WiMAX(ワイマックス)とは?ポケット型Wi-Fiやモバイル回線との違いやメリットを解説!

WiMAX(ワイマックス)という言葉を知っていますか?
WiMAXはインターネット回線のひとつ。どんなものか漠然とはイメージできても、詳しくはわからないという方が多いのではないでしょうか。
今回は「WiMAXとは?」と題して、モバイル回線との違いからメリットやデメリット、どんな人におすすめなのかまで解説していきます。この記事を読んで、ぜひWiMAXについて詳しくなってくださいね。
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WiMAXとは

まずは基本的なところから。WiMAXとは一体どんなものなのでしょうか。
「Worldwide Interoperability for Microwave Access」のことを略してWiMAXと呼びます。携帯キャリア各社が提供するスマートフォンの5G回線と同様の無線通信技術規格ですが、厳密には異なる周波数帯域の電波を使用しています。WiMAXではスマートフォンの5G回線と同じく高速インターネットの利用が可能です。
WiMAXの種類:2+と+5Gの違いは?

WiMAXの最大通信速度は下り最大40Mbpsなのに対し、その後継サービスであるWiMAX 2+の通信速度は下り558Mbps(一部エリア)まで向上しました。
WiMAX +5GはWiMAX 2+の後継サービスで、5Gに対応したWiMAXの名称です。今ではこの5GがWiMAXでは主流になっています。理論上ではありますが、その速度は光回線並みで、下り最大4.2Gbps(*注1・2)もの速度を実現しました。
WiMAX +5Gはデータ使用量の上限がありませんので、通信量を気にすることなくインターネットを楽しめるでしょう。ただし、大量のデータ通信を行った場合に速度制限がかかることもありますので、注意してください。
BIGLOBE WiMAX +5Gの通信速度・速度制限についてはこちら
WiMAX +5Gは、WiMAX 2+とau 4G LTEに加えてau 5Gのネットワークも使用できますので、広範囲での接続が可能になっています。
さて、そんなWiMAXですが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?次から順番に見ていきましょう。
WiMAXと他のポケット型Wi-Fiの違い
WiMAXはWiMAXの回線を利用したサービスで持ち運べるWi-Fiルーターという点では、ポケット型Wi-Fi(モバイルルーター)の一つといえます。
主な違いは以下の通りです。比較項目 | WiMAX | 他のポケット型Wi-Fi (キャリア系) |
---|---|---|
回線 | WiMAX + au回線 | スマホと同じキャリア回線 |
速度(最大) | ◎ 高速(約4.2Gbps) | ◎ 高速(約4.9Gbps) |
エリア・安定性 | ○ 全国広範囲(都市部中心) | ◎ 全国広範囲 |
データ容量 | ◎ 無制限が主流 | △ プランによっては容量制限あり |
料金(月額) | 約4〜5千円台が主流 | 大容量の場合割高傾向 |
WiMAX回線とモバイル回線の違い
WiMAXとモバイル回線の主な違いは 「使う回線」 と 「料金プラン」 にあります。
モバイル回線は、スマホと同じキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)が提供する5G回線を利用するので、全国的に繋がりやすいのが特徴です。料金はデータ容量に上限があるプランもあります。
一方WiMAXは、モバイル回線同様に高速通信が可能なWiMAX独自の回線に加え、au回線(4G LTEと5G)を利用します。料金はデータ容量が無制限で使えるプランが基本で、コストパフォーマンスに優れています。
WiMAXのメリット

まずはWiMAXのメリットを見ていきましょう。
メリット① 工事不要でどこでも使える
WiMAXを利用するのに、工事を行う必要はありません。申し込みをしたらすぐに端末が届きますし、難しい設定は不要で、SIMカードを挿すとインターネットを使えるようになります。
また、光回線のような固定回線とは異なり、外出先でも利用できるのが、大きなメリットで、Wi-Fi環境のないカフェや電車の中でもインターネットに繋ぐことが可能です。WiMAXのモバイルルーターは手のひらサイズなので、簡単に持ち運びができるのもポイントです。
メリット② 全国各地の幅広いエリアで対応している
WiMAXは全国各地の幅広いエリアでサービスを提供しているのもメリットです。よほどの山間部でない限り、WiMAXの提供エリアに該当するでしょう。
WiMAXのサービスエリアは、エリアマップで確認することもできます。
メリット③ 通信速度が速い
通信速度が速いこともメリットです。WiMAX +5Gの最大通信速度は約4.2Gbps(*注1・2)にも上ります。前述したように、まだWiMAX +5Gは、全国各地で利用できませんが、首都圏を中心に対応エリアは拡大を続けています。もし、WiMAX +5Gのエリア対象外であっても、WiMAX 2+とau 4G LTEでカバーできますし、それでも最大で約1.2Gbpsもの速度がでますので、不便に感じることはないでしょう。
ただし、ここで紹介した最大通信速度はあくまで理論値になりますので、実際にでることはありません。それでも50~200Mbpsの通信速度がでますので、YouTubeで高画質動画を見ることもできます。
メリット④ データ通信量が無制限
WiMAX +5Gにはデータ通信量に使用上限がありません。データ通信量を気にすることなく利用できるのは、大きなメリットです。データ通信量を気にせず利用したいのであれば、WiMAX +5Gへの乗り換えをおすすめします。
WiMAXの通信量について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
WiMAXのデメリット
続いてWiMAXのデメリットを見ていきましょう。
デメリット① 光回線に比べて少し通信速度が安定しない
まず最初のデメリットは、WiMAXは光回線に比べて通信速度が安定しないことです。4.2Gbps(*注1・2)もの速度が出るのになんで?と思われるのではないでしょうか。これは前述した通り、WiMAXの理論値と実績値(実際の速度数値)が大きくかけ離れているのが原因です。4.2Gbps(*注1・2)はあくまで理論値となります。
WiMAXの速度が遅い原因と対処法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
デメリット② 障害物の多いエリアに弱い
次に挙げるデメリットとして、山間部や地下鉄など障害物がある場所に弱いことが挙げられます。場所によっては接続が不安定になったり、場合によっては圏外になってしまうことを覚えておきましょう。ただし、WiMAXはつながりにくい場所での速度向上を目指し、基地局の増設などの取り組みを行っているので、つながりやすさの向上には期待できそうです。
通信速度は時間帯や環境、利用者数に左右されるため、理論上の数値が表記されているのです。このことを「ベストエフォート方式」と呼んでいます。
WiMAXが繋がらない場合の原因と対処法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
WiMAXが繋がらない時のチェックポイント!9つの原因と対処法をまとめました
また、WiMAXの通信障害が起きる理由と確認方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
WiMAXがおすすめの人・おすすめでない人

WiMAXはデータ容量が無制限で使える手軽さが魅力ですが、すべての人に最適なわけではありません。
ご自身の使い方や生活環境がWiMAXに向いているか、具体的なケースを見ていきましょう。
WiMAXがおすすめの人
WiMAXは、データ通信量を気にせず、手軽かつお得にインターネットを使いたい方に最適です。
例えば、自宅での動画視聴やオンラインゲーム、データ消費の多いテレワークなどで、スマホのギガだけでは足りないと感じる場合に大きなメリットがあります。また、工事不要で端末が届けばすぐに使えるため、引越しが多い方や、すぐさまネット環境が必要な方にもぴったりです。
外出先のカフェや移動中にパソコン作業をしたいビジネスパーソンや、スマホを安いプランに切り替えて通信費全体を賢く節約したい学生や社会人にも、Wi-Fi環境を一本化できるWiMAXはおすすめのサービスです。
WiMAXがおすすめでない人
一方で、絶対的な通信の安定性を求める方や、そもそもデータ利用が少ない方にはWiMAXが不向きな場合があります。
一瞬の遅延も許されないプロレベルのオンラインゲーマーにとっては、有線接続が可能な光回線が持つ安定性が必要です。また、山間部や一部の郊外など、WiMAXのサービスエリア外にお住まいの方は、十分な速度が得られない可能性があるため推奨できません。
家族それぞれが同時に動画視聴やゲームをするなど、常に高いレベルでの安定性を最優先したいご家庭にも、光回線の方が適しているでしょう。
光回線についての詳しい情報は以下のページをご覧ください。
光回線とは?仕組みやWi-Fiとの違い、メリットや用途、選び方まで徹底解説
WiMAXを利用するには?
WiMAXを利用するには提供会社を介して申し込みが必要です。
WiMAXにはUQ WiMAXやBIGLOBE WiMAX、Broad WiMAXなど様々なWiMAXがありますが、通信回線は全てUQから提供されています。
そのため、どのプロバイダを選んでも、通信速度や対応エリアといった通信品質は全く同じです。
プロバイダでの違いは、月額料金、キャッシュバック特典、端末代金、サポート体制などが異なるため、サービス内容を比較し、自分にとって一番お得なプロバイダを選ぶことが重要になります。
WiMAXを利用するまでの流れ

WiMAXについて理解ができたら、さあ申し込みです。ここではWiMAXを利用するまでの流れを見ていきましょう。
プロバイダを決める
まずはプロバイダの決定です。どのプロバイダを選んでも通信速度に変わりはありません。ですからプロバイダを選ぶときには、月額料金やキャッシュバック、キャンペーンやサービス内容が重要になります。各社の契約プランを比較して納得するものを選びましょう。
Wi-Fiルーターを選ぶ
次に実際に利用する端末を選びます。持ち運び可能なモバイルルーターと据え置き型のホームルーターがありますので、用途に応じてどちらを購入するか決めましょう。各端末によって最大通信速度や接続可能台数に違いがあるので、注意してください。それぞれのスペックをよく見てから決めることをおすすめします。
プロバイダと契約する
最後にプロバイダを選んでWiMAXの申し込みをします。
利用を開始する
プロバイダと契約したら、手元に端末が届きます。説明書が同封されていますので、指示に従ってパソコンやスマホを設定すれば準備は完了。さあWiMAXの世界へ!
BIGLOBEのWiMAXが選ばれる理由
今回はWiMAXとは?と題して、モバイル回線との違いからメリットやデメリット、おすすめの人まで解説してきました。WiMAXを検討中なら通信事業35年以上の実績のBIGLOBEが提供する「BIGLOBE WiMAX +5G」はいかがでしょうか。
KDDIグループのBIGLOBEは、サポート品質に定評があります。
また、BIGLOBE WiMAX +5Gには最低利用期間と契約解除料がないのも嬉しいポイント。クレジットカード決済だけでなく口座振替にも対応しています。
外出先でパソコンをインターネットに繋ぐ機会が多い方はWiMAXが特におすすめです。ぜひこの機会にWiMAXの導入を検討してみてください。
*注1 5G SA対応の「ギガ放題プラスS」プランでデータ端末L13利用時。下り最大4.2Gbpsは5Gの一部エリアでの提供です。
*注2 最大通信速度はご利用機器、提供エリアの対応状況により異なります。また電波の状態、ネットワークの混雑状況により通信速度が低下します。
もっと詳しく知りたい方はこちら
BIGLOBE WiMAX +5Gトップページ
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Contributor はなだそら