ここ数年、4K・8Kという言葉をよく耳にするようになりました。何となく映像で使われる言葉、これまでより綺麗な映像が楽しめるもの、というイメージはありますが、それ以上に詳しいことはわからない方も多いと思います。
そこで、今回は4K・8Kとは何かについて解説していきます。
現行のハイビジョン(2K)との違いや今ある4K・8K放送のチャンネル、4K・8Kを視聴する方法などにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
4K・8Kとは何のこと?
4K・8Kとは次世代の映像規格です。その特徴は、超高画質で臨場感のある映像美。現行のハイビジョン(2K)が約200万画素なのに対して、4Kはその4倍の約800万画素、8Kは8倍の約3,300万画素で映像を表現しています。
画素とは?
画素とは映像を表現するピクセル(小さな点)の総数のことです。点描(点の集まりで絵を描く技法)をイメージしてみてください。描く点が多ければ、多いほど色や形を細かく表現することができますよね。これと同じで、映像もピクセルが多いほど精細に表現できるわけです。
4K・8Kで映像はどう変わる?
4K・8Kのほうが超高画質と説明してきましたが、具体的に何がどう変わるのでしょうか。
自然で鮮やかに
現行のハイビジョンの色規格では自然界にある色すべては表現できませんでした。それに対して、4K・8Kの色規格では自然界にある色のみならず、自然界には存在していないような色までも表現することができます。これにより4K・8Kでは人の瞳で見ている「色」に近い表現が可能となりました。
動きがなめらかに
動画は複数の静止画を繋げたもので、枚数が多いほど映像はなめらかになります。静止画の枚数はフレームレート(1秒の動画が何枚の静止画で構成されているのか)で表され、ハイビジョンでは30fps、4Kでは60fps、8Kでは最大120fpsです。
人の瞳は60fpsまで認識するので、4K・8Kならバスケットボールやボクシングのような動きが速いスポーツも違和感のないなめらかな映像で楽しむことができます。
グラデーションが自然に
色の種類だけでなく、4K・8Kでは色の濃淡を細かく表現することが可能です。
現行のハイビジョンがおよそ1,600万階調(色の濃淡の段階)なのに対して、4K・8Kではおよそ10億階調、ハイビジョンの約62倍の色の濃淡を表現できます。
ハイビジョンでは十分に表現するのが難しかった海や空のグラデーションも、4K・8Kであれば人の瞳で見る感覚に近い自然なグラデーションで表現できるのです。
現実に近い明るさに
現行のハイビジョンではSDR(Standard Dynamic Range)、4K・8KではHDR(High Dynamic Range)という映像技術が採用されています。
SDRに比べて、HDRは表現できる明るさの範囲が圧倒的に広いのが特徴です。これにより人の瞳で見ている現実に近い「明るさ」の表現が可能となりました。
4K・8Kで見るなら何系がいい?
前項でご説明した通り、現行のハイビジョンと比べて、4K・8Kではより人の瞳で見ているようななめらかで、自然な色彩の映像を表現することができます。
例えば、バスケットボールやボクシングなどの動きの激しいスポーツ、紅葉や桜など色彩豊かな自然環境は4K・8Kで見るとその違いが顕著に現れるでしょう。
8Kまでいくと、アイドルのパフォーマンスやアフリカの大自然も、まるで自分がその場にいるかのような臨場感のある映像で楽しむことができます。
4K・8Kが視聴できるチャンネルは?
では、圧倒的な映像美を楽しめる4K・8Kは、どのチャンネルで視聴できるのでしょうか。
地上波にはなし
現状、地デジやBSデジタルでは4K・8K放送はありません。
技術的に地上波を4K化することは可能とのことで、一部の国ではすでにその動きもあるようですが、日本国内では具体的な話はまだ何もでてきていない状況です。
BS・CSは最大11局
BS・CSではすでに4Kを楽しめる専用チャンネルが開設されています。
- NHK BS4K
- BS日テレ 4K
- BS朝日 4K
- BS-TBS 4K
- BSテレ東4K
- BSフジ4K
- ショップチャンネル 4K
- 4K QVC
- WOWOW 4K
- スカパー!
- NHK BS8K
4K番組かどうかは、番組表の[4K]の表示やテレビ局の公式サイトで確認できます。
YouTubeにもある
最近では、YouTubeにも4K・8Kの動画が配信されていることがあります。
多くの場合、サムネイルに4K・8K表示があるので見分けるのは簡単です。中には、4K・8K映像だけを集めたチャンネルも存在しているので探してみてください。
4K・8Kを視聴するには何が必要?
最後に、どうすれば4K・8K放送を視聴できるのか、必要なものをご紹介します。
現在、地デジのみ視聴している方
4K・8K放送に対応したテレビ、BSアンテナ(右左旋対応アンテナ)やブースター、分配器などの受信設備をそれぞれ用意する必要があります。
すでにBS放送を視聴している方
NHKと民放のBS4K放送だけ視聴できればいいのであれば、4K対応のテレビとチューナー(もしくは、4Kチューナー内蔵テレビ)を用意すれば大丈夫です。ただ、環境によってはアンテナを再調整する工事が必要になる場合があります。
CSも含めて、すべての4K放送を視聴したいのであれば、4K対応のテレビとチューナーに加えて、4K放送対応のBS・CSアンテナに交換する必要があります。
光回線でも4K・8Kは視聴できる!
今回は、4K・8Kとは何かやハイビジョンとの違い、どのようなチャンネルで視聴できるのか、視聴するために用意する必要があるものなどをまとめてきました。
今後、4K・8K放送が増えてくる流れにあるのは間違いないので、4K・8Kの圧倒的な映像美を楽しみたい方は視聴できる環境を整えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ネット回線の利用料が別途発生しますが、フレッツ・テレビのような光回線を使用したテレビサービスでも、4K・8K放送を視聴できます。
しかも、光回線であればアンテナは不要!
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