SNSに動画視聴、ゲームに調べものなど、私たちの生活においてインターネットは今や欠かせない存在です。

特に通信量の多い動画やゲームに関しては、普段から速度制限に引っかからないように意識して利用している人も多いのではないでしょうか。

一定以上の通信を行うと通知してくれる設定もありますが、「どのくらい使うと、どれだけのギガが消費されるか」を知っていればデータのやりくりが楽になります。

そこで本記事では、1日に使う通信量の目安をご紹介。特にスマートフォンの4G通信について、消費されるギガ数を用途別に見ていきます。

スマートフォンで1日に使うギガ数は?

まず最初に断っておきたいのですが、スマートフォンで1日にどれだけのデータ通信を行うかは、当然ながら人それぞれに異なります。

たとえば「SNSを使う人」と言っても、文字ベースのSNSなら通信量は少なめです。

一方で高画質の写真を何枚も投稿したり、ショート動画をたくさん見たりしていると必然的に通信量は多くなります。

他方では、「そもそも調べごとや家族との連絡でしか使わない」という人もいるでしょう。

一方で「出かける日は外で動画を見たり地図アプリを使ったりするけれど、家に1日中いる日はパソコンしか使わない」なんて人もいるかもしれません。

スマホで何を見るか、アプリをどう使うか、その日をどのように過ごすか。

人それぞれにデータ量の使い方が違うだけでなく、その日の予定によってもネットの利用時間は異なってきます。

そのため「1日に使うギガ数はこのくらい」と一概に断言することはできない――そのようにいえるでしょう。

一般的なスマホユーザーはどのくらいのデータを消費しているの?

では、一般論としては、普段どのくらいのデータを消費しているものなのでしょうか。

MM総研の2024年の調査(※)によれば、スマートフォンを使っている人の月間データ通信量の平均は11.08GB。

中央値も3GBで、3GB未満しか使わないユーザーの比率は減少傾向にあるそうです。

これを1日に換算すると、単純計算で約0.33GB。1日におよそ300MBのデータ通信をしていることになります。

高画質動画をいくつも見る人には少ないと感じるかもしれませんが、SNSしか基本使わない人は「そんなに!?」と驚くかもしれませんね。

ただし、ここでいう「平均」は、月々に何十GBも使う人の存在が押し上げていると捉えることもできます。

実際にグラフを見ると、半数以上のユーザーは1〜3GB程度しか利用していない様子。

1ヶ月に3GBと考えた場合、1日の消費量は0.1GB=100MBですので、こちらの数字のほうが感覚的にはしっくりくるかもしれません。

引用: MM総研「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態」(2024年1月調査)

用途別にデータの消費量を見てみよう

ここからは、スマートフォンの用途別にデータの消費量をチェックしてみましょう。

なんとなく「ネット閲覧は軽い」「動画を見ると通信量が多くなる」といったイメージはありますが、実際にはどれくらいのデータのやり取りをしているのでしょうか。

Webサイトの閲覧

一口に「Webサイト」と言ってもさまざまですが、文字ベースのニュースサイトであれば、1ページを閲覧するのに約300kbの通信量が発生すると言われています。

1GBに換算すると約3,500ページを閲覧でき、毎日100ページ以上見ても問題ありません。

懸念点としては、最近は画像や動画をふんだんに使ったリッチなサイトも増えていることと、近年よく見かけるようになった動画広告の存在などでしょうか。

とはいえ、それでも後述する動画やゲームと比べればデータの消費量は極めて小さいため、そこまで気にする必要はないかもしれません。

LINE

おなじみのメッセージアプリ・LINEは、メッセージの送受信をするだけなら、発生する通信量は微々たるものです。

テキストメッセージはもちろん、スタンプでも数KB程度しか消費されないため、1GB換算だと実に数十万回のやり取りが可能。通話も1GBで50時間以上できます。

ただし、高画質の画像や動画の送受信やビデオ通話をすると通信量は大きくなるため、頻繁にやり取りをする場合は注意しましょう。

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メール

同様に、メールの送受信も通信量はほとんど発生しません。

大きなファイルを添付すればそのぶんデータを消費します。

テキストのみの業務連絡や一部に画像や装飾が施されたメルマガを購読する程度でしたら、気にするほどではありません。

Instagram

写真や動画を閲覧・共有できるInstagramは、実際に使っている人はご存知の通り、データの消費量が大きいアプリの1つです。

ポイントとしておさえておきたいのが、「動画よりも写真のほうが通信量が大きい」こと。

Instagramの場合、動画やストーリーは圧縮されているため意外とデータ容量が小さく、高画質のまま公開されている写真のほうが容量が大きい傾向にあります。

目安としては、動画やストーリーは2時間半ほどの視聴で1GBを消費しますが、写真は1時間強の閲覧で同じ容量を消費する計算に。

Instagramで頻繁に写真をチェックする人は、なるべくWi-Fiを利用したほうがいいかもしれません。

TikTok

ショート動画を楽しめるTikTok。画面をスワイプして次々に出てくる動画を楽しめるため、思わず長時間見続けてしまっている人も多いのではないでしょうか。

TikTokの場合、1GBを消費するまでにかかる時間の目安は、約1時間。

どれだけの動画を読み込んだかにもよりますが、それなりに消費量は大きいといえます。

後述するYouTubeとは違って、「ギガを節約するために画質を下げる」というテクニックも使えないため、長時間の視聴には注意が必要です。

  • ただし、「TikTokLite」という別アプリを使うことによって消費量を削減することは可能です。

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YouTube

高画質動画もサクサク見られる、おなじみの動画サイト・YouTube。

動画を取り扱うサービスということで、やはり通信量は多くなる傾向にあります。

ただしTikTokとは異なり画質を自由に調整できるため、画質を下げて通信量を節約することも可能。

1080pだと約1時間で1GBを消費してしまいますが、720pなら約1時間半、480pなら約2時間と、データの消費量を減らすことで長時間楽しむことができます。

ゲームアプリ

最後に、通信量が大きいイメージもあるゲームですが、スマホのゲームアプリの場合、実はそこまでたくさんのデータの送受信をしているわけではありません。

アプリそれ自体は大容量ですし、アップデートの際にギガ単位のデータをダウンロードする必要もありますが、通常プレイ時の通信量は控えめ。

リアルタイムで進行するFPSなどは通信量も比較的大きくなりますが、それでもInstagramやYouTubeほどではありません。

ゲームそれ自体のプレイ中にはそこまでギガを消費するわけではないので、最初にアプリをインストールする時とアップデートの時さえWi-Fiで通信を行うようにすればOK。

それでも長時間プレイすればそれなりの消費量になりますので、その点は注意しましょう。

ギガを気にする生活からおさらば!光回線やWiMAXはいかが?

ここまで、スマートフォンの1日のデータ通信量に関して、用途別にざっと整理してきました。

本記事で取り上げている数字はあくまでも目安に過ぎません。

しかしInstagramでの写真閲覧やYouTubeの画質設定なども含めて、参考にしていただけたら幸いです。

とはいえ、常日頃からギガの消費量を意識しながらスマホを使うのも大変です。

そのためどこかのタイミングでおすすめしたいのが、光回線やWiMAXの導入です。

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