格安SIMを利用する際に必要となる設定のひとつに、「APN設定」があります。
これは、スマートフォンからインターネットに接続する際には欠かせない設定のひとつ。「初めて格安SIMに乗り換えたときに設定したような……」という記憶が、うっすらとある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、この「APN設定」についてご紹介。
そもそも「APN」とはどのようなものなのかを説明しつつ、iPhoneとAndroidのそれぞれの設定の方法についてもまとめていきます。
目次
そもそも「APN」って何?
APNとは、Access Point Nameを略した言葉。「アクセスポイント名」と書けば、なんとなくピンとくる人も多いのではないでしょうか。
スマートフォンでインターネットに接続するためには、このアクセスポイントに接続しなければいけません。携帯電話事業者はそれぞれAPNを持っており、私たちユーザーはそこに接続してインターネットを使っている、というわけです。
大手携帯キャリアのスマホ(SIMカード)は購入時点でAPNが設定されていますが、格安SIMの場合はユーザーが個別に設定する必要があります。とはいっても、時間のかかる複雑な操作があるわけではありませんので、ご安心ください。
APNの設定方法は、iPhoneとAndroidで若干の違いがあります。ここからは、それぞれの手順を簡単にチェックしていきましょう。
APN設定の流れ~iPhoneの場合~
iPhoneの場合、APN設定の方法はシンプルです。
① iPhoneにSIMカードを挿入する
② Wi-Fiに接続する
③ APN設定プロファイルをダウンロードする
④ 【設定】からプロファイルをインストールする
箇条書きにして手順をまとめると、以上のようになります。Wi-Fi環境さえあれば、あとはプロファイルをダウンロードして、インストールするだけ。
ただしプロファイルのダウンロード先は利用している事業者によって異なりますので、マニュアルや公式サイトをチェックしてみてください。
APN設定の流れ~Androidの場合~
Androidの場合は、iPhoneのようにプロファイルをインストールするのではなく、自分でアクセスポイントを編集する必要があります。
とはいえ、基本的にはマニュアルに書かれているとおりに操作するだけですので、大きな手間はかかりません。大容量のデータダウンロードもないため、Wi-Fiに接続する必要もありませんので、必要な情報さえそろっていれば、どこにいても5分もかからず設定を終わらせることができます。
① 【設定】を開いて【ネットワークとインターネット】を選択する
② 【モバイル ネットワーク】を選択する
③ 画面下部の詳細設定から【アクセス ポイント名】を選択する
④ APN情報を選択・入力していく
④で選択・入力する情報は、各事業者によって異なります。
また、端末によっては事業者ごとにあらかじめAPN設定が準備されており、当てはまる事業者の項目を選択するだけで設定できる場合もあります。いずれにせよ難しい操作はありませんので、気負わず取り組んでみてください。
まとめ
以上、「APN設定」について概要と方法を紹介しました。
「初期設定」と聞くと面倒な作業を想像しがちですが、APN設定は思いのほかシンプル。手順さえわかっていれば5分とかからず終わりますので、格安SIMが手元に用意できたら、ちゃちゃっとやってしまいましょう。
よほどのマイナーな事業者でなければ基本的にはマニュアルも用意されていますので、そうそう迷うこともないはずです。まずはそちらを探してチェックしてみてください。