インターネットを利用する上でセキュリティリスクはつきものです。サイバー攻撃の標的にされると、悪意のあるソフトウェア、いわゆるマルウェアに感染してデータが消失したり情報が漏洩したりすることもあります。マルウェアに感染しないようにするためには、マルウェアに感染する原因を把握した上で対策を講じておくことが大切です。
本記事では、マルウェアに関する基本的な知識や対策を解説していきます。
目次
主なマルウェアの種類
そもそもマルウェアというのは、「悪意のある」を意味する英単語の「malicious」とソフトウェア(Software)を組み合わせた造語です。PCなどのコンピューターに対して、悪意を持って被害を及ぼすソフトウェア全般を指します。
古くからよく言及されるコンピューターウイルスをはじめ、マルウェアにはさまざまな種類のものがありますが、その中でも代表的なものについて見ていきましょう。
コンピューターウイルス
コンピューターウイルスは通常のプログラムの中に入り込んで寄生し、自己増殖するマルウェアです。単独で存在することはできません。ウイルスに感染したプログラムは正常な動作ができなくなり、異常な動作をするようになります。
また、ウイルスという言葉が広く「コンピューターに被害を与えるもの」として、マルウェアと同じ意味で使われることも多いです。
ランサムウェア
ランサムウェアは、PCに保存されているデータを勝手に暗号化し、身代金を要求するマルウェアです。感染したデータの復旧と引き換えに、不当な金銭を要求することから身代金を意味する「ランサム」の名がついています。
2024年には出版大手のKADOKAWAグループがハッカー集団ランサムウェア攻撃により大きな被害を受けたことは記憶に新しいことでしょう。KADOKAWA以外にも多くの企業がランサムウェア攻撃の被害を受けており、深刻化しています。要求通りに身代金を支払っても、ほとんどの場合、データを復号できる保証はありません。
ワーム
ワームもウイルスのように自己増殖するマルウェアです。単独で存在できる点でウイルスとは異なります。ワームに感染すると、PC全体が異常な動作をするようになり、重くなることが多いです。リソースの大半がワームに使われて、ほとんど操作できなくなることもあります。
マルウェアに感染する主な原因
マルウェアは悪意のある人が意図的に作成し、一般の人や企業などのPCに感染するように仕向けています。では、どのようにしてマルウェアに感染するのか、よくある原因について見ていきましょう。
信頼性の低いソフトウェアやアプリのインストール
一見安全そうに見えるソフトウェアやアプリにマルウェアが仕込まれていて、インストールすると感染するケースがよくあります。特に正規のルート以外で配布されているソフトウェアやアプリには注意が必要です。
怪しいWebサイトへのアクセス
Webサイトの中にマルウェアが仕込まれているケースもよくあります。特定のリンクをクリックすると感染するものが多く、サイトにアクセスしただけで感染するタイプのものもあります。主にアンダーグラウンドな内容の海外のサイトにおいて、マルウェアに感染してしまう危険性が高いです。
サイバー攻撃
特定の企業をターゲットとして、マルウェアに感染させようするサイバー攻撃もあります。上述したKADOKAWAのランサムウェア攻撃もこれにあたります。方法はさまざまですが、なりすましメールなどで、マルウェアを送りつけるケースが多いです。マルウェアが仕掛けられているWebサイトにアクセスするように誘導するケースもあります。
実践すべきマルウェア対策
マルウェアに感染する原因を踏まえた上で、感染しないための対策を講じておく必要があります。では、どのようなことを実践すればいいのか見ていきましょう。
セキュリティソフトの導入
PCにセキュリティソフトをインストールしていれば、マルウェアを検知できます。マルウェアが仕掛けられているソフトウェアやアプリをダウンロードしてしまってもすぐに気づけます。Webサイトの場合にもアクセスした段階で、セキュリティソフトが反応することが多いです。
また、感染してしまった場合にも検疫ができるため、被害を最小限に押さえられます。定期的にPC内のファイルをスキャンすることで、気が付かずに感染している場合にも対応可能です。
不審なメールは開かない
不審なメールはサイバー攻撃の可能性があるため、極力開かないようにしましょう。なりすましメールも多いため、一見、安全に見えるメールでも差出人のメールアドレスを確認することが大切です。メール内にリンクが設置されている場合にはリンク先も確認しましょう。
フリーWi-Fiの利用は控える
悪意のある人が偽のフリーWi-Fiを設置し、アクセスしたデバイスにマルウェアを仕掛けられるケースも少なくありません。リスクを避けるため、フリーWi-Fiの利用は極力避けるようにしましょう。
外出先でノートパソコンなどを使用したい場合には、WiMAXのモバイルルーターや、スマートフォンのテザリング機能を利用するのがおすすめです。
よくある質問
マルウェアやサイバー攻撃に関してよくある質問とその回答を見ていきましょう。
感染したデバイス以外にも影響は及ぶ?
マルウェアに感染すると、その被害は感染したデバイスだけにはとどまらない場合もあります。同じネットワークに接続されているデバイス全てに影響が及ぶことで被害が拡大していくこともあり、十分に注意が必要です。
身代金を支払えばデータは元に戻る?
ランサムウェアに感染した場合には、身代金を支払ってもデータが元に戻るケースは稀です。安易に身代金を支払ってしまわないように注意しましょう。
まとめ
マルウェアに感染すると、PCなどのコンピューターが異常な動きをするようになります。データの消失や漏洩につながるケースも多く、同じネットワーク上のほかの端末に被害が拡大することも。不審なソフトウェアやWebサイトなどには十分に注意しましょう。
マルウェア対策を軽視していると、大事なデータが全て消失してしまうことにもなりかねません。PCにはセキュリティソフトを入れておき、不審なメールは安易に開かないなどの対策を講じておくことが大切です。
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