帰省時にWi-Fiが使えない!実家のインターネット問題を解決する方法とは?


けいろー
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日常的にインターネットを利用している人にとって、出先でのネット回線のつながりやすさは大きな問題。Wi-Fiが使える街中へのちょっとしたお出かけなら問題ありませんが、山間部や地方への旅行の際は、ネット環境を気にかけている人も多いのではないでしょうか。
そんななか、盲点とも言えるのが「実家への帰省」です。
70代以上の世代ではインターネットを使わない人もまだまだ多く、光回線どころか「そもそもインターネットが使えない」というケースも少なくないと聞きます。帰省中は常にスマートフォンでしかネットを使えないとしたら、不便に感じる場面もあることでしょう。
光回線の通っていない実家で仕事をしたり動画を見たりしたい場合は、どうすればいいのでしょうか。
実家にインターネット環境が整備されていないと不便なポイント

実家にインターネット環境がない場合、具体的にはどのような不便が生じるのでしょうか。
スマートフォンからインターネットに接続できるのであれば、長期の帰省でないかぎりは、さほど不便には感じないかもしれません。ですが、通信状況が悪く、スマホすら満足に使えない場合は、いろいろな問題が生じると考えられます。
まず第一に、情報収集の問題です。ニュースや天気予報、日常的にチェックしている情報に、手軽にはアクセスすることができなくなります。
第二に、コミュニケーションの問題です。業務連絡や友達とのやり取りが滞る可能性があるほか、SNSも満足に使えなくなるかもしれません。また、帰省時に限らず、親に動画など容量の大きなファイルを送ろうとしたときにスムーズにアクセスしてもらえないことも、コミュニケーション上の問題といえるでしょう。
そして第三に、エンターテインメントです。通信状況が悪い環境下では、動画サービスやオンラインゲームは「ほぼ使えない」と断言できます。前述のSNSの問題とあわせて、アプリを使えないことでストレスに感じる人は多いのではないでしょうか。
実家のインターネット環境を整える際に抑えるべきポイント

では、実家のインターネット環境を整備する際には、どのようなポイントを抑えればいいのでしょうか。ここでは4つのポイントを紹介します。
ポイント①「インターネットの利用目的(用途)を明確にする」
まず、インターネットの主な利用目的を明確にしましょう。
たとえば、メールやウェブサイトの閲覧が中心なのか、動画視聴やオンラインゲームも楽しみたいのかによって、必要な回線速度の目安は変わってきます。ちょっとした調べ物や連絡にしか使わないのであれば、コスパの良いプランを選ぶことで料金を節約できます。
ポイント②「用途に適した回線の種類とプロバイダを選ぶ」
次に、インターネット回線の種類とプロバイダの比較検討を行いましょう。
具体的な選び方は記事の後半で説明しますが、一口に「インターネット」と言ってもいくつかの選択肢があります。用途によって適した回線は異なりますし、プロバイダもさまざま。料金プランやキャンペーン内容も考慮しつつ検討してみてください。
ポイント③「月額料金だけでなく、全体でかかる費用を見る」
インターネット回線を選ぶ際には月額料金だけでなく、初期費用や解約金などの総費用を確認することが重要です。
また、契約期間や自動更新の有無、違約金などもあわせてチェックしましょう。キャンペーン割引が適用される場合は、適用条件や期間なども事前に把握しておくことが大切です。必要のないオプションが付いていないかの確認もお忘れなく。
ポイント④「サポート体制を確認する」
インターネット環境を整えた後のサポート体制も確認しておきましょう。
自宅の回線選びではあまり意識しなかったポイントかもしれませんが、特に高齢のご両親が契約をする際には、困った時のサポートの有無は重要です。どのようなサポートがあり、どのような方法で手助けをしてもらえるのか。受付時間も確認しておきましょう。
ここからは、実家にインターネット環境が整備されていなかった場合の具体的な対処法を5つ説明していきます。実家で新たにインターネット回線を契約するのではなく、帰省時に自分がインターネットを使うための対処法も取り上げているので、参考にしてみてください。
1. この機会に光回線を引く

まず考えられるのは、「実家に光回線を引く」方法です。
それまで光回線を引いていなかった理由もさまざまかと思いますが、もし「なんとなく面倒だったから」「必要に感じていなかったら」という理由でしたら、この機会に導入してしまうのがおすすめです。よほどの理由がなければ、親の予算とも相談のうえ、導入をすすめてみましょう。
当然「使う場面がない」「なくても生活できている」という反論があるかもしれません。気持ちはわかりますが、行政の手続きもネットを介して行われるようになり、国を挙げてデジタル化が推進されている今、今後は「ないほうが不便」になる可能性は十分にあります。
あるいは、「ネットによってできるようになること」を示して説得するのも手です。音楽や動画や買い物を楽しんだり、オンライン学習サービスを利用したり、友達とつながれたり。趣味の幅を広げるきっかけにもなるため、むしろ高齢者ほど生活に彩りが生まれるのではないでしょうか。
そのような話をしてみたら、案外「そういえば近所の〇〇さんも最近インターネットを使うようになったとか……」なんて話も出てくるかもしれませんし、まずは気軽に相談してみてください。
光回線を引くなら、帰省のタイミングで工事と導入ができればベスト!
とはいえ、プロバイダ選びから工事まで親に任せようとすると一気にハードルが上がりますので、光回線の導入は自分たちが主導して行うことを推奨します。帰省中に工事に立ち会って、開通と初期設定も一緒に行うことができればベストですね。
1〜2ヶ月前には光回線の手続きを行い、ちょうど帰省中のタイミングで工事が行われるように日程を調整。当日は一緒に工事に立ち会い、終わったら、インターネットの初期設定をしてあげましょう。パソコンやスマートフォンの接続方法なども教えられれば完璧です。
2. モバイルルーターを契約する

実家に光回線を引くのが難しい場合は、モバイルルーターを契約して持って行くのも次点でおすすめの方法です。
「モバイルルーター」とは、持ち歩きができる小型のWi-Fi端末のこと。サイズ感としては、スマートフォンよりもちょっと小さいくらいでしょうか。ポケットに入れて持ち運べる大きさで、パソコンやスマートフォンとWi-Fiで接続してインターネットを使えます。
いつでもどこでも持ち出せる大きさですので、帰省時だけでなく、普段遣いにも適しています。テレワークの機会が多い人や、出先で無料Wi-Fiを探すことなくインターネットを使いたい人は、モバイルルーターがあると便利に感じられることでしょう。
ただし、モバイルルーターを契約すれば、スマホ料金とは別に毎月の通信費が発生します。大容量のデータ通信を行いすぎると速度制限がかかる場合もありますので、契約する際には自分の使い方や予算に合ったプランを選ぶようにしましょう。
3. モバイルルーターをレンタルする

「モバイルルーターを契約するほどではないものの、帰省中だけインターネットが使いたい」という場合は、モバイルルーターをレンタルする方法もあります。「海外旅行ではモバイルルーターのレンタルが必須」なんて話も聞きますが、国内でもレンタルできます。
レンタルサービスは気軽に利用することができ、申し込みから返却までオンラインで完結できます。また、必要な期間だけレンタルできるので、契約や解約の手間もありません。料金も1日あたり数百円から数千円と比較的安く、データ容量無制限のプランもあります。
注意点としては、在庫の問題が挙げられます。モバイルルーターのレンタルサービスは人気があり、希望する機種やプランが品切れになることも。特に長期休みは利用者も増えるため、帰省前にあらかじめ予約をしておきましょう。延滞料金にも注意してください。
4. スマートフォンのギガを増やしてテザリングする

モバイルルーターのレンタルとは別の選択肢として、「スマホで契約する通信容量を増やしてテザリングする」という方法もあります。「ギガを増やす」なんて言う人もいるかもしれません。
「テザリング」とは、モバイルデータ通信ができる端末を利用して、パソコン・タブレット・ゲーム機などをインターネットに接続すること。現在は多くのスマホに搭載されている機能であり、スマホを中継してパソコンなどでネットを使うことができます。
これならモバイルルーターを別途用意する必要がないため、契約などの手間はかかりません。手元のスマホを操作して使えるデータ容量を増やすだけですし、設定も簡単です。
ただ、スマホの通信網を利用した方法ですので、電波状況や混雑具合によっては通信速度が変動します。当然、使いすぎると速度制限がかかる場合もあるため要注意。また、プランによってはテザリング機能が有料の場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
5. 親のスマホにホームルーターのセットプランがないか確認してみる

手間や日程の問題で光回線の導入が難しい場合は、ホームルーターを導入するのもひとつの手です。
「ホームルーター」とは、家庭用の据え置き型のWi-Fiルーターのこと。光回線とは違って工事の必要がなく、電源コードをコンセントに接続するだけでインターネットが使えるようになります。「置くだけWi-Fi」というフレーズで紹介されている製品もありますね。
ホームルーターは大手キャリアでも提供されており、スマホとセットで契約できるプランも用意されています。プロバイダを乗り換えるわけではないため手続きも簡単に済みますし、スマホの月額料金が安くなる「セット割」を利用できる場合もあります。
「置くだけ」なので設定も簡単ですが、親世代にとっては見慣れない機械ですので、最初は使い方がわからないかもしれません。帰省のタイミングで一緒に初期設定をして、スマホの接続方法も教えてあげましょう。一度接続してしまえば、あとは置きっぱなしでOKです。
まとめ
以上、光回線の通っていない実家でインターネット環境を整備する、5つの方法を紹介しました。
「インターネット」に対して感じている印象も人それぞれでしょうし、実家の環境によっては、必ずしも光回線の導入が最適解ではない場合もあるかもしれません。お互いに問題意識を話し合いつつ、親も自分も快適にネットを使える方法を考えましょう。
最後に、光回線の導入を前向きに検討されているようでしたら、ビッグローブ光はいかがでしょうか。速度の安定性に定評があり、スマホとのセット割なども展開中。もしよかったら、選択肢のひとつとしてご検討ください。
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