全国の児童・生徒一人につき1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」。その影響もあるのか、ネット上で「学び」のコンテンツが増えています。低料金、あるいは無料でさまざまな叡智に触れることができます。
社会人になってから「学校にいたときにもっと勉強するんだった」と後悔することがありますが、インターネットで学びが提供されている現在では、リスキリング(学び直し)が非常に容易になっています。
今回はおもに大人をターゲットにしたリスキリングのための教材を紹介していきます。
目次
大学の作った教材を学習できるプラットフォーム「JMOOC」
MOOC(ムーク/ムークス)は、2008年にアメリカで立ち上がった学習サービスです。正式にはMassive open online courseといい、インターネットを通じて海外や遠方の教育機関の講義を視聴することができるプラットフォームを意味します。
2013年にMOOCの日本版であるJMOOC(一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会)が立ち上がりました。東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学など、有名大学の講座が200以上も配信されていて、登録さえすれば自由に受講することができます。
講座の内容は工学や自然科学が充実しています。最近になってアートやデザイン、心理学、歴史学などの講座が増えてきました。トップページからジャンルや講座配信プラットフォームを指定して講座を検索することができます。
標準的な構成の講座では、1単元60分から90分の動画を視聴して小テストを受けます。3から8単元受講後、講座の修了要件を満たせば修了証が発行されます。各講義の動画は5分から10分程度に分割されており、隙間時間にも視聴しやすく作られています。
大人が「学び直し」をしたいと思ったときにまずおすすめしたいのが、JMOOCです。
東京大学の講義を無料で視聴できる「UTokyo OCW」
「UTokyo OCW」は東京大学が「知の解放」事業の一環として行っている講義の映像や資料を無償で公開するサービスです。ひとつのテーマに対し、複数回の講義が用意され、深い内容となっています。
利用者側に学びたいテーマがあれば、該当する講義があるかどうかをフリーワード検索で調べることができます。漠然となにか面白い講座がないかと思っている場合は、「おすすめキーワード」から選んでみるといいでしょう。「FD」「芸術」「ロボット」「人工知能」など旬のテーマが並んでいます。
ひとつの講義は40分から1時間程度に収められていますが、なかには2時間超の長尺ものもあります。利用するのに登録作業は必要なく、講座を選んでプレイボタンをクリックするだけで、動画が始まります。利用の手軽さ、講座のレベルの高さは知的好奇心を満たす学習教材のトップレベルと言っていいでしょう。
アカデミックを通じて学びたい人をつなぐ「トイ人」
「トイ人」は誰もがいつでも学問を始めることができるインターネット上のキャンパスです。登録は無料で行うことができます。
トイ人では人文、社会、自然、芸術など、さまざまな研究者の記事を無料で読むことができます。映像ではなくテキストでの学びなので、「観る」より「読む」が好きな方にはうってつけでしょう。また、よむだけでなく、記事から任意の箇所を抜粋してノートを作成でき、さらに作成したノートは他のユーザーと共有することができます。双方向性があるというのは大きな特徴で、SNSの要素を持っているともいえます。
なぜこのようなアカデミックSNSが生まれたのでしょう。トイ人を始めた加藤哲彦さんは、広告会社でコピーライターとして働いていました。その際、さまざさまな研究者に話を聞き、専門家の話の面白さに引き込まれたと言います。「にもかわわらず、学問の世界と一般社会との距離があまりにも離れすぎているのではないか」という疑問から、このアカデミックSNSが誕生しました。
インターネットで学びたい人の強力な味方であるといえます。
月額1980円のサブスクで1話10分の教養講座を選び放題「テンミニッツTV」
「テンミニッツTV」は月額1,980円のサブスクリプションサービスで、リベラルアーツ(人間を自由にするための基礎教養)を学ぶことができます。登録するにあたりクレジットカードの登録が必要です。すべての講義は各分野の第一人者により、10分間にまとめられています。
ジャンルとして「政治」「金融・経済」「国際」「社会・福祉」「歴史・民族」「科学技術」「環境・資源」「医療・健康」「哲学・思想」「教育」「文化・芸術」「ビジネス・経営」が用意されていますので、たいていの需要には応じられるでしょう。
有料ではありますが31日分の無料体験期間があるので、自分に合っているかどうかを無料で確かめることができます(期間中、いつでも解除が可能です)。
個人が提供する動画講座を購入できる「udemy」
「Udemy」(ユーデミー)は個人が提供する動画講座を購入するサービスです。IT関連を中心に、ビジネススキル、教養など広範なジャンルを扱い、21万以上のコースを用意しています。ほかの学習コンテンツに比べ、実学系に強いのが特徴です。
たとえば、「現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用 +アメリカのシリコンバレー流コードスタイル」や「【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座」といった非常に実用性の高い講座が多く、自分の身につけたいスキルをお金を出して購入する形になっています。
有料だけあって、コースの学習内容や映像の目次、視聴にかかる時間などが事細かに情報開示されています。1本ごとの買い切り方式で、価格は講座により異なります。値段は数千円から数万円と比較的高額な印象がありますが、セール時には大幅な値下げが行われるので、ふだんからチェックしておくといいでしょう。
まとめ
このように、インターネット上には無償から比較的高額なものまで、さまざまな学習コンテンツが用意されています。社会に出てからもう一度大学に入り直すというと敷居が高くなりますが、働きつつ学びながらでも、リスキリング(学び直し)は可能です。社会に出ることで自分の興味の方向性がはっきりしてきますから、二度目の学びはきっと楽しく充実したものになるでしょう。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
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