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海外旅行中にスマホの通信設定を誤るととんでもない高額請求に
海外旅行で悩ましいのが、スマホの通信方法。日本で使っているスマホとSIMをそのままで、モバイルデータ通信をONの状態にしてインターネットを利用すると、とんでもない金額を請求されてしまいます。
海外でモバイルデータ通信を利用したくない場合は、必ずモバイルデータ通信をOFFにしておきましょう。
海外旅行でWi-Fiを利用する場合
海外旅行の場合、通信方法としてWi-Fiのみを利用する方も多いですよね。
カフェやホテルなどのフリーWi-Fiを活用しているという方も多いのではないでしょうか。
ただし、外出先で使えるフリーWi-Fiのなかにはセキュリティー上危険なものがしばしばあります。これは海外旅行に限ったことではなく、日本国内でのWi-Fi利用でも言えることです。
そこで今回は、危険なWi-Fiの見分け方、Wi-Fiを安全に使うためにどんなことに注意すればいいのか、そのポイントを紹介します。
暗号化されていないWi-Fiに接続しない
スマホのWi-Fiをオンの状態にしておくと、場所によってはいくつものネットワーク情報が並びますよね。このなかには、安全性の低いWi-Fiが含まれていることがあります。
例えば、ネットワーク情報のところに鍵マークがないものは、暗号化されていないWi-Fiです。暗号化設定がされていないネットワークは選択するだけで簡単に接続できますが、その代わりにウイルス感染や盗聴による不正アクセスの危険が考えられます。
また、鍵マークがついていても、セキュリティー機能が「WEP」とされているものはセキュリティーレベルが低いので接続しない方が良いでしょう。2016年時点では「WPA2-AES」が採用されているものが最もセキュリティーが高いです。
悪意のあるWi-Fiにも注意しなくてはなりません。悪意のあるWi-Fiのなかには暗号化設定がないものもあれば、その場で実際に提供しているフリーWi-Fiと同じSSID(ネットワーク名)と暗号化キーを使用して、安全なWi-Fiを偽装している場合もあります。旅行先でWi-Fiに接続するなら、セキュリティー機能やWi-Fiの提供元についてチェックしてからというのを忘れてはいけません。自動的に危険なフリーWi-Fiに接続してしまわないよう、Wi-Fiを利用しないときはスマホのWi-Fi設定をオフにしておくことも大事です。
ログインが必要なサイトを利用しない
鍵マークがついているWi-Fiでも、入力する暗号化キーが公開されていれば誰でもアクセスできるので、通信内容を盗聴される危険があります。そのため、外出先のWi-Fiからインターネットを利用する場合は、アクセスするサイトに注意しましょう。特に気を付けなくてはならないのが、IDやパスワードを入力するなど、ログインの必要があるサイトです。
もしも盗聴によってこれらの情報が奪われてしまった場合、なりすましの被害が考えられます。第三者からの不正アクセスによって、知らないうちにSNSを乗っ取られたり、ネットショッピングを利用されてしまうかもしれません。フリーWi-Fiからのインターネット利用は、盗聴されても困らない使い方をするというのが大事です。ネットバンキングのような重要な情報を登録しているサイトの利用はもちろん控えましょう。
個人情報の入力はしない
前述と同じ理由で個人情報を入力させるサイトへのアクセスも避けた方が良いでしょう。名前や住所、電話番号などによって会員登録が必要なものは出先で利用しないようにします。
特にクレジットカード番号の入力には注意したいところです。大切な情報を入力するのは自宅のネット環境に限定するか、どうしても個人情報の入力が必要な場合はできるだけ信頼できるネットワークを選びます。そのときばかりはWi-Fiの接続を切り、携帯キャリアやMVNOの格安SIMなど、いつもの通信から利用するのが安心です。
通信料金の節約に助かるフリーWi-Fiですが、安易に利用するのは危険です。外出先でWi-Fiの利用をする場合はできるだけセキュリティーレベルの高いもの、万が一盗聴されても困らない使い方をするのが大事。旅行先でつながるWi-Fiを見つけてもすぐに接続せず、Wi-Fiスポットの提供元を確認したり、利用するサイトは限定したりするなど注意しながら利用することをおすすめします。