観光地や街中はもちろん、個人店を含むお店でも利用できることの多い、フリーWi-Fi。

出先でギガを消費せず(通信容量を使わず)にインターネットを使える便利な通信手段ですが、「フリーWi-Fiには危険性がある」という話もたびたび耳にします。

フリーWi-Fiを利用するにあたっては、現在もなおリスクが伴うものなのでしょうか。このページでは、現在のフリーWi-Fi事情について説明します。

フリーWi-Fiとは

フリーWi-Fiは、無料でインターネットに接続できる無線LANサービス。

カフェやレストラン、駅や空港、公園や観光地などのさまざまな場所で提供されており、基本的には無料で利用可能。施設で提供されているフリーWi-Fiにはパスワードが設定されているものもありますが、施設の利用者であればパスワードを入力して誰でも使える場合がほとんどです。

フリーWi-Fiがあれば、スマホのデータ通信量を節約することができます。新幹線の車内で動画を見たり、コワーキングスペースでオンライン会議をしたりと、幅広い場面で活用できる便利な存在だと言えるでしょう。

フリーWi-Fiの種類

フリーWi-Fiにもいくつかの種類がありますが、大きく分けると2つに分類できます。

1. ログイン不要で誰でも使えるWi-Fi

1つは、ログイン不要で誰でも使えるWi-Fiです。

その場ですぐに使えるため、一見すると便利に感じますが、セキュリティ面ではハイリスク。なかには「なりすまし」のアクセスポイントもあるため、迂闊に接続するとウイルスに感染したり、個人情報が盗まれたりしてしまうかもしれません。

2. ログインが必要なWi-Fi

もう1つは、利用の際にログインが必要になるフリーWi-Fiです。「ログイン」の方法やサービス形態にも種類があり、主に以下のようなフリーWi-Fiが挙げられます。

  • 施設や店舗などで提供されるWi-Fi
  • 携帯キャリアが契約者向けに提供するWi-Fi(docomo Wi-Fi、au Wi-Fi SPOTなど)
  • プロバイダと契約していると使えるWi-Fi(FREESPOT、BBモバイルポイントなど)

施設や店舗が提供しているWi-Fiは、利用時にGoogleやSNSのアカウントなどを入力してログインします。なかには利用時間が制限されているものもあり、一定時間を過ぎると再ログインが必要になります。

携帯キャリアが提供しているWi-Fiは、キャリアの契約者以外は使えないように制限がかかっています。通信内容も暗号化されており、管理体制もしっかりしているので、フリーWi-Fiとしては比較的安心して使えるタイプのサービスだと言えるでしょう。

また、プロバイダが契約者向けに提供しているWi-Fiも、この携帯キャリアのものと同様ですが、プロバイダによってはセキュリティレベルが低い場合もあります。

以上のようなフリーWi-Fiはログインなしで使えるものと比べれば安全ではあるものの、それでも100%安心して使えるわけではありません。具体的にはどのような「危険」があるのか、改めて整理しておきましょう。

フリーWi-Fiを使う危険性は?

便利なフリーWi-Fiではありますが、通常のデータ通信と比べるとセキュリティ面が弱く、利用によるリスクも少なからず存在しています。フリーWi-Fiのすべてが危険というわけではありませんが、以下のようなリスクがあることは意識しておきましょう。

リスク1「通信内容を見られたり改ざんされたりする」

通常の通信は暗号化することによって第三者の介入を防いでいますが、なかには暗号化されていないフリーWi-Fiもあります。その場合、メールのやり取りが筒抜けになったり、ネットショッピングの決済情報が漏洩したり、偽のサイトに誘導されたりする可能性もゼロではありません。

リスク2「個人情報やパスワードなどが盗まれる」

先ほど「なりすまし」のアクセスポイントがあると説明しましたが、正規のWi-Fiスポットとよく似た、偽のWi-Fiスポットが紛れ込んでいることが稀にあります。このアクセスポイントに接続すると、個人情報やパスワードなどが第三者に盗まれる可能性があります。

リスク3「ウイルスに感染する」

フリーWi-Fiに接続した結果、ウイルスやマルウェアに感染させられてしまうケースがあります。ウイルスに感染すると、端末の動作が不安定になったり、第三者から遠隔操作されたり、個人情報やデータが盗まれたりするおそれがあります。

現在もフリーWi-Fiは危険なの?

フリーWi-Fiの危険性については以前から指摘されていましたが、通信技術も進化しており、ソフトウェアも日々アップデートされています。はたして、現在もフリーWi-Fiの利用にはリスクがあるのでしょうか。

結論を述べますと、自宅のインターネット回線や携帯キャリアのデータ通信と比べれば、残念ながらフリーWi-Fiの危険性は依然として高いままです。

特にログインが不要なタイプのフリーWi-Fiは、ほとんどの場合でセキュリティ対策が不十分です。どうしても使う必要がある場合は、リスクがあることを意識しつつ、接続中は個人情報の入力などは避けるようにしましょう。

ログインが必要なフリーWi-Fiに関しては、ログイン不要なものと比べればマシではあるものの、同様にセキュリティ面でリスクがあることは変わりありません。SNSやネットサーフィンで利用する程度にして、個人情報の入力が必要になるネットショッピングや仕事では使わないようにするのが無難です。

一方で、携帯キャリアが契約者向けに提供しているWi-Fiスポットは、通信内容が暗号化されており、管理体制も整備されているため、まだ安心して使えると言えます。リスクゼロとまでは言い切れませんが、フリーWi-Fiを使う場合はなるべくこのタイプのものを利用するようにしましょう。

出先で安全にネットを使いたい場合はWiMAXなどの導入も検討しよう

広く普及しているフリーWi-Fiではありますが、ほとんどの場合でセキュリティ対策は万全ではありません。

出先でフリーWi-Fiを使うのであれば、管理体制がしっかりしている携帯キャリアのWi-Fiスポットをなるべく利用するようにしましょう。オプションで追加することのできるサービスも多いはずですので、気になる方はチェックしてみてください。

また、普段から外でインターネットを使う機会の多い人は、WiMAXなどのモバイルルーターを活用するのもひとつの手です。最低利用期間や契約解除料がない「BIGLOBE WiMAX +5G」などのサービスもありますので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

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