ルーターを購入しようとして通販サイトなどを見てみると、数年前と比べて大きいルーターが増えたと感じている人もいるでしょう。
電化製品は大きいものよりも小さいもののほうが使いやすいことが多く、一般的に製品の進化とともに小さくなっていくものとされています。ではなぜルーターに限っては進化するにつれて大型化しているのかでしょうか。
本記事では、現在と数年前のルーターのサイズを比較し、大型化の背景や注意点を解説していきます。
目次
一般に電子機器は小型化する傾向にある
一般的に電子機器は出始めの頃は大きな製品しかなくても、年数が経過すると小さな製品も登場してきます。最初は大きな製品しか作れなかった場合でも、技術の進歩により小型化が可能になるためです。
例えば、1980年代に初めて発売された携帯電話はショルダーフォンと呼ばれており、肩にかけて持ち運ぶ非常に大きなものでした。その後、次第に小型化していき、一般に普及する頃にはポケットに入るくらいのサイズになったことはご承知の通りです。
さらにスマホが普及して以降、現在では厚さが1cm以下の機種が大半という状況です。パソコンやテレビ、ラジオ、カメラなどにおいても同様の傾向が見られます。
現在のルーターのサイズ
ルーターに関しては、他の電子機器とは異なり最近になって大型の製品が増えています。
例えば、10Gbps回線対応の「BUFFALO WXR-5700AX7P」は230×163×60mmという大きなサイズです。
「アイ・オー・データ WN-DAX6000XR」も10Gbps回線に対応している製品ですが、215×84×238mmと大きめです。
いずれも幅・奥行き・高さのうち200mmを超える部分があり、もっとも短い部分に関しても50mmを超えています。
数年前のルーターのサイズ
数年前のルーターは、最近発売された製品ほど大きくはありませんでした。
例えば、2017年発売の「NECPA-WF1200CR」のサイズは41×108.5×110mmと小さめです。2020年発売の「NECPA-WG2600HM4」のサイズも38×129.5×170mmと、そう大きくはありません。
幅・奥行き・高さのうち200mmを超える部分はなく、もっとも短い部分は50mm未満です。
ルーターのサイズが大きくなっている要因
ルーターのサイズが数年前と比較して大型化しているのは、ルーターの機能や性能が関係しているものと考えられます。
現在のルーターはWi-Fi6に対応している製品が大半ですが、数年前のルーターはWi-Fi5にしか対応していません。また、10Gbps回線に対応している製品が増えてきたのもごく最近のことです。数年前は10Gbps回線そのものが普及しておらず、対応している製品もほとんどありませんでした。
メーカーが公言しているわけではありませんが、事実として最新のルーターが過去のモデルよりもサイズアップしていることを考えると、数年前よりも求められる機能や性能が上がったことで、サイズを大きくせざるを得なくなったものと考えられます。とりわけ10Gbps回線への対応が要因として大きいのではないでしょうか。
ルーターのサイズが大きくなっていることでの注意点
ルーターが大型化していることで、数年前までの小さなルーターとは同じようには扱えない場合もあります。では、どのような点に注意が必要なのか見ていきましょう。
設置場所
古いルーターを買い替える際には、これまでと同じ場所に設置しようと考える人が大半でしょう。しかし、ルーターが大型化していることで、同じ場所には設置できない場合もあります。購入前にサイズをチェックしておき、無理なく設置できる製品を選ぶようにしましょう。購入してから、これまでと同じ場所に設置できないことが判明して別の場所に設置するとなると、家具の配置変更が必要になったり、Wi-Fiの届く範囲が変わってしまったり、不都合が出てしまう可能性が高いです。
熱対策
大型のルーターは小型のルーターと比べて性能面が強化されているため、熱も多く発生します。熱がこもると熱暴走を起こす可能性があるため注意が必要です。安全のため、熱くなりすぎていないかどうかをこまめに確認しておきましょう。熱くなっているようであれば、いったん電源をOFFにして再起動すれば熱暴走を防止できます。すぐに熱くなるようであればファンを併用するのが無難です。
また、ルーターの周りに空間があれば、熱の排出を促せます。壁にあまり近づけすぎないようにして設置するのがおすすめです。
BIGLOBEで購入できるルーターについて
BIGLOBEでは10Gbps回線対応のルーターとして、「BUFFALO WXR-5700AX7P」と「TP-Link Deco XE200」を取り扱っています。
「BUFFALO WXR-5700AX7P」はサイズが230×163×60mmでWi-Fi6に対応している製品です。4本の外部アンテナが付いており、電波を飛ばしたい向きを調整できます。
「TP-Link Deco XE200」の方はサイズが130×241×123.5mmで円柱型の形状をしている製品です。Wi-Fi6Eに対応しており、こちらのほうがややスペックが高めで外部アンテナがないため、外観もスッキリとしています。
また、いずれの製品もメッシュWi-Fiに対応しており、子機とセットで購入可能です。現在は1Gbpsプランで十分と考えている方も、来たる10Gbps時代に備えてこのスペックを準備しておくとよいかもしれません。
まとめ
Wi-Fiルーターは実際に大型化しており、数年前に発売された製品と比べると、最近発売された製品は大きめです。主な要因としては機能や性能の向上が挙げられ、10Gbps回線に対応している製品が特に大きい傾向にあります。
通販サイトなどで実物を見ないで購入する際には、サイズを必ずチェックしておきましょう。それと併せて熱対策も行い、安全に使用することが大切です。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。