スマホの「モード」といえば、真っ先に思い浮かぶのはマナーモード。そしてもうひとつ、機種に関係なく実装されている機能に「機内モード」があります。
その名の通り飛行機に乗る際に利用するモードであり、空の旅と縁のない人はあまり使う機会がないかもしれません。「そういえばほとんど使ったことがない」という人も少なからずいらっしゃるはず。
そんな機内モードですが、実は飛行機以外でも便利に使える場面があることをご存知でしょうか。
本記事ではこの機内モードがどのような機能なのかを改めて整理しつつ、その活用方法を紹介。意外と活躍する場面のある機内モードを、便利に使いこなしてみましょう。
目次
機内モードとは?
携帯電話やスマートフォンに搭載されている機内モードは、主に飛行機の搭乗時に使うモード。これは飛行機の離着陸時に乗客の無線通信を制限することで、離着陸を安全に行うために用意された機能です。このモードに変更すると、端末から電波の送信ができなくなります。「航空機モード」と呼ばれることもありますね。
機内モードにすると、「通話」「データ通信」「Wi-Fi」「Bluetooth」などが利用不能になります。ひと昔前は搭乗の際に携帯電話の電源を切る必要がありましたが、この機能のおかげで電源を切らずとも、操作ひとつでON・OFFを切り替えられるようになりました。
実は飛行機以外でも使える!?機内モードの活用法
このように空の旅でお世話になる機内モードですが、実は日常生活でも活用できるシーンがあります。ここで役に立つのが、機内モードの「タップひとつで電波を遮断できる」という特徴。具体的にはどのような場面で活用できるのか、5つの例を紹介します。
① データ通信量を節約したい場面
たとえば、「今月使えるデータ通信量の残量が少ない!」という月末。そんなときは機内モードにすることで、余計な通信を遮断してデータ消費を節約することができます。
当然、機内モードにすればデータ通信もWi-Fi通信もできなくなりますが、実は「機内モードのままWi-Fiに接続する」ことは可能。機内モードをONにしたあと、Wi-FiをONにして、必要最低限の場面でしか通信が行われないようコントロールすることができます。
② バッテリー消費を節約したい場面
データ通信と同様に、バッテリーの消費を節約したい場面でも機内モードが役に立ちます。電源を切ってしまうのが一番ではありますが、起動した状態でバッテリーを節約するには機内モードが最適。通信を遮断するとデータの送受信の際に使用される電力が節約されるため、バッテリー切れまでの猶予を延ばすことができます。
③ とっさに通知をOFFにしたい場面
大学の講義や会社の会議が始まる直前、「しばらく通知を切っておきたいけれど、電源を切りそびれた!」という場面でも、機内モードが便利です。
電源のON・OFFの操作は端末によって異なりますが、機内モードでしたら操作は一瞬。ステータスバーを呼び出して、機内モードのアイコンをタップするだけです。とっさに通知をOFFにしたいときは活用してみてください。
④ データ通信の接続がうまくいかない場面
街中で、「通信状況は良好なのに、なぜかネットにつながりにくい」という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。これは接続がうまくいっていないときにしばしば起こる現象ですので、リセットすれば改善される場合があります。
そのリセットの手段として手軽にできるのが、機内モードの操作。機内モードをONにして、またすぐにOFFにするだけで、簡単にネットに再接続できます。日常でも直面することのあるシーンかと思いますので、覚えておいて損はないはずです。
⑤ ハイキングやキャンプでのバッテリー節約
②のバッテリー節約の補足的な活用法ではありますが、特にアウトドアのシーンでは機内モードがおすすめです。登山やハイキングで、「普段よりもスマホのバッテリーが減るのが早い」と感じたことはありませんか? もちろん地図やカメラなどのアプリを使えば消費は早まりますが、それだけが原因ではありません。
というのも特に電波状況の悪い山間部では、端末が電波を拾おうとして電力の消費量が増える傾向にあるのです。行き帰りでスマホを使う場面もあるでしょうし、それ以外ではバッテリー消費を必要最小限に抑えられる機内モードがおすすめです。
ちなみにWi-Fiと同様に、位置情報機能も機内モード中にONできます。オフラインでも使える地図アプリをあらかじめダウンロードしておいて、そちらとあわせてGPSで現在地を確認するようにすると良いでしょう。
まとめ
以上、意外と知らない人も多いかもしれない機内モードの話でした。
「Wi-FiやGPSは機内モード中でもONにできる」と書きましたが、Bluetoothも同様です。なので、たとえば「機内モードの状態で通信をせず、事前にダウンロードしておいた音楽をBluetoothイヤホンで聞く」ということも可能です。
「電源をOFFにする」以外の方法で通知を切ることができ、思いのほかいろいろな場面で役に立つ機内モード。ぜひ選択肢のひとつとして活用してみてください。