Wi-Fi中継器は効果がない?効果を上げる対策や選び方を紹介
中野友希
- 本記事は作成時点の内容です。
「Wi-Fiがつながりにくい」「Wi-Fiの電波が届きにくい」このような理由から、自宅のWi-Fi環境を向上させるために中継器を設置してみた、という方も多いのではないでしょうか。
ところが、思ったより回線速度が上がらない、Wi-Fi環境が改善されないこともあります。ここでは、中継器の仕組みやWi-Fi環境を向上させるための対策についてまとめてご紹介します。
Wi-Fi中継器とは?
Wi-Fiルーターの中継器とは、Wi-Fiの利用範囲を広げるための機器です。例えば、一戸建てやファミリータイプのマンションで、Wi-Fiルーターと接続する機器が離れていたり、間に壁やドアなどの障害物があったりすると、電波が届きにくくなり、インターネットが接続しづらいということも。
Wi-Fiルーターと接続機器の中間地点に設置することで、電波を拡張して届きやすくする、というのが中継器の役割です。Wi-Fiルーターの電波の死角を補いたいときに、活躍してくれますよ。
Wi-Fi中継器は効果がないのか?
役割は中継するのみでインターネットの速度が上がるわけではない
ただし、中継器はあくまで電波を中継して拡張してくれるのみで、もともとのインターネット回線の速度が速くなるわけではありません。
契約しているインターネット回線はもちろんですが、親機のWi-Fiルーターの通信速度にも依存するので、中継器以前にインターネット回線や親機のWi-Fiルーター選びも重要といえます。
種類によっては通信速度が遅くなる
Wi-Fi中継器は電波の届く範囲を広げられる一方で、製品の仕様によっては通信速度が低下することがあります。特に、受信と送信を同じ周波数帯で行うシングルバンドやデュアルバンド切替式の中継器は、一度に5GHz帯と2.4GHz帯のどちらか一方しか使えないため、通信速度が落ちてしまいます。
中継器の処理性能や対応規格がルーターより低い場合も、全体の通信速度が引き下げられる原因となります。そのため、速度低下を防ぐには、中継方式や性能を理解したうえで機器を選ぶことが重要です。
Wi-Fi中継器の効果がないときの対策3つ
Wi-Fiがつながりにくいので中継器を設置したけれど効果を感じられない……。そんなときは、いくつか対策をすると電波の届きやすさが向上することがあります。ここでは、中継器の効果がないときに試したい対策を3つ紹介します。
対策1:中継器の設置場所を変える
中継器の設置場所は、中継器の機能を左右するとても重要なポイントです。基本は、親機となるWi-Fiルーターと接続したい機器との中間地点に設置すること、障害物や電波干渉のあるものから離して設置することがポイントとなります。以下で、それぞれのポイントについて確認していきましょう。
中間地点に設置する
Wi-Fi中継器を効果的に使うには、ルーターと、通信が不安定な場所のちょうど中間にあたる位置へ設置するのがポイントです。親機から安定した電波を受信できる場所に置くことで、その電波を効率よく広げることができます。その結果、これまでつながりにくかった部屋でも通信しやすくなります。
一方で、ルーターのすぐ近くや離れすぎた場所では電波を十分に受け取れず、期待した効果が得られません。上下階に電波を届けたい場合も、階段付近など中間にあたる場所を意識して設置すると改善しやすくなります。
障害物や電波干渉のあるものから離す
Wi-Fiの電波は壁や家具、家電製品などの障害物によって弱まったり反射したりしやすく、これが原因で通信が不安定になったり速度が低下したりすることがあります。特に電子レンジなどの電波を発する機器の近くは電波干渉が起きやすいため、近くに置かないようにしましょう。
また、厚いコンクリート壁や金属製の家具は電波を大幅に遮るため、できるだけ避けて設置することで、中継器から発信される電波も目的の場所まで届きやすくなります。障害物や干渉源から距離を置くことが、電波の安定や速度向上につながります。
中継器によっては、専用アプリで「設置ガイド」を表示してくれる機種もあるので、参考にするのも良いですね。
対策2:設置場所に応じた製品を選ぶ
コンセント直差しタイプ or 壁掛けタイプ
中継器は、コンセントに直接差し込めるタイプと壁掛けできるタイプの2種類があります。直差しタイプは、コンセントにそのまま差し込めるので、電源を別で確保する必要がなく、配線もすっきりおさまります。ただし、多くのコンセントは低い位置に設置されているので、障害物を避けるために高さのある場所に設置したい場合は不向きです。
壁掛けタイプは、電源を別で確保する必要がありますが、設置位置を自由に決められる点がメリット。中継器の位置を手軽に調整できるため、障害物がいくつかある場合は壁掛けが適しています。ただし、電源までの配線が必要になるため、配線が目立ったり、設置に手間がかかったりする点がデメリットです。
最新のWi-Fi規格や高速通信に対応したモデル
最近では、最新のWi-Fi規格「Wi-Fi7」やデュアルバンド同時接続、高速通信に対応した高機能な中継器が増えています。もし、親機のWi-Fiルーターが高機能なモデルなのであれば、中継器も親機に合った機能が搭載されたモデルを選ぶことで機能を十分に活かすことができ、電波状況が改善されることもあります。親機となるWi-Fiルーターの機能と合わせて確認しましょう。
対策3:メッシュWi-Fiルーターに変更する
いろんな方法を試してみても中継器の効果があまり得られないという場合は、親機のWi-FiルーターをメッシュWi-Fiに変更するのも改善策のひとつです。メッシュWi-Fiは、対応のルーター(親機)と1つ以上の中継器(子機やサテライト、エージェントと呼ばれる)で構成され、文字どおり網目状に電波を張り巡らせることができるので、電波の届きにくい場所でも快適にインターネットに接続することができます。
メッシュWi-Fi非対応の中継器は、接続先を自動切り替えしてくれません。そのため、せっかく中継器を置いていても、中継器と接続するデバイスの位置によっては「親機につないだ方が速い」ということもありえます。
一方メッシュWi-Fiは、親機と子機が協調して動作します。つまり、接続するモバイル端末などが最適な接続先に自動で接続しなおしてくれるため、メッシュWi-Fi非対応中継器のような不満は起こりにくいということです。
ただし、親機と子機両方がメッシュWi-Fiに対応していることが必要であり、他社の規格に適合していない製品もあるため、親機となるWi-Fiルーターと子機となる中継器が適合しているか確認しておく必要があります。
中継器の選び方
Wi-Fi中継器を選ぶ際は、まず自宅で使っているルーターと同じ、もしくはそれ以上の通信規格に対応しているかを確認することが重要です。中継器の性能が低いと、せっかく高速回線を契約していても、本来の通信速度が実現できずに速度低下を招くことがあります。
また、2.4GHzと5GHzの両方に対応したデュアルバンド同時接続タイプであれば、通信の安定性が高まりやすくなります。設置のしやすさや、利用する部屋数・接続台数に合った性能かどうかも含めて選ぶことが、快適なWi-Fi環境づくりのポイントです。
関連リンク:Wi-Fi中継器の基本と選び方、おすすめアイテムをまとめて紹介!
中継器の接続方法・設定
中継器を正しく設定するには、まず 簡単な「WPS/AOSSボタンを使う方法」 と、細かく設定できる 「手動設定」 があります。「WPS/AOSSボタンを使う方法」 は、ルーターと中継器双方の WPS/AOSS ボタンを順に押すだけで自動的に接続でき、初心者でも簡単に設定できます。
一方、手動設定ではスマホやパソコンで中継器が発信する初期 Wi-Fi に接続し、ブラウザから管理画面にログインしてルーターの SSID やパスワードを入力して接続します。設定後は実際に Wi-Fi につないで動作を確認し、うまくつながらない場合は距離や障害物による電波干渉を見直すと改善につながります。設定時はルーターと中継器が同じモード(中継モード)になっているかも確認しておきましょう。
関連リンク:Wi-Fi中継器の接続方法とは?接続できないときの対処法と失敗しないための方法を解説
中継器を活用して自宅のインターネットを快適に使おう
戸建てやファミリータイプのマンションでは、部屋数や階数の影響でWi-Fiの電波が届きにくい「死角」が生まれがちです。さらに、スマホやパソコンに加え、テレビやIoT家電など無線接続する機器が増えていますので、自宅全体を安定した通信環境で整えたいものです。
中継器を使えば電波範囲を手軽に広げられますが、家全体の通信をより安定させたい場合は、メッシュWi-Fi対応ルーターを選ぶのもひとつの方法です。高速で安定したインターネット回線「BIGLOBE光」と組み合わせることで、家中どこでも快適なインターネット環境を実現してみてはいかがでしょうか。

Contributor 中野友希

















