2000年代、「オンラインゲーム」といえば、基本的にはパソコンや据え置き型のゲーム機で遊ぶものでした。
現在と比べればまだまだコアな遊び方であり、子どもたちのあいだでも遊んでいる人は少数派だったように思います。
しかし近年、スマートフォンの普及と通信技術の発展により、オンラインゲームは子どもたちのあいだでも広く遊ばれるようになりました。
スマホに限らず、『フォートナイト』や『Minecraft』などをゲーム機で日頃から遊んでいるお子さんも多いと聞きます。
子どもたちにとっては当たり前の娯楽であり、友達とのコミュニケーション手段ともなっている、オンラインゲーム。
ですが親御さんにとっては、ゲームの時間を制限しようと考えたり、トラブルにならないよう気をつけたりと、悩みのタネとなっているかもしれません。
そこで本記事では、そんな親御さんに向けて、子どもがオンラインゲームを安全に楽しむために、「親」の立場で知っておきたいこと、準備できることをご紹介。
ゲームのことをよく知らない方にとっても手助けとなるよう、順を追って説明していきます。
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目次
そもそも「ゲーム」にはどんな種類がある?
ひと昔前の「ゲーム」と言えば、その多くは「テレビゲーム(ビデオゲーム)」を指すものでした。
家庭で遊べる据え置き型のゲーム機や、電池で動く携帯ゲーム機。
さらに時代を遡ればゲームセンターで遊べるアーケードゲームもありますが、本記事では取り扱いません。
令和の時代になってからもテレビゲームは現役ですが、スマートフォンで遊べるゲームアプリも人気です。
他方では、パソコンで遊べるゲームもどんどん多様化と高品質化が進んでおり、今や世界中でつくられたゲームを誰もが自由にプレイすることができます。
では、子どもが遊ぶ「ゲーム」について考える場合、具体的にはどのような種類があるのでしょうか。
「種類」と言ってもRPGやシューティングといった「ジャンル」の話ではなく、ここでは「遊び方」に焦点を当てて分類してみます。
インターネットを使うか?オンライン、オフラインの違い
まず、ゲームには「オンラインゲーム」と「オフラインゲーム」があります。
オンラインゲーム
「オンラインゲーム」とは、文字通りインターネットに接続して遊ぶゲームのこと。
冒頭で触れた『フォートナイト』もその1つで、基本的にはインターネットに接続し、世界中の人たちと一緒に遊ぶシューティングゲームの一種です。
また、オンラインゲームは、学校などの身近な友達と遠隔で遊ぶ楽しみ方もあります。
その場合は、プレイヤーごとに割り振られている固有のコード(「ID」や「フレンドコード」などと呼ばれます)をお互いに教えて、相手を「フレンド」として登録。
すると、限られた仲間だけで集まって遊べるようになります。
オフラインゲーム
一方の「オフラインゲーム」は、インターネットに接続せずにプレイするゲームのこと。
1人で、または数人でテレビ画面や携帯ゲーム機に向かってプレイする、昔ながらの「テレビゲーム」をイメージするとわかりやすいですね。
具体的には、『ドラゴンクエスト』などのRPGや、ステージをクリアしていくタイプのアクションゲームやシューティングゲームなどがあります。
ただし最近は、「基本は1人でプレイするが、オンラインの要素もある」というタイプのゲームも少なくありません。
オンライン要素があるかどうかは、ゲームのパッケージや説明書で確認しましょう。
ゲームをプレイするデバイスの違い
ゲームを遊ぶための「デバイス」にも、現在はいろいろな種類のものがあります。
パソコンゲーム
まず、パソコンゲーム。以前はフロッピーディスクやCD-ROMのデータをインストールしてプレイしていましたが、現在はインターネットでダウンロードして遊ぶ方法が主流です。
それもゲームメーカーが開発した人気タイトルだけでなく、世界中の個人のゲーム制作者がつくったゲームを購入して遊ぶことも可能。
インストールの必要のない、インターネットのブラウザ上でプレイできるゲームもあるなど、「パソコンゲーム」も多岐にわたります。
家庭用ゲーム機
続いて、Nintendo SwitchやPlayStation 5といった家庭用ゲーム機。
今なお世界中で遊ばれていて、「ゲーム」と言えばまず思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
現在は家庭用ゲーム機にも当たり前のようにオンライン機能がついていますが、多くの場合、利用するためにはオンラインサービスへの登録が必要です。
スマホ、タブレット
最後に、スマートフォンやタブレットで遊べるゲームアプリですね。
App StoreやGoogle Playでは膨大な数のゲームが配信されており、無料で遊べるアプリも少なくありません。
スキマ時間に遊ぶようなシンプルなゲームから、家庭用ゲーム機でも遊べる超人気タイトルのスマホ版まで、多種多彩なゲームをインストールして楽しめます。
補足①「光回線は必須?」
ところで、オンラインゲームを遊ぶにあたって気になるのが、通信ラグの問題です。
インターネット回線が不安定だったり、通信速度が遅かったりすると、ゲームの動作がカクついて重くなってしまう可能性があります。
特にパソコンや家庭用ゲーム機でオンラインゲームをプレイする場合は、光回線を有線で接続するのがベターだといえるでしょう。
スマートフォンの場合は、通信が安定さえしていれば光回線にこだわる必要はありません。
ラグが問題視されるようなアプリも少ないため、携帯キャリアの回線を使ってのプレイでも十分に楽しめるでしょう。
ただし、通信量は当然かさみますのでご注意ください。
補足②「e-sportsって何?」
最近はニュース等でも見聞きする機会が増えた「e-sports」ですが、これは競技性の高い対戦ゲームを使って行われるスポーツイベントを指します。
格闘ゲームや戦略ゲーム、シューティングやレース、パズルゲームといったジャンルやタイトルごとに「プロ」が存在し、世界中の実力者たちが競い合っています。
ゲーム=娯楽という認識の人もまだまだ多いかと思いますが、イメージとしては「サッカーや野球をはじめとする『スポーツ』のゲーム版」と考えてもらってほぼ間違いないでしょう。
大手企業がスポンサーとして選手を支援し、大会では莫大な賞金も出る。プロ野球やプロサッカーと同じ、本物のプロフェッショナルが集まる世界です。
子どもが遊ぶゲームを、親はどこまで、どうやって制限すればいい?
さて、以上のようなポイントを踏まえたうえで、親としては、子どもがゲームで遊ぶ際にどのような点に注意すればいいのでしょうか。
また、どのような決まり事をつくればいいのでしょうか。
まず大前提として、「最初からゲームを完全に禁止する」のはおすすめしません。
もちろんご家庭ごとに教育方針があるとは思いますが、今やゲームは子どもたちの世界の共通言語であり、重要なコミュニケーション手段の1つです。
熱中しすぎて他のことが疎かになるのはよくありませんが、我慢させすぎるのも考えもの。
適切な距離感で楽しめるルールを設けて、ほかの遊びと同様に扱うようにしましょう。
とはいえ、逆に無制限で遊ばせるのは怖いですし、気をつけたいポイントもいくつかあります。
ここからは、ゲームによって起こり得る問題と注意点を整理しつつ、それを踏まえた対策と考え方を見ていきましょう。
オンラインゲームを遊ぶ際の注意点と対策
ひと昔前なら「ゲームの遊び過ぎには注意!」くらいで済んでいたかもしれませんが、現在は、オンラインゲームならではのトラブルにも気をつけなければいけません。
では、具体的にはどのようなトラブルがあり、また、それを避けるにはどうすればいいのでしょうか。主な注意点と対策を紹介します。
1. 個人情報の漏洩
オンラインゲームをプレイする際には、個人情報を公開しないように気をつけましょう。
もちろん、オンラインサービスの登録の際に入力する住所などは保護されているため、ゲーム上で公開されることはありません。
注意したいのは、ゲームプレイ中の発言です。
プレイヤーネームをフルネームの本名にしたり、テキストチャットやボイスチャット(通話)で自宅の場所や学校名などの個人情報を喋ってしまったりしないよう、あらかじめお子さんに言い聞かせておきましょう。
2. ネット上の出会いに注意
少なくとも小中学生、あるいは未成年であるうちは、オンラインゲームで知り合った人とリアルで会うことは避けましょう。
どれだけ仲良くなったとしても、個人的に会うことはおすすめできません。
「同年代だから大丈夫!」と言っても、相手が年齢や立場を偽っている可能性もあります。
「企業が主催する公式の大会やイベントで、親同伴の状態で会う」ようなケースであれば問題にはなりにくいでしょうが、それ以外でリアルでの接点を持つのは避けるのがベターです。
3. いじめや誹謗中傷
ここまでの2つは見知らぬ相手を想定したトラブルでしたが、身近な友達とオンラインゲームを遊んでいて問題が発生することもあります。
それが、いじめや誹謗中傷の問題。
お互いに冗談で軽口を叩いているうちは大丈夫かもしれませんが、ゲームが白熱しすぎて冷静になれなくなり、暴言を発してしまったり、そのやり取りがきっかけでいじめに繋がったりするケースもゼロではありません。
冗談や軽口も、言われているほうは軽く捉えていないということもあり得ます。もしこのようなトラブルが発生したら、すぐに相手の親御さんに報告し、一緒に解決策を考えましょう。
また、普段から身近な友達を相手に強い言葉を使っていると、それが見知らぬ他人とのプレイの最中にポロッと出てしまうこともあります。
その言動を「誹謗中傷だ」と相手に受け取られてトラブルに発展するリスクもありますので、知らない人とゲームでコミュニケーションをする際の言葉遣いにも気を配るようにしましょう。
4. 課金トラブル
特にスマホゲームで気をつけたいのが、有料コンテンツにまつわるトラブル――いわゆる「課金」の問題です。
情報番組でもたびたび話題になっていますが、「子どもが勝手にアプリに課金をして、クレジットカードの請求が大変なことになった」という話を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。
最近は対策も進んでおり、アプリ側で年齢確認なども行われますが、それでも勝手に課金をしてしまう可能性、できてしまう可能性はあります。
課金要素の存在を隠すのではなく、事前に説明したうえで、許可なく課金してしまわないようにルールを設けましょう。
そのほかの対策と、トラブルなくゲームを楽しむための考え方
ここまでは具体的なトラブルを挙げつつ対策を説明してきましたが、ゲームやデバイス側で用意されている機能を使って、あらかじめ対策を講じることもできます。
加えて大切なのが、子どもとのコミュニケーション。先ほども「対策」の1つとして軽く言及しましたが、お子さんと話し合いながらルールを決めることも重要です。
ここまでの説明の補足として、知っておきたい対策と考え方をチェックしておきましょう。
1. ペアレンタルコントロール機能を活用しよう
ゲーム機やパソコン、スマートフォンには、その多くにペアレンタルコントロール機能が搭載されています。
この機能を使えば、ゲームのプレイ時間を制限したり、アクセスできるサイトを制限したりすることが可能です。
お子さんが幼いうちは積極的に活用しましょう。
2. ゲームに関する決まり事をつくろう
ゲームのプレイ時間だけでなく、有料コンテンツの扱いやオンラインで遊ぶ際の注意点などを、「ルール」としてお子さんと共有しておきましょう。
ただし、親目線で一方的に決めてしまうのはおすすめできません。前述のペアレンタルコントロールも何も言わずに設定するのではなく、先に「こういう設定にするからね」と確認をしつつ、反対されたら親子で話し合うようにしましょう。
詳しくないからと最初から制限するのではなく、そのゲームがどのようなものなのかを知り、子どもと話し合うこと。
そのうえで、「ここまではやっていいけれど、これ以上はやめておこうね」と、お互いに納得できる決まり事をつくること。
いざという時に話し合える空気をつくっておくことが、トラブルのリスク低減にもつながります。
3. 子どもとコミュニケーションを取ろう
前の項目と重なりますが、決まり事を決める際も、それ以外でも、トラブルを避けるためには普段から親子でコミュニケーションをすることが肝要です。
今でこそ「ゲームは悪い遊びであり、親が制限するべきものである」という考え方はすっかり聞かなくなりましたが、やはり何事も一方的に禁止するのはおすすめできません。
制限や禁止をするにしても、「このゲームは暴力表現が多いからまだダメ」「深夜にe-sports観戦をしたら寝不足になってしまうから、アーカイブで見ようね」などと、しっかりと理由を説明すること。
お子さんの意見をまずは聞いて、親目線で心配があればその旨を説明しつつ、お互いに納得できるまで話し合うようにしましょう。
それともう一点、そもそもの話になりますが、本記事で触れたようなトラブルや注意点は、すでに学校で教えてもらっているかもしれません。
つまり、大事なことだからと強く言い聞かせようとした結果、「そんなの知ってるよ!」と反発される可能性もあるわけです。
なので、まずは「オンラインゲームを遊ぶときは何に注意すればいいのかわかる?」と話を聞いてから、もし不足している知識があれば補足するような形で、お互いの意識をすり合わせていくようにしましょう。
親子間でコミュニケーションをしながら、適切に「ゲーム」を楽しもう
以上、お子さんがオンラインゲームを安全に楽しめるようにするために、「親」の立場で知っておきたいことをまとめてきました。
そもそも現代の若い親世代であれば、ゲームに対する偏見を持っている人も少ないはず。
とはいえ、自分たちも遊んできたからこそ知っているゲームの問題もありますし、なるべくトラブルは避けたいところですよね。
この記事が、改めてその注意点を整理する一助となれば幸いです。
そのうえで繰り返しになりますが、大切なのはやはり、お子さんとのコミュニケーションです。
ゲームの楽しみ方、ゲームとの適切な距離は人それぞれに異なるため、はっきりとした正解はありません。
お子さんへの説明と意見のすり合わせは大変かもしれませんが、辛抱強く話し合い、各ご家庭でオリジナルの決まり事をつくるようにしましょう。
応援しています。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。