破損のリスクが高く、内蔵タイプのほうが安心して利用できるでしょう。
メリット②「設置場所の選択肢が広がる」
突起物がないということは、スペースを取らないということ。見た目にもコンパクトなデバイスですので、アンテナが外部に付いているルーターと比べて設置場所の選択肢が広がります。
メリット③「デザイン性が高く、インテリアとも馴染みやすい」
もともと外に出ていたアンテナを内蔵したことで、このタイプのWi-Fiルーターは、デザインがシンプルでスタイリッシュな製品が多い傾向にあります。メリット②とも重なりますが、コンパクトゆえにどこにでも設置でき、インテリアとも馴染みやすくなっています。
アンテナなしでも大丈夫? 内蔵タイプのWi-Fiルーターの注意点
以上のようなメリットがある、アンテナ内蔵タイプのWi-Fiルーター。一方で、アンテナを本体内部に搭載するようになったことで生じた、デメリットや注意点はあるのでしょうか。
結論からいえば、少なくとも性能面では従来のWi-Fiルーターに見劣りしません。ただし、内蔵しているアンテナの性能によっては、外部にアンテナが付いているWi-Fiルーターと比べて、電波のカバー範囲が狭くなることもあるようです。
特に広い家や障害物が多い環境では電波が届きにくく、内蔵アンテナでは全範囲をカバーできない可能性があります。その場合は、アンテナを手動で調整できるWi-Fiルーターのほうが電波をピンポイントで送受信しやすく、向いているかもしれません。
よくある質問
Q. ルーターのアンテナは内臓と外付けどちらがいいですか?
ルーターのアンテナは内蔵であっても外付けであっても、どちらでも問題なく使えます。デザイン性を重視するなら内蔵タイプ、確実に広範囲をカバーしたいなら外付けタイプを選びましょう。
Q. アンテナ内臓のルーターは電波が弱いですか?
アンテナ内蔵タイプのルーターは、外付けタイプと比べて極端に電波が弱いわけではありません。電波の強さについてはどちらかと言えばWi-Fiルーターの設置場所に左右されるため、置く場所を変えてみることで改善される可能性があります。
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以上、Wi-Fiルーターのアンテナ事情について説明してきました。
現在は光回線の契約時にルーターをレンタルすることも多いため、普段はあまり意識しないポイントかもしれません。今後、ルーターを新調することがあれば、本記事で取り上げたようなポイントを踏まえつつ選んでみると良いかもしれません。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。