PS5の通信速度の目安は?ゲーム毎の目安の速度と通信速度を上げる方法を紹介


けいろー
- 本記事は作成時点の内容です。
家庭用ゲーム機でもオンラインプレイが当たり前の現在、快適にゲームを遊ぶためには、安定した通信環境が欠かせません。
とはいえ、通信環境も人によってさまざま。有線で接続している人、Wi-Fiで繋いでいる人、テザリングを利用している人など、それぞれに環境は異なります。では、PS5でオンラインゲームをプレイするにあたっては、どのくらいの通信速度が必要になるのでしょうか。
本記事では、特に「PS5でのオンラインゲームプレイ」を前提とした通信速度の目安と、遅いと感じた際の原因と対処法を説明します。
PS5で快適にオンラインゲームをするための通信速度

ハイクオリティなゲームを多数プレイすることのできる、PS5。
ゲーミングパソコンのように本体のスペックを気にする必要はありませんが、オンラインプレイにおいて通信速度が重要であることは言うまでもありません。ですが、「重要」とはいわれるものの、具体的にはどの程度の速度が必要になるのでしょうか。
大前提となる「Mbps(通信速度)」をチェック
まず、データの転送速度について。一般的に「通信速度」と言えばこれを指し、「Mbps(メガビット毎秒)」「Gbps(ギガビット毎秒)」といった単位で示されます。
オンラインゲームをプレイするために必要な数値としては、下り速度20〜30Mbpsが最低限必要だとされています。ただし、これはあくまでも必要最低限の話。より安定したプレイ体験のためには50Mbps以上の速度が望ましいでしょう。
オンラインゲームでは特に重要な「Ping値(応答速度)」
オンラインゲームをプレイする際に重要になるもうひとつの数値に、「Ping値」があります。これは、サーバーとの通信の遅延を示す値です。
先ほどのMbpsは「通信速度」の速さ(転送できるデータ容量の多さ)を示すため、数値が大きければ大きいほど良いとされていますが、Ping値が示しているのは「応答速度」の速さ。こちらは数値が小さければ小さいほど「応答までの時間が短い(速い)」ということになります。
一般的に、Ping値が30ms以下であれば、快適なオンラインゲームプレイが可能です。オンラインゲームではラグが生じるという意味の「ラグい」という言葉をよく聞きますが、ゲーム内で発生するこのタイムラグは、Ping値が高ければ高いほど起こりやすくなります。
快適に遊べる通信速度の目安は、ゲームジャンルによって異なる?
さて、2つの単位を参照することで通信速度の目安をお伝えしましたが、厳密にいえば、必要な速度はゲームのジャンルによっても異なります。
たとえば、ターン制の対戦ゲームにおいて速さはそこまで重視されませんが、一瞬の判断と操作が勝敗を分けるFPSや格闘ゲームの場合、通信速度は必要不可欠。ここからは、ジャンルごとに異なる通信速度の目安を見ていきましょう。
① シューティングゲーム

さまざまなゲームジャンルの中でも特に通信速度が重要なのが、シューティングゲームです。ここで言う「シューティング」とは、いわゆる「FPS」や「TPS」に分類される多人数対戦ゲームを含みます。
武器の切り替えや弾薬の装填、回避アクションなど、一瞬の判断とラグが生死を分けることもあるシューティングゲーム。できるかぎりラグをなくそうとした場合、70Mbps以上のダウンロード速度と、15ms以下のPing値が理想とされています。
ただし、これらはあくまでも理想値なので、必須というわけではありません。普通にプレイする分には、20〜30Mbpsの通信速度と30ms以下のPing値が出ていれば、ラグやカクつきもそう強く感じることはないはずです。
② 格闘ゲーム

プロともなればコンマ1秒未満の世界で戦いを繰り広げている格闘ゲームも、いわずもがな通信速度が不可欠。
シューティングと同じく、ダウンロード速度70Mbps以上、Ping値15ms以下が、ラグなく快適にプレイできる目安だといわれています。格闘ゲームはほかのゲーム以上にPing値が重要になるので、インターネット回線選びの際は意識的にチェックするようにしましょう。
とはいえ、こちらも上記の数値が必須というわけではなく、こだわりがなければ20〜30Mbpsの通信速度と30ms以下のPing値が基準となります。まずは実際に遊んでみて、対戦中にどの程度の速度が出ているか確認してみるのもおすすめです。
③ アクションゲーム
前述の2つのジャンルと比べれば、アクションゲームはそこまで通信速度が高速である必要はありません。アクションゲームに限らず一般的なゲームの多くは、ダウンロード速度20〜30Mbps以上、Ping値30ms以下を目安にしてしまってOKです。
ただし、ほかのプレイヤーとのリアルタイムの連携が重要になるタイトルでは、通信環境が安定しているに越したことはありません。頻繁に協力プレイをしたり、ボイスチャットで話しながら遊んだりする場合は、安定性の高いインターネット回線を選ぶようにしましょう。
PS5の通信速度を確認する方法

以上が通信速度のざっくりとした目安になりますが、そもそも実際の通信速度を確認しないことには判断しようがありません。PS5の通信速度を確認する方法としては、以下の2つが挙げられます。
方法A「PS5の設定から確認する」
PS5の設定から、通信速度を確認することができます。以下の手順で操作してみてください。
- PS5の設定メニューを開く:ホーム画面から「設定」アイコンを選択し、設定メニューを開く
- 「ネットワーク」を選択する:設定メニューの中から「ネットワーク」を選び、「ネットワークステータスの確認」を選択する
- 接続テストを実行する:「インターネット接続のテスト」を選ぶと、PS5が現在の通信速度を測定し、上り速度、下り速度、Ping値が表示される
方法B「スピードテストサイトを利用する」
もうひとつの方法は、スピードテストができるサイトを利用する方法です。パソコンやスマートフォンで通信速度を確認する際にも定番の「Fast.com」や「Speedtest.net」が有名ですね。
- オンライン速度テストサイトを使用する:PS5のウェブブラウザを開き、オンライン速度テストサイトにアクセスする
- 速度テストを開始する:サイト上で「開始」をクリックし、測定を実行すると、通信速度が表示される
ゲームプレイ中に通信速度が遅くなる3つの原因

通信速度を確認してみたら、「思ったよりも遅かった」という人も中にはいるかもしれません。あるいは、ゲームをプレイしていて、急に通信が不安定になった経験のある人は多いのではないでしょうか。
PS5の通信速度が遅くなるのには、いくつかの原因が考えられます。対処法を確認する前に、まずは原因から明らかにしていきましょう。
原因1「Wi-Fiが干渉している」
Wi-Fiでインターネットに接続をしている場合、ほかの電子機器や障害物による干渉が原因で通信速度が低下することがあります。
最近はインターネット接続が可能な家電も多いため、電波干渉が発生しやすい傾向にあります。また、Wi-Fiルーターとほかの電子機器との位置関係や、周辺に置かれている物の有無によって通信が不安定になることも。本来出るはずの通信速度が出ていないようでしたら、ルーター周辺に問題がないか確認してみてください。
原因2「同時に接続しているデバイスの数が多い」
複数のデバイスをインターネットに接続できるWi-Fiルーターですが、基本的には「同時接続数」の制限があります。
同時に接続できる数はルーターの種類によっても異なりますが、常に複数の端末を繋いでいるとそれぞれのデバイスが利用できる帯域幅が減少し、通信速度が低下することがあります。また、短時間にデータの通信量が増えることで通信が不安定になる可能性もあります。
原因3「回線が混雑している」
時間帯によってはインターネット回線が混雑し、接続が不安定になったり、通信速度が落ちたりする可能性があります。
もし特定の時間帯のみゲームがカクついたり、接続が不安定になるようでしたら、回線の混雑が原因かもしれません。別の時間帯に接続するようにするか、回線自体を別のサービスに乗り換えることを検討してみてください。
PS5の通信速度が遅い時に試したい6つの対処法
続いて、以上のような原因を解消するための対処法を見ていきましょう。
対処法1「ルーターを再起動する」

端末の不調など一時的に発生している通信の問題に関しては、Wi-Fiルーターを再起動することで解消される場合があります。
再起動の方法はルーターの種類にもよりますが、基本的には「①ルーターの電源を切る」「②数秒待ってから再び電源を入れる」だけでOK。接続が一度リセットされることで、通信の安定性が回復することがあります。困ったときはまず再起動を試してみてください。
対処法2「有線接続に切り替える」

もしWi-Fi接続でオンラインゲームを遊んでいる人がいたら真っ先におすすめしたいのが、有線接続への切り替えです。
無線接続でも十分な通信速度は出ますが、「安定性」の一点においては有線接続に敵いません。LANケーブルを使ってルーターに直接接続することで、安定した通信が可能になります。有線ならば電波干渉や障害物の影響も受けないため、場合によっては通信の問題がまとめて解消されるかもしれません。
対処法3「ルーターの位置を調整する」

電波干渉や障害物が通信速度に影響している場合は、Wi-Fiルーターの位置を調整することで問題が解消されることがあります。
ここでチェックしたいのが、ルーター周辺の電子機器と障害物の有無です。物がたくさん置かれているなら片づけて、電子機器があるなら別の場所に移動させてみましょう。また、ルーター本体が見通しの悪い場所に置いてあるようでしたら、別の場所に移動させるだけでも効果があるかもしれません。
対処法4「周波数帯域を5GHzに変更する」
有線接続ができない、あるいは物理的にルーターを動かせないということでしたら、周波数帯域を変えるのもひとつの手です。
ほかの家電や電子機器と干渉しやすいのは2.4GHzの周波数帯域ですので、もしルーターが別の周波数帯に対応しているのであれば、PS5の設定で5GHzに変更してみましょう。電波干渉が原因なら通信が安定しますし、通信速度自体も5GHzのほうが速いため、オンラインゲームプレイヤーにとっては良いことづくしです。
対処法5「他のデバイスの接続を解除する」
たくさんの通信機器をネットワークに接続している場合は、頻繁には使わないデバイス接続を解除するか、使用を制限してみてください。
全体の接続台数を減らせば、接続中のデバイスに割り当てられる帯域幅を増やすことができるため、通信速度が向上する可能性があります。使わないデバイスは電源自体を切ってしまえば節電効果もありますし、定期的に見直しましょう。
対処法6「ルーターのファームウェアを更新する」
ルーターのファームウェアが古い場合、最新のバージョンに更新することで不具合が解消される可能性があります。アップデートの方法は機種によって異なるので、マニュアルやメーカーのWebサイトで確認してみてください。
また、不具合の解消だけでなく、最新版にアップデートすることでルーター自体の性能が向上することもあります。ファームウェアのアップデート通知が届いたら、更新はお忘れなく。
対処法7「光回線を10ギガプランに変更する」
PS5を使っているということであれば、多くの方が光回線を契約していることと思います。ただ、その中でも多くの方が1ギガプランを選んでいるのではないでしょうか。近年、急速に広がっている10ギガプランにすることで、格段に快適な通信が可能になります。
お使いの光回線に10ギガプランがないか、また、乗り換えることでお得になる光回線の10ギガプランがないか、検討してみるのもおすすめです。
ビッグローブ光では、10ギガの光回線を提供しています。高速で安定した10ギガは、オンラインゲームを快適にプレイしたい方におすすめです。
快適にオンラインゲームを楽しみたい人には光回線がおすすめ!
ここまで、PS5でオンラインゲームをプレイする際の通信速度の目安と、通信が遅くなる原因と対処法をそれぞれ説明してきました。
実際のところ、通信環境は複数の要因に左右されるため、「間違いなくこれが問題になっている」と断定することはできません。もし本記事で取り上げた原因に心当たりがなく、対処法を試してみても改善が見られないようでしたら、根本的なインターネット回線自体に問題があるのかもしれません。
回線選びに関しても相性があるため、一概にどれが良いは言えませんが、まず光回線であることは大前提だと言えます。通信速度と安定性の両方を満たした定番の通信手段ですので、もし別の方法でインターネットを利用しているということでしたら、光回線への乗り換えを推奨します。
光回線サービスにもいろいろありますが、安定した速度とリーズナブルな光回線なら、IPv6接続にも対応した「ビッグローブ光」がおすすめ。1ギガプランはもちろん、10ギガプランも展開しており、高性能の10ギガ対応ルーターも購入可能です。通信の安定性とリーズナブルな価格設定に定評があり、プランのわかりやすさも大きな魅力。工事費が実質無料になるおトクな特典も用意しているので、この機会にぜひご検討ください。
以下の記事も併せてご覧ください。
この記事を書いた人

Contributor けいろー