インターネットを介して動画や音楽を楽しむのが当たり前になった現在。NetflixやSpotify、YouTubeなどのサービスを日常的に利用している人も多いのではないでしょうか。
このようなサービスで動画を視聴する方法には、大きく分けて「ストリーミング」と「ダウンロード」の2種類があります。ただ、どちらの方法でも動画の視聴体験に違いはないため、普段は意識することがないかもしれません。
ですが、両者の違いを知っておくと、場合によっては今よりも快適に動画を見られるようになるかもしれません。今回はこの「ストリーミング」と「ダウンロード」の違いをご紹介します。
目次
ストリーミングとは
「ストリーミング」とは、インターネットに接続した状態で、動画や音楽などのデータを部分的に読み込みながら再生する方法を指します。
たとえば、視聴しようとしている動画のデータ容量が50MBだとします。その50MBのデータを完全に受信してから再生するのではなく、ストリーミング再生では、「ある程度のデータを読み込んだら動画を再生しつつ、残りのデータを裏で受信する」ような形になります。
「Streaming」という単語には「流れる」という意味もありますが、川の流れのように、データが途切れることなくデバイスに送られているイメージですね。また、ストリーミングでの動画視聴はデータが端末に保存されないため、端末の容量を圧迫せずにコンテンツを楽しめます。
ダウンロードとは
一方の「ダウンロード」は、動画や音楽などのデータを端末に保存する方法です。
先ほどの例で言えば、「動画を再生しながら50MB分のデータ容量を受信する」というストリーミングに対して、「50MBのデータをすべて受信してから動画を再生する」のが、動画のダウンロード再生となります。
また、受信したデータが端末上には保存されないストリーミング再生に対して、ダウンロードした動画は端末上に保存されます。そのため、インターネットに接続できないオフライン環境でも、ダウンロードしておいた動画や音楽であれば楽しむことが可能です。
ストリーミングのメリット・デメリット
ここからは、ストリーミングとダウンロードについてさらに詳しく知るために、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
現在、多くの動画サービスでストリーミング再生が当たり前となっていますが、以下に挙げるメリットが、その理由の一部と言ってもいいかもしれません。
メリット①「待つことなく動画をすぐに再生できる」
ストリーミングの最大の利点は、何と言っても「動画をすぐに再生できる」点にあります。
電車での移動中や外出先での休憩中などでも、見たいコンテンツを選べばすぐに映像が再生されます。待ち時間なしでコンテンツにアクセスでき、いろいろな動画をサクサク楽しめるのは大きなメリット。私たちがTikTokなどでショート動画を快適に見られるのも、ストリーミング技術のおかげというわけですね。
メリット②「ストレージ容量を気にすることなく動画を楽しめる」
ストリーミング再生の場合、パソコンやスマートフォンの端末上には動画ファイルを保存しないため、ストレージ容量を圧迫しません。特にストレージ容量が限られているスマホやタブレットでは、いちいちデータを整理することなく動画を楽しめます。
メリット③「リアルタイム配信を楽しめる」
オンラインの「リアルタイム配信」を実現しているのも、実はこのストリーミング技術。アーティストのオンラインライブやスポーツ中継、動画アプリを使った個人の配信や災害時のニュース速報など、あらゆるリアルタイム配信をストリーミング技術が可能としています。
デメリット①「安定したインターネット環境が必須」
ストリーミング再生では断続的にデータを受信する必要があるため、安定したインターネット環境が不可欠。オフライン環境では動画を再生できませんし、インターネット接続が不安定だと、再生中に何度も動画が止まってストレスです。
デメリット②「回線速度によって画質が落ちる」
デメリット①と関連して、インターネット回線が不安定だったり、速度が遅かったりすると、動画サービス側で画質が自動調整され、低画質で再生される場合があります。回線速度そのものが遅いとデフォルトで低画質再生になってしまうので、速度は重要です。
デメリット③「データ通信量を消費する」
ストリーミング再生ではデータが保存されないため、動画を再生するたびにデータ通信が行われます。特に高画質の動画であればあるほど膨大なデータを送受信するため、データ容量に制限のあるプランを利用している場合は使いすぎないように注意が必要です。
ダウンロードのメリット・デメリット
続いて、ダウンロードのメリットとデメリットを見ていきましょう。普段から通信量を気にしている人や、通信が不安定なエリアに行く機会の多い人は知っておいて損はありません。
メリット①「オフラインで視聴できる」
ダウンロード再生の最大のメリットは、ずばり「オフライン環境で視聴できる」こと。
一度ダウンロードした動画データは端末上に保存されるため、インターネット接続ができない環境でも動画を視聴できます。あらかじめダウンロードしておくことで、インターネットに接続できない場所や旅行先など、場所を選ばずに動画を楽しめます。たとえインターネット接続できてもWi-Fiがなく、モバイル回線下で閲覧するという場合にもダウンロードしておくことで、モバイル回線の通信容量を大きく使ってしまうことを避けられます。
メリット②「ストレスなく高画質な動画を楽しめる」
ストリーミングのデメリット②で言及したように、ストリーミング再生時の画質は回線速度に左右されます。画質だけでなく、不安定な通信状況下では再生中に何度も読み込みが発生するため、動画が止まってストレスに感じられるかもしれません。
その点、ダウンロードした動画であれば、高画質な映像を快適に視聴できます。身近な場面で言えば、たとえば「通勤・通学時の電車内で通信が不安定になりがち」ということでしたら、あらかじめ見たいドラマやアニメを家でダウンロードしておくのもひとつの手。途中で読み込みの発生しない高画質な映像を見て、移動中も手持ち無沙汰になりません。
メリット③「データ通信量を節約できる」
好きなアーティストのMVやお気に入りの映画、勉強に使う講義映像など、同じ動画を繰り返し視聴する場合は、ダウンロード再生がおすすめです。
ストリーミング再生でも短時間であれば動画の一時保存データが残っていますが、基本的には、動画を見るたびに都度データ通信を行います。通信量を節約したい場合は、見たい映像やお気に入りの動画を事前にWi-Fi環境でダウンロードしておくと良いでしょう。
デメリット①「ストレージ容量が必要」
ダウンロード再生のデメリットとしてまず挙げられるのが、ストレージ容量の問題です。
そもそも動画データは容量が大きく、30分のアニメや1時間のドラマともなるとかなりのボリュームになります。スマホのストレージ容量が足りず、普段から悩まされている人も少なくないかと思いますが、動画はその中でも大容量。定期的に整理するようにしましょう。
デメリット②「ダウンロードに時間がかかる」
前述のとおり、動画データは非常に大容量です。よほど短い映像でもないかぎりダウンロードに時間がかかるため、すぐに視聴したいシーンには向いていません。今すぐに動画を見たい場合、いろいろな動画を再生したい場合は、ストリーミング再生を利用しましょう。
デメリット③「ダウンロードできないコンテンツがある」
Netflixをはじめ、動画のダウンロード再生に対応している配信サービスは少なくありませんが、すべてではありません。そもそもダウンロード機能がないサービスもありますし、著作権などの理由でダウンロード保存が許可されていないコンテンツもあります。
ストリーミングでもダウンロードでも、動画を見るなら光回線がおすすめ!
以上、ストリーミングとダウンロードについて、それぞれのメリットとデメリットを整理し、特徴をまとめてきました。
即時再生が可能なストリーミングは、ストレージ容量を気にせずに多くのコンテンツにアクセスできますが、快適に使えるかどうかは通信環境に左右されます。一方のダウンロードは、オフライン視聴が可能で品質も安定していますが、ストレージ容量を圧迫し、ダウンロードに時間がかかる場合があります。
利用シーンによって良し悪しのある両者ですが、どちらの方法で動画を見るにしても、安定したインターネット回線は欠かせません。ストリーミング再生に回線速度が欠かせないのは言わずもがなですが、高速通信が可能なら、動画のダウンロード時間を大幅に短縮できるからです。
そこで活躍するのが、通信速度と安定性に秀でた光回線です。特にビッグローブ光が提供するIPv6接続なら、データの送受信をさらに効率化することが可能。高画質でストレスのないストリーミング再生を実現するのみならず、動画のダウンロードもあっという間です。
新規契約者向けの特典も展開しているリーズナブルな光回線ですので、もし乗り換え先を探しているということでしたら、この機会にぜひビッグローブ光をご検討ください。