ホームゲートウェイはいらない?必要なケースと不要なケースをそれぞれ解説


中野友希
- 本記事は作成時点の内容です。
ホームゲートウェイとは?
ホームゲートウェイとは、光回線などのインターネット回線と家庭内のネットワーク機器をつなぐための装置です。インターネット接続用のルーター機能が搭載されているものも多く、複数のスマートフォンやパソコンを同時にネットに接続できます。
また、Wi-Fiを利用するための無線LAN機能も備えているため、LANケーブルを使わずにインターネットが利用できるものもあります。NTTの「ひかり電話」のようなひかり電話サービスを利用する際には、このホームゲートウェイが必須となる場合がほとんどです。
ホームゲートウェイがいらないと言われる理由
ホームゲートウェイが「いらない」と言われる最大の理由は、市販のWi-Fiルーターでも同等以上の機能を果たせる点にあります。最近では、Wi-Fi 7やWi-Fi 6Eなど、最新規格の高性能なWi-Fiルーターが市販されており、自分の利用スタイルに合ったモデルを選ぶことで、より快適な通信環境を構築できます。
また、ホームゲートウェイをレンタルするには月額費用がかかる場合が多く、「なくても問題ないのであれば、できるだけ費用を抑えたい」という方も少なくありません。特に「ひかり電話」を契約していない人にとっては、ホームゲートウェイを使うメリットが感じられず、「ホームゲートウェイはいらない」と判断されがちです。
ホームゲートウェイが必要なケース
ひかり電話を利用する場合

光回線に加えて、NTTが提供する「ひかり電話」などのIP電話サービスを利用する場合、ホームゲートウェイが必須となります。市販のルーターでは、ひかり電話の機能に対応していないため、ひかり電話を利用することができません。そのため、すでにひかり電話を契約している場合や、今後利用を検討している場合には、ホームゲートウェイの導入が不可欠です。逆にホームゲートウェイを解約してしまうと、電話機を通じた通話ができなくなるため注意が必要です。
ONUとルーターが一体型の場合
インターネット回線によっては、契約時にONU機能付きのホームゲートウェイが提供されることがあります。このようなONU機能付きのホームゲートウェイが提供される契約の場合には、原則としてホームゲートウェイが必要となります。
それでも、ユーザー側が「無線LANルーター機能は別途用意しているのでホームゲートウェイのルーター機能は不要である」というケースや、「固定電話サービスのひかり電話は契約しない」といった状況も考えられます。これらの場合でも、ONU機能がなければ光ファイバーによるインターネット回線を利用することができないため、ONUの機能を持つホームゲートウェイが必要となるわけです。
ホームゲートウェイが不要なケース

光回線のみを利用する場合
自宅で「光回線によるインターネット接続」だけを利用しており、「ひかり電話」や「IPテレビ」などの付加サービスを契約していない場合は、ホームゲートウェイは必ずしも必要ではありません。光回線の基本的なインターネット通信には、ONU(光回線終端装置)と市販のWi-Fiルーターを組み合わせるだけで十分に対応できます。
回線速度や安定感について考えても、動画の視聴やSNSの利用、オンラインショッピングなどの一般的なインターネット用途であれば、高性能な市販ルーターを使うことで、安定したWi-Fi環境を構築できます。このように光回線だけを目的に使う場合、ホームゲートウェイを設置せずとも快適なネット利用が可能です。
また、ホームゲートウェイを利用するとレンタル料が月額で発生することが多いため、必要ない場合は契約しないという選択もひとつ。毎月の料金を抑えることができます。
ひかり電話を利用していない場合
自宅でひかり電話などの固定電話サービスを利用していない場合は、ホームゲートウェイを設置する必要は基本的にありません。ホームゲートウェイは、ひかり電話や一部のIPテレビサービスを利用する際に必要な機能(VoIP通話、音声信号処理など)を搭載していますが、それらを使わない場合には不要となります。
例えば、「インターネット接続だけを使いたい」「スマホで通話は十分だから固定電話は不要」という方であれば、ONUと市販のWi-Fiルーターを組み合わせることで、問題なく快適なネット環境を整えることができます。
高性能なWi-Fiルーターを使用している場合
すでに市販の高性能Wi-Fiルーターを利用している場合、ホームゲートウェイを別途導入する必要はありません。前提として、上で挙げたようにホームゲートウェイが不要なケースに該当する場合になりますが、メッシュWi-Fi対応やWi-Fi 6などの最新規格に対応したルーターを使っているのであれば、既存のルーターを使用した方がメリットが得られる場合が多いでしょう。つまり、高性能なWi-Fiルーターを持っていても、ひかり電話などの機能を使う場合は、ホームゲートウェイが必要です。
市販のWi-Fiルーターは、通信性能だけでなく、接続設定の自由度やセキュリティ機能も充実しています。ホームゲートウェイよりも機能面で優れているモデルも多く、インターネット接続が主な目的であれば、高性能ルーターだけで十分なケースがほとんどです。
必要に応じてホームゲートウェイを活用しよう
ホームゲートウェイは、インターネットと家庭内のネットワーク機器をつなぐ機器ですが、必ずしも全ての利用者に必要というわけではありません。ひかり電話を使う方や、サポートを重視したい方には有用なこともありますが、市販の高性能ルーターを使っていて、ひかり電話を利用しない方にとっては、不要なケースがほとんどです。自分の利用環境や目的を明確にした上で、ホームゲートウェイの必要性を見極めることがポイントになります。
よくある質問
ホームゲートウェイがなくてもWi-Fiは使えますか?
ホームゲートウェイがなくてもWi-Fiは利用可能です。光回線に対応したONUと、市販のWi-Fiルーターを接続すれば、家庭内で無線インターネットを使うことができます。ただし、初期設定やセキュリティの設定は自分で行う必要があるため、ある程度の知識が必要です。
ホームゲートウェイを解約したらどうなる?
ホームゲートウェイを解約すると、ひかり電話を契約していた場合はその通話機能が使えなくなります。また、ホームゲートウェイをWi-Fiルーターとして使っている場合には、Wi-Fiでのインターネット接続もできなくなるため、代わりとなるルーターを準備する必要があります。解約前には、接続機器やネットワーク構成の見直しをしっかり行いましょう。
【光回線はBIGLOBE光がおすすめ!】
光回線、どのサービスを選んだらいいのか迷ったなら「BIGLOBE光」がおすすめです。
プロバイダ大手のBIGLOBEは、通信事業35年以上の実績があります。。通信の安定性とリーズナブルな価格設定に定評があり、プランのわかりやすさも大きな魅力です。
キャッシュバックや月額料金の値引きなど、おトクな特典もありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。
以下の記事も併せてご覧ください。
この記事を書いた人

Contributor 中野友希