有線でのインターネット利用に欠かせないものといえば、LANケーブル。
無線通信技術の進歩が目覚ましい現在、Wi-Fi接続でもそうそう困ることはありませんが、たとえばオンラインゲームのような安定性が求められる利用シーンでは、なるべく有線接続にしたいところ。そして有線接続のために必須なものといえば、LANケーブルです。
市販のLANケーブルにはさまざまな長さのものがありますが、いざパソコンに接続しようとした時に起こり得るのが、「あとちょっと足りない……!」と長さが足りないケース。本記事では、その「あとちょっと」を解決するための手段として、延長コネクタを紹介します。
目次
LANケーブルの長さが足りないときの対処法
LANケーブルの長さが足りない場合の対処法としては、主に以下の3つが挙げられます。
- 長いLANケーブルに買い替える
- 延長コネクタを使う
- スイッチングハブを利用する
もし十分な長さのLANケーブルが売っているのであれば、新しく買い替えるのがシンプルな解決策ではあります。配線の手間とコストはかかりますが、見た目がすっきりするのも買い替えのメリットだと言えるでしょう。
他方で、もし手元に複数のLANケーブルがあるなら、2本を接続して長さを確保する方法もあります。買い替えるよりも安価に済む可能性もあるため、使っていないLANケーブルがある人は延長コネクタを使う方法が無難とも言えるでしょう。
LANケーブルの規格について
少し話がそれますが、そもそもLANケーブルにはいくつかの規格があることはご存知でしょうか。新しく買い替える場合も、延長コネクタなどで接続する場合も、適切な規格を選ぶことが重要になってきます。あらかじめ確認しておきましょう。
現在、一般的な家庭で使われている規格は「CAT5e」が多いと思われます。通常のインターネット利用においては、この規格でもまったく問題ありません。もし「CAT4」などの古い規格を使っているようでしたら、「CAT5e」に買い替えることで通信速度が向上する可能性があります。
オンラインゲームなどの高速通信が求められる環境では、「CAT6」あるいは「CAT6A」も選択肢に入ってきます。特に後者は、10Gbps(10ギガ回線)の超高速通信も対応している規格。用途や契約プランによっては、これらのLANケーブルへの買い替えも検討してみてください。
延長コネクタとは
さて、ここからはLANケーブルの長さが足りない場合の選択肢として、延長コネクタとスイッチングハブについてそれぞれ説明していきます。
まず「延長コネクタ」ですが、これは文字通り、既存のLANケーブル同士を接続できるコネクタ です。
電源コンセントには「延長コード」がありますが、そのLANケーブル版をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。2つのLANケーブルを延長コネクタによって接続することで、必要な長さを確保することができます。
メリット①「コストパフォーマンスが良い」
延長コネクタのメリットは、何と言ってもそのコストパフォーマンスの高さにあります。
使っていないLANケーブルを有効活用できるだけでなく、コネクタ自体も安価で買い求めやすいのが嬉しいポイント。新しくケーブルを買うよりも安く済むため、余計な出費を抑えられます。
メリット②「簡単に設置できる」
延長コネクタは家電量販店などでも普通に手に入りますし、設置のための特別な工具や専門知識は必要ありません。それこそ延長コードのように、LANケーブルと延長コネクタをカチッと接続するだけですぐに使用できます。
また、たとえば「模様替えをしてLANケーブルの長さが足りないことに気づいた」というシーンでは、新しく長いケーブルを購入して対処しようとすると、ケーブルの交換と配線作業が必要になります。ですが延長コネクタなら、既存のケーブルに接続する形で長さを確保できるため、1から配線をやり直す手間が省けます。
注意点①「規格の不一致を避ける」
延長コネクタの使用において注意したいポイントとしては、まずLANケーブルの規格が挙げられます。
LANケーブルの規格については先ほども説明しましたが、規格の異なる2本のケーブルを延長コネクタで接続すると、低いほうの規格を基準とする形で、通信速度が制限されることがあります。可能なかぎり、同じ規格のLANケーブル同士を接続するようにしましょう。
注意点②「信頼できるメーカーの製品を選ぶ」
安価に購入できる延長コネクタですが、聞いたことのないメーカーの極端に安い製品を選ぶのは避けましょう。
2つのLANケーブルを物理的に接続する役割を持つ延長コネクタは、もしそれが粗悪な製品だと接触不良が発生しやすく、通信が不安定になりかねません。家電量販店でも取り扱いのある、聞き覚えのあるメーカーの製品をなるべく選ぶようにしましょう。
スイッチングハブとは
LANケーブルの長さが足りない時のもうひとつの解決策が、スイッチングハブの導入です。
「スイッチングハブ」とは、複数のLANポートを持つネットワーク機器のこと。ケーブルの長さが足りない時だけでなく、LANポートの数が足りない場面でも活用されています。接続可能なデバイスの数を増やしつつ、スムーズな通信を実現する優れものです。
メリット①「複数の機器を有線接続できる」
複数のLANポートを搭載しているスイッチングハブは、複数の機器を有線接続したいシーンで真価を発揮します。パソコンとゲーム機をそれぞれ有線接続したい人、ネットワーク対応家電を複数使いたい人におすすめです。
メリット②「安定した高速通信が可能」
スイッチングハブを使ったインターネット接続では、データを送信する宛先ポートが自動的に判別されます。そのため、複数の機器を接続した状態でも、データを無駄に送受信することがありません。混線を避け、安定した状態での高速通信が可能です。
注意点①「電源が必要で高コスト」
延長コネクタと比べて高価なスイッチングハブですが、本体の動作にも電源が欠かせません。設置場所付近に電源コンセントが必要になるほか、もちろん電気代も発生します。
注意点②「設置スペースが必要」
LANケーブル同士を接続するだけの延長コネクタに対して、スイッチングハブはそれ自体が独立した機器です。本体サイズもそれなりに大きいため、ある程度の設置スペースを確保しなければなりません。
よくある質問
Q. LANケーブルの「規格」って何?
LANケーブルには、通信速度や伝送帯域を示す「カテゴリ(CAT)」があります。数字が大きいほど通信速度が速く、安定した高速通信が可能。一般的な家庭では「CAT5e」で十分ですが、10Gbpsの高速通信を利用する場合は「CAT6A」が推奨されています。
Q. LANケーブルの「延長コネクタ」とは
既存のLANケーブル同士を接続できるコネクタのこと。安価で買い求めやすいため、新しくケーブルを買うよりも安く済みます。ただし、接続する2本のLANケーブルの規格は一致させるようにしましょう。
Q. 「スイッチングハブ」とは
複数のLANポートを持つネットワーク機器のこと。ケーブルの長さが足りない時だけでなく、LANポートの数が足りない時にも活用されています。複数の機器を有線接続できるのが強みです。
まとめ
「LANケーブルの長さが足りないなら、新しく長いのを買えばOK」というシンプルな解決策が真っ先に思い浮かびますが、もし自宅に余っているLANケーブルが他にあるのなら、延長コネクタを使うことで有効活用できるかもしれません。
また、普段はあまり意識しませんが、どの規格のLANケーブルを使っているかは重要なポイントです。インターネットの利用シーンや契約プランにもよりますが、最近は10Gbpsの超高速プランを導入する人も増えつつあります。適切な規格のケーブルを選ぶようにしましょう。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。