タッチしなくても、音声だけで操作できるスマートスピーカーやスマートディスプレイ。さまざまなメーカーが発売していますが、安定的に新シリーズを投入しているのがAmazon Echo(以下、Echo)シリーズです。
Echoは、「Alexa」(アレクサ)というクラウドベースの音声アシスタントを搭載していて、「OK」や「Hey」などの呼びかけ語を使わず「Alexa!」と呼びかけるだけで起動し、続く音声コマンドで、音楽を流したり、スマート家電を操作したり、コンテンツを起動したりすることができる端末です。
Echoには大きく分けて二種類あります。Echoはスマートスピーカー、Echo Showはスマートスピーカーにディスプレイを搭載したもので、スマートディスプレイと呼ばれています。後者は、ディスプレイがあるためタッチ操作したり、映像コンテンツを楽しんだりすることができます。
Echoシリーズは、Amazonがときおり行うセールで安く手に入れられるので、「つい買ってしまった」という人もいることでしょう。では、せっかく買ったEchoシリーズ、どうすれば元を取ったと思えるほど使い込めるでしょうか。
目次
Echoシリーズを楽しむ
スマートスピーカーであるEchoシリーズには、コンパクトで置き場所が気にならない「Echo Dot」(第3世代、第4世代)、同じサイズでLED時計の付いた「Echo Dot with clock」(第4世代)少し大きめの「Echo」(第4世代)、高音質で音を鳴らせる「Echo Studio」があります(いずれもカッコ内は現行製品)。
価格は第3世代のEcho Dotが最も低く4,980円(税込、以下同)。最も高いEcho Studioでは2万9,980円。ただ、Echo Studioでは3Dオーディオに対応しており、これ1台で立体音響を再現できるので、むしろ「安い!」という印象もあります。
さて、Echoシリーズ全般では、どのように使うのがよいでしょうか。筆者が特に重宝している使い方を紹介します。
情報をたずねる
ほとんどの家庭には掛け時計や置き時計があるかと思いますが、筆者宅にはなぜかありません。いつか買おうと思いつつ、何年もない状態が続いています。
手にスマホを持っていれば、さっと見ることができますが、ない場合はスマホを取りに行くという手間が生じます。
そんなときに便利なのが「Alexa、今何時?」と声だけでたずねてしまう方法です。Echoならすぐに反応してくれるので、ストレスがありませんよ。
また、「今、気温は何度?」「今日の天気は?」「明日の天気は?」など、天候に関係した情報も、Alexaにたずねています。洗濯をすぐに始めたほうがいいのか、それとも一息ついてからで構わないのか、いつ買い物に行くべきかなどを判断するのに重宝しています。
リマインダーを登録する
スマホが手元にある、またはPCの前に座っているときにスケジュールが決まれば、そのまま端末に入力できますが、いつもそうとは限りません。手が離せないときに入力できていない予定があるのを思い出したとき、またスマホに登録するほどの予定ではないときなど、Alexaに予定を覚えてもらうことができます。
方法は、「Alexa」とウェイクワードを発したあと、「スケジュールを登録して」「○月○日、XX時、猫の病院」などと言うだけです。
なお、「スケジュール」の代わりに「予定」という言葉を使っても機能しますし、日時や予定内容などの順番は、Alexaから「日時を指定してください」「内容を言ってください」と指定されるので、覚えていなくても問題ありません。
同じような感覚で、「リマインダーを設定して。毎週金曜日8時。ゴミの日」や、「30分後にお米を研ぐ」などでもリマインダーやスケジュールの設定をすることができます。
時間になると、リマインダーやスケジュールの内容をスピーカーの音声で教えてくれるので、本当に自分のアシスタントがいるような感覚に浸れます。
スマート家電を操作する
LEDシーリングライトやスマートプラグなどスマート家電の操作も、Alexaに頼めば、声だけでオンオフを行えます。例えば、廊下を歩きながら「Alexa、仕事部屋の照明をつけて」と言えば、明るい部屋に入ることができます。
また、ネットに接続したエアコンも、Alexa スキルが対応していれば、リモコンが見つからなくても、声だけでつけることができて、非常に便利ですよ。
暇つぶしをする
Alexaは、声を使った暇つぶしにも最適です。「格言クイズ」「ピカチュウトーク」「日本の昔話」「バーチャルキャバクラ」「しりとり」「じゃんけん」など、スキルが豊富です。会話のできるタイプのものであれば、頭の中にあるものを声に出す練習にもなりますよ。
音楽を聴く
筆者が最もよく使っているのは、音楽の再生です。「Alexa、朝のジャズをかけて」「Alexa、元気の出るJ-POPをかけて」などと呼びかけるだけで、Amazon Musicのプレイリストから、適切な楽曲を選んで再生してくれます
もちろん、アーティスト名とアルバム名(または曲名)やアニメ番組のオープニング、などのように、指定して流すこともできますよ。
Echoシリーズでは、同じレベルのEchoを2台つなぐことで、ステレオスピーカーとして使うことができます。両耳から入ってくるためか、音が立体的に聞こえますし、ほんの少しぜいたくな気分に浸れるのでおすすめです。
スマートディスプレイ Echo Showでは?
Echo Showシリーズには、タッチ操作可能なディスプレイが搭載されています。ディスプレイサイズに応じて「Echo Show 5」(第2世代)、「Echo Show 8」(第2世代)、「Echo Show 10」(第3世代)、そして壁掛けにちょうど良い「Echo Show 15」というラインナップです。
ディスプレイがあるため、スマホを使わずに初期設定を行えますし、映像コンテンツを楽しんだり、楽曲を流しながら歌詞を表示したりすることもできますよ。
動画を見る
Amazon Prime VideoをEcho Showシリーズで見ることができます。筆者の場合、鏡台の上に、今は廃番となってしまったecho spot(Echoシリーズ初のディスプレイ搭載スマートスピーカー)を置いており、基礎化粧品が肌に浸透するまでのスキマ時間にニュース動画を再生しています。
▲Echoではじめてタッチディスプレイ(当時はスクリーンと呼んでいました)を搭載したスマートスピーカー「echo spot」。コンパクトなので、どこにでも設置できました
また、デスクの上にあるEcho Show 10で、仕事の息抜きにPrime Videoを視聴することもあります。好きなアーティストのミュージックビデオでリフレッシュ、という使い方もしています。
歌詞を見る
ミュージックビデオと近い使い方ですが、曲再生時に歌詞をチェックすることができるのも、ディスプレイ付きスマートスピーカーのメリットでしょう。
ただ、提供されているすべての楽曲に歌詞があるわけではないので、それを理解したうえで楽しみましょう。
見守りカメラとして
Echo Showシリーズにはカメラが搭載されています。相手の応答を待たずに別の部屋のEchoShowシリーズとつなげて見守りを行えます。
また、対応のAlexaスキルがあれば、ネットワークカメラの映像をチェックすることもできます。
仕事をしながらでも子ども部屋の様子を見られるので、本当に便利ですよ。
▲Echo Showを使って、廊下にいる猫を見守ったときの様子
光回線があればメリット増大
Echoシリーズを使用するには、インターネットの固定回線と、Wi-Fi環境が必須です。スマホのテザリングで使うこともできますが、そのスマホを家から持ち出してしまうと、その間は自宅のEchoシリーズに接続できません。固定回線があれば、外出先からスマホのAlexaアプリで自宅のEchoに呼びかけられますが、それができなくなるのです。
▲スマホのAlexaアプリからもEcho Showとビデオ通話を行えます。自宅に光回線を通していれば、外出先からの見守りもOK
「Alexa」と呼びかけてから、反応があるまで間が空くと、プチストレスになりますが、光回線なら応答速度自体が短いのでその心配はいりません。もちろん、回線速度が速ければ速いほど、コンテンツの読み込みにかかる時間が短くなるので、快適に楽しめるようになります。
特典でAmazonポイントがもらえる!ビッグローブ光のエントリーパッケージ
なお、Amazonではビッグローブ光のエントリーパッケージを販売しており、なんとこのパッケージを利用して加入するとAmazonポイントをもらえる特典がついてきます。
自宅の固定回線の引越し先を考えている、Amazonポイントをもらえるのなら乗り換えてもいいかな、と考えているのであれば、この機会に申し込んでみるのはどうでしょうか。AmazonポイントでEchoシリーズを購入することもできますよ。Echoのある生活を経験すれば、その便利さに手放せなくなること請け合いです。