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光回線の開通工事・屋内配線工事の確認ポイントを紹介!【戸建て編】

光回線の開通工事・屋内配線工事の確認ポイントを紹介!【戸建て編】

インターネットの光回線を契約すると、光ファイバーを宅内に引き込む「開通工事」が必要になります。戸建ての開通工事のうち、屋内配線はどのような手順で進められるのでしょうか。ここでは、戸建てで光回線の開通工事を行う際、屋内配線の引き込み方法や注意点を詳しく解説していきます。

【戸建て】光回線の開通工事・屋内配線の確認ポイントをチェック

その住宅で初めての光回線を契約する際、開通工事が必ず必要です。一般的に、光回線の開通工事は以下のような流れで進められます。

 

  • 外部から光ファイバーを引き込み、宅内に光コンセントを設置する
  • 無線LANルーターや回線終端装置(以下、ONU)などの機器を設置する
  • 開通テストを行い、インターネットの接続を確認する

 

外部から光ファイバーを宅内に引き込む作業をするわけですが、外部から屋内へ、さらに屋内では目的の場所まで光ファイバーを配線します。この時、事前にチェックしておくと良いポイントがいくつかあります。以下で、屋内配線工事の確認ポイントを詳しくみていきましょう。

1,外部から宅内への引き込み口を確認しよう

まずは、一戸建て住宅の近隣にある光ファイバーを、宅内に引き込む作業になります。最近の住宅では、電話線でも光ファイバー線でも、いったんは電話線引き込み口から浴室天井裏(ほかの場所のこともある)に入り、ここを起点に壁内の配線用パイプを使って個々の部屋に配線することが多くなっています。

 

電話線引き込み口を利用するのは、電力線やアンテナ線等と近い位置に、電話線の引き込み口としてパイプが出ているケースが多いためです。最近の住宅では、天井高が高くなっていたり、吹き抜けになっていたりして「天井裏」がないこともあり、いったん浴室天井裏などを起点にするという形態が増えているのです。

 

もし、電話線等の専用引き込み口がない(または使えない事情がある)場合は、エアコンダクトの穴を利用することもあります。
エアコンダクトの穴も利用できないなど光ファイバーの引き込み位置がどうしても見つからない場合は、壁に穴を開けることもありますが、最後の手段と考えるべきでしょう。

壁内LAN配線用パイプがある場合は起点を確認しよう

屋内配線がある家では、屋外から起点までのパイプが用意されています。この起点は、多くの場合浴室の天井裏にありますが、どこにあるのかしっかり確認しておきましょう。そこから先は起点から配線できる部屋が決まっているケース、起点から複数の部屋に配線できるケース、のどちらかになっています。後者の場合はルーターなどを置く部屋を選べます。

 

この情報を知らずに工事がスタートしてしまうと、不要な穴あけ工事や、体裁の悪いエアコンダクトの穴を使用してしまうこともあります。事前に知っておくことで、工事業者とのコミュニケーションがよりスムーズになります。

 

光コンセントの設置を予定している部屋に、配線パイプが届いていない際には、屋内配線パイプを使わずに、部屋に配線してもらうといった判断ができます。いずれも、施工時配線図面をもとに工務店や住宅販売会社に確認しておくと安心です。

2.屋内分配はどこから配線されている?

次に、屋内分配がどこから配線されているか確認しておきます。繰り返しになりますが最近では、バスルームの天井裏に分配用の空間(各部屋から配線用のパイプが集中している)があることが多く、外部から引き込んだ光ファイバーは、いったんこの空間を経由することが多くなっています。

 

こちらも、施工時の配線図面を用意しておいたり、工務店や住宅販売会社に確認したりしておくといいでしょう。

3.無線LANルーターの設置場所(光ファイバーの引き込み先)

屋外から屋内への配線ルートを決めたら、次に外から引いた光ファイバーをどこの部屋に配線するかを決めます。最終的には、配線した部屋に光コンセントと無線LANルーターを設置します。

 

この時、先にお伝えしたように屋内配管がすでに用意されている場合は、どの部屋に光ファイバーを配線し、光コンセントを設置するか決めます。この時、光ファイバーの出口に、すでに別の(普通の)コンセントが埋め込まれているケースが多く、必要な場合はこのコンセントに光コンセントを増設したり、光コンセント付きのものに交換したりします。

無線LANルーターは住宅の中心に設置すると電波が全体に届きやすい

光コンセントからはLANケーブルを使用してONUやホームゲートウェイ(後述)を経由し無線LANルーターに接続します。一般的には、無線LANルーターは建物(戸建て)全体の中心部分に配置します。無線LANルーターからWi-Fiで電波を各部屋に飛ばすので、建物の中心部分に無線LANルーターを設置すれば、建物全体にWi-Fi電波が届きやすくなる、というわけです。

 

光コンセントや無線LANルーターの設置位置については、光回線の施工工事会社に確認・相談しながら決めると良いでしょう。

4,無線LANルーターの設置場所

無線LANルーターの設置場所としては、同時にひかり電話を設置する場合と、設置しない場合とで、若干屋内配線が変わります。以下で詳細をみていきましょう。

ひかり電話を同時に設置する場合

ひかり電話を同時に設置する場合は、光ファイバーを固定電話用の回線と、インターネット用の回線に分ける「ホームゲートウエイ」と、インターネットを使うための「無線LANルーター」(※1)の2つの機器を設置する必要があります。

 

電話機の設置場所としては、家族全員が使いやすい場所であること、無線LANルーターからの電波が家全体に行き渡る場所の2つの条件から、設置場所を検討する必要があります。

 

※1 インターネットを少数の機材優先で使う場合は、無線LANルーターが不要な場合があります

ひかり電話を同時に設置しない場合

ひかり電話を同時に設置しない場合は、光ファイバーをインターネット用の回線に変換する「ONU」という機器と、インターネットを使うための「無線LANルーター」(※2)の2つの機器を設置する必要があります。

 

設置場所としては、無線LANルーターの電波が家全体に行き渡りやすい場所を検討すると良いでしょう。

 

※2 ONUと一体の無線LANルーターという場合があります

5,無線LANルーターから各部屋への接続

最後は、無線LANルーターから各部屋へのインターネット接続を確認します。この時、屋内LAN用の配管がない場合、屋内LAN用の配管がある場合とで分けて考えていきます。以下で2つのケースをチェックしていきましょう。

屋内LAN用の配管がない場合

木造の建物であれば、家屋の中心に無線LANルーターを配置すれば、多くの部屋へインターネットの電波が届きやすくなります。鉄筋コンクリート造や面積の広い家では、コンクリート壁が電波を遮ったり、物理的な距離が遠かったりするために無線LANルーターからの電波が届きにくい部屋が出てきます。
その場合は、電波が届きにくい部屋と無線LANルーターのある部屋の中間地点あたりに、中継機などを設置して、電波の届く範囲を拡張することで、どこの部屋でも快適に接続できるようになります。

屋内LAN用の配管がある場合

前述したように、屋内に配線を分配する場所があり、別の部屋への配線が可能な場合は、有線LANケーブルを別の部屋に引き、中継用の無線LANルーターやスイッチングハブといった機器を使って、安定した接続環境を作ることも可能です。

 

ただし、この工事は光回線の開通工事とは別で行う必要があります。施工会社の手配や、工事費用は別途必要になりますので、工務店や住宅販売会社に確認しておくと良いでしょう。

屋内配線工事をスムーズに進めよう

光回線の開通工事は、事前に流れがイメージできると、より安心ですよね。外部の光ファイバーと住宅の位置、住宅の構造や仕様などで工事内容が変わりますので、イメージ通りに進まないこともあります。これから光回線を検討する際に、ぜひ参考にしてみてください。

 

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Contributor

中野友希

税理士・社労士補助や衛生管理者を経てフリーライターに。ガジェット・ヘルスケア・子育てなどを中心に『読むサプリ』をモットーに執筆中。@y_nakan0

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