ルーターの中にはUSBポートが付いている機種もありますが、何のために付いているのかわからず使ったことがない人も多いでしょう。せっかくUSBポート付きのルーターを持っているなら、活用してみるのがおすすめです。
本記事では、ルーターのUSBポートの活用方法について解説していきます。
目次
ルーターの機種によってはUSBポートが付いている
ルーターのUSBポートは、どの機種にも付いているわけではありません。低価格帯のルーターだとUSBポートが付いていないことが多く、主に中価格帯以上のルーターにUSBポートが付いています。
USBポートが付いている場合にはLANポートやWANポートの付近にあるので、すぐに見つかります。探してみましょう。ルーターの機種によっては1つだけでなく複数付いていることもあります。
ルーターのUSBポートの用途
とはいえ、これまで使っていなかったのであれば、「何に使うのかわからない」「必要としてこなかったけど……」という方がほとんどでしょう。
ルーターのUSBポートは外付けSSDやUSBメモリなどの外部ストレージを接続したり、プリンターを接続したりして使用します。そのように使うことでどんなふうに便利になるのか、一つずつ見ていきましょう。
①外付けSSDやUSBメモリを接続する
外付けSSDやUSBメモリをルーターのUSBポートに接続すると、保存されているファイルに同一LANで接続しているスマホやPCからアクセスできるようになります。家族で写真をシェアしたいときなどに便利です。相手のスマホに写真を送らなくても、ルーターに接続している外付けSSDやUSBメモリにコピーすることで簡単に共有できます。
アクセスするときには次のような手順で行います。
スマホからのアクセス方法
スマホの場合には、ネットワーク共有フォルダにアクセスできるファイル管理アプリを使用します。
Androidスマホなら「ファイルマネージャー」、iPhoneなら標準で付いている「ファイル」アプリがおすすめです。
・Android
ファイルマネージャーを使用する際には「リモート」の項目に入り「リモートロケーションを追加する」をタップしましょう。
「ローカルネットワーク」を選択すると、ルーターに接続されている外部ストレージが表示されます。ルーターのメーカーによって表示名が異なりますがTP-linkの場合には「TP-SHARE」です。
▲USBポートに接続されている外部ストレージ
外部ストレージを選択するとリモートの一覧の中に表示されるようになり、タップすれば接続中の外部ストレージにアクセスできるという具合です。2回目以降はリモートの一覧の中に最初から表示されます。
・iPhone
iPhoneの「ファイル」アプリを使用する場合には、右上の「…」から「サーバーへ接続」を選択しましょう。
サーバーのところにルーターのローカルIPアドレスを入力します。通常は「192.168.1.0」か「192.168.1.1」です。
「ゲスト」にチェックを入れて「次へ」をタップすると、USBポートに接続中の外部ストレージが表示され、タップでアクセスできます。
▲USBポートに接続されている外部ストレージ
PCからのアクセス方法
PC(Windows)の場合にはエクスプローラーのアドレスバーに「\\192.168.1.0」のように\マーク2つとルーターのローカルIPアドレスをつなげて入力しましょう。そうすると、外付けSSDやUSBメモリが表示され、PC内のフォルダと同じようにアクセスできます。
②プリンターを接続する
プリンターを接続して使用する場合には、プリンタードライバーのインストールが必要です。プリンタードライバーはメーカーや機種によって異なりますが、メーカーの公式サイトなどからダウンロードできます。
TP-linkを例に取ると、PCにドライバーをインストールして起動したらUSBポートに接続中のプリンターを選択しましょう。そうすると、Auto-Connect Printerに設定され、LAN内のデバイスから印刷をかけられるようになります。
PCにプリンターを接続する場合と違って、どのデバイスからでも使用できるのがメリットです。複数のデバイスでプリンターを使用する際に、USBケーブルを付け替える必要はありません。また、スマホやタブレット端末からでも直接印刷することができます。
まとめ
ルーターのUSBポートは使っていない人が多いかもしれませんが、使ってみると便利です。使い方もそう難しいものではなく簡単に扱えます。USBポート付きのルーターを持っているなら、ぜひ活用してみましょう。