目次
「フォルダブルスマホ」とは
昨年末から、「フォルダブルスマートフォン」という言葉を聞く機会が増えました。つい先日も、HUAWEIがフォルダブルスマホを発表し、話題になったばかりです。
「フォルダブル(foldable)」とは、「折り畳み式」を意味する英単語。つまりフォルダブルスマートフォンとは、「折り畳むことができるスマホ」を指すものです。
「折り畳み式の携帯端末」と聞くと、昔ながらの「ケータイ」を想像する人も多いかもしれません。主に上下にパカッと開くことができ、下にキーボード(ボタン)、上に画面を備えた、昔ながらの「ガラケー」のイメージですね。
ですがフォルダブルスマホの場合、開くのが上下であるとは限りません。
むしろ基本が「開いている」状態であり、画面を折り畳むことでコンパクトにできる──というイメージ。たとえば、昨年末に公開されたサムスンのディスプレイ「Infinity Flex」は、画面の中心で折り曲げて畳むことができるようになっています。
サイトに掲載されているフォルダブルスマホを見ると、外側と内側、裏表に2枚のディスプレイを搭載していることがわかります。開けばタブレットとして、閉じればスマートフォンとして、フレキシブルに使うことができそうですね。
フォルダブルスマホの特徴
では、フォルダブルスマホにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
フォルダブルスマホのメリット
メリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 大画面で使える
- コンパクトで持ち運びしやすい
- アプリを同時に使用できる
先ほども軽く触れましたが、フォルダブルスマホを一言で説明するなら、「タブレットとスマホのいいとこ取りをした端末」と言えるでしょう。タブレットのような大画面でインターネットや動画を楽しめると同時に、持ち運ぶときには折り畳んでスマホのサイズにすることが可能です。
加えて、上で紹介したサムスンのInfinity Flexの場合、「マルチアクティブウィンドウ」機能を兼ね備えている点も大きな魅力。この機能によって画面上でアプリを3つまで同時に開くことができ、パソコンのようにマルチタスクをこなすことも可能なのだそうです。
フォルダブルスマホのデメリット
逆にデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- バッテリー消費量が多い
- 重い
- 分厚い
いくら折り畳んでコンパクトにできるとはいえ、見た目はそれなりの大きさになります。画面が大きな分、必然的に重量感は出るでしょうし、折り畳んだ際には普通のスマホよりも分厚く感じられるでしょう。
そして当然、画面が大きければ大きいほどバッテリー消費も激しくなるため、電池持ちの面では若干の不安があります。モバイルバッテリーで補えば普段遣いには困らないと思われますが、外で頻繁に使う際には注意が必要になりそうですね。
2019年はフォルダブルスマホがトレンドに?
ちなみに世界初のフォルダブルスマホとしては、中国のメーカー・Royoleが「FlexPai」を昨年11月に発売済み。
ほかにもLGエレクトロニクスやファーウェイ、Lenovoも同タイプの端末を開発中であり、2019年には各社からフォルダブルスマホが発売されると期待されています。
「フォルダブル」が新しいスマホのトレンドになるとは限りませんが、ガジェット好きのあいだでは多くの人が関心を持っていることも事実。
そろそろ端末を買い替えようと考えている方は、フォルダブルスマホを選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
※本記事の内容は、2019年3月12日現在の情報です。