光回線の契約方法を初心者でも分かりやすく徹底解説!


けいろー
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現代のインターネット回線の主流である、光回線。
安定性が高く、高速で通信を行えることから、一般家庭でも広く普及しています。最近は入居してすぐに光回線を使える物件もあると聞きますが、基本的には自分で光回線サービスを選んで契約しなければなりません。場合によっては回線工事が必要になることもあります。
「契約」や「工事」と聞くと面倒に感じるかもしれませんが、光回線の契約はそこまで難しくありません。このページでは、光回線の契約に必要なものと、実際の流れ、そして光回線を導入することで得られるメリットについて解説します。
インターネット回線の種類は?
日本国内では広く普及している光回線ですが、インターネット回線の種類はそれだけではありません。そもそもインターネット回線にはどのような種類があるのか、簡単に確認しておきましょう。
1. 光回線

光回線は、文字通り「光」によって通信を行うインターネット回線です。
電気信号を光信号に変換し、光ファイバーケーブルを通じて伝送することによって、高速通信を実現。それもただ「速い」だけではなく、「電磁波の影響を受けにくい」といった特性も持っていることから、安定性の高さにも定評があります。
ちなみに、光ファイバーは石英ガラスやプラスチックなどで構成されていて、繊維のような形をしています。これを束ねて作られたのが「光ファイバーケーブル」であり、光信号の通り道として街中に張り巡らされ、私たちのネット生活を支えてくれています。
2. モバイル回線

モバイル回線は、携帯電話回線を利用した通信回線。いわゆる「無線回線」です。
私たちにとっては、主にスマートフォンやタブレットで通信を行う際に使用しているインターネット回線であり、物理的にケーブルを接続して利用するタイプの回線とは違って、無線での通信が可能。場所を選ばずにインターネットに接続できる、という強みがあります。
しかしそれゆえに、通信が不安定になる場合があるのがデメリット。近年は技術の発達によって無線でも高速通信が可能になりましたが、通信の安定性に関しては、やはり固定回線に軍配があがります。
3. ADSL

ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は、電話線を利用して通信を行うインターネット回線。
2000年代前半に急速に普及した回線で、当時は「インターネット回線」といえばADSLが主流でした。しかし、光回線の普及に伴って徐々に利用者数が減少。回線の老朽化といった要因も後押しし、日本国内では2024年3月にサービスが完全終了しました。
4. CATV

CATVは、ケーブルテレビの回線を利用したインターネット接続サービス。
現在はユーザーが少なく、光回線と比べるとあまり目立たない存在ですが、「光回線が使えない地域でも、CATVを使えばインターネットに接続できる」というケースも。何らかの要因によって光回線を導入できない場合の選択肢として、多くの人のネット生活を支えてくれている存在です。
光回線の利用に必要な契約とは?
本記事の冒頭で「光回線を利用するためには、光回線サービスとの契約が必要」と説明しましたが、実はそれだけでは不十分な場合があります。
というのも、インターネットを利用するためには、プロバイダーとの契約が不可欠。普段あまり意識することはありませんが、厳密にいえば、「インターネット回線」と「インターネット接続サービス」は別物なのです。
現在はこの2つをまとめて契約できる一体型のサービスも普及しているため、いまいちピンときていないとしても不思議ではありません。両者の違いを整理するために、「光回線事業者」と「プロバイダー」がそれぞれどのようなものなのかを確認しておきましょう。
「光回線事業者」とは

光回線事業者とは、通信手段としての「インターネット回線」そのものを取り扱う事業者を指します。
その代表格が、NTT(東日本/西日本)です。日本全国にケーブルを張り巡らせ、インターネット通信を行うための設備を管理・運営してくれている存在。後述する「インターネット接続サービス」に対して、その大本となる「光回線の通信設備」を管轄しているのが、光回線事業者です。
イメージしやすいのはフレッツ光を提供しているNTTですが、NURO光やauひかりといったサービスも、実はそれぞれ別の光回線事業者のものであり、異なる設備を使って運用されています。ちなみに、NURO光は「一体型」と呼ばれるサービスなので、後述するプロバイダーとの契約は必要ありませんが、auひかりはプロバイダーを選んで契約する仕組みになっています。
「プロバイダー」とは

「通信設備」を提供する回線事業者に対して、「インターネット接続サービス」を提供しているのが、プロバイダーです。
正式には「Internet Service Provider」のことで、「ISP」と略して呼ばれることもあります。あるいは、「インターネット接続事業者」。平たくいえば、「回線事業者が提供する光回線を使って、インターネットを使えるようにしてくれる接続サービス」と言い換えられるでしょうか。
先ほどご紹介した回線事業者はそこまで種類が多くありませんが、プロバイダーに関しては、多くの企業が光回線サービスを提供しています。いくつか例を挙げると、BIGLOBE、OCN、So-net、ドコモ光、ソフトバンク光、@nifty、J:COM、エディオンなど。これらは全国区のプロバイダーですが、特定の地域でのみ展開しているプロバイダーもあります。
光回線の契約に必要なものとは?
光回線事業者とプロバイダーの関係については、よく「水道」に喩えられます。
水を各家庭に運ぶための配管の工事と管理をする企業が光回線事業者で、水そのものを提供してくれる水道局がプロバイダー。引っ越しの際、水道局に連絡して手続きを行わないと水道を使えないように、プロバイダーと契約しなければインターネットも使えないわけです。
つまり、光回線を利用するには、光回線事業者とプロバイダーの両方との契約が不可欠。ただし、一体型(コラボ光)と呼ばれる、両者がまとまったサービスも少なくありません。
それらを踏まえてサービスを選び、契約手続きを進めていきましょう。特別なものが必要になるわけではありませんので、ひとまず以下の2つさえ準備しておけばOKです。
- 本人確認ができる身分証明書
- クレジットカードまたは銀行口座番号
- 光回線サービスを乗り換える際は、ほかにも「転用承諾番号」または「事業者変更承諾番号」が必要になります
光回線の契約から開通までの流れ

ここからは、実際に光回線を契約する方法と、開通までの流れを順に確認していきましょう。
申し込みや手続きに関しては基本的にオンラインで完結しますが、工事を行う場合は立ち会う必要があります。また、特に年度が切り替わる3〜4月の時期は混み合う傾向にあり、工事に時間がかかる可能性があるので注意しましょう。
- サービス選び
- 利用申し込み
- 工事日程の調整
- 工事の実施
- 開通確認
① サービス選び
まずは契約する光回線サービスを選びましょう。
前述の「光回線事業者」と「プロバイダー」をそれぞれ選定することになりますが、両方がまとまった「一体型(コラボ光)」のサービスを選んでもOK。その場合、料金を別々に支払う必要がなく、契約先も一箇所ですので、諸々の手間やコストを省けます。
② 利用申し込み
サービスを決めたら、ウェブサイトから申し込みましょう。多くは電話で申し込むこともできますが、日中しか受け付けていなかったり、場合によっては繋がりにくかったりするため、オンラインのほうがスムーズに進められるはずです。
申し込みページにアクセスしたら、プランを選んで、必要な情報をフォームに入力し、最後に確認して送信すればOK。契約はそのままオンラインで完結する場合と、後ほど書面で送られてくる場合があります。
③ 工事日程の調整
回線工事が必要になる場合は、申し込みとは別に工事の日程を調整し、決定します(申し込み時に工事日を決定できる場合もあります)。
工事に関しては、申し込んだ後に別途連絡が来るケースが多く、電話やメール、ショートメッセージでやり取りを行います。だいたい2週間後〜1カ月後くらいの期間のあいだで日程を選ぶことになるはずですので、なるべく早めに申し込んでおきましょう。
④ 工事の実施
新たに回線を屋内に引き込む工事では、当日の立ち会いが必要になります。
ただし「工事」と言っても、そこまで大規模なものではありません。スムーズに進めば30分、長くても2時間程度で終わります。立ち会いのもとで工事を終えないと開通しないので、余裕を持って日程の調整をしましょう。
⑤ 開通の確認
工事が完了し、開通の確認が取れたら、接続機器の設定を行います。設定が終われば、すぐにでもインターネットを使えるようになっているはずです。お疲れさまでした!
光回線を選ぶメリット4選
最後に、光回線を利用するメリットについて振り返っておきましょう。
インターネット回線のなかでも、光回線を選ぶメリットは多くあります。ここでは、その代表的な5つの利点を紹介します。
メリット①「高速通信が可能」

冒頭でも触れたように、光回線といえば通信速度の速さが大きな魅力。
一般的な光回線でも最大で1Gbpsの通信速度が出せるほか、近年は「最大10Gbps」という、桁違いの速度が出るプランも登場しています。
もちろん、常に1Gbpsの速度が出るわけではなく、平均速度は数百Mbpsと言われていますが、それでも通常のインターネット利用には十分。一度に大容量のデータ通信を行えるため、高画質動画もサクサク見れますし、最新のオンラインゲームも快適にプレイできます。より高速の通信を求めるのであれば「最大10Gbps」のプランを検討するのもおすすめです。
メリット②「通信の安定性が高い」

光回線は、ただ単に「速い」だけではありません。固定回線ならではの安定性の高さも特徴の1つです。前述の「電磁波の影響を受けにくい」という特徴も、回線の安定性の高さに貢献しています。
他方で、最近はモバイル回線も高速化が進んでおり、単純に速度だけを比較するのであれば、光回線と同レベルのサービスもあります。ただし、無線回線ゆえの不安定さはまだ解消されておらず、安定性の高さに関しては今なお光回線がトップだといえるでしょう。
メリット③「速度制限を気にせずに使える」

スマートフォンでのインターネット利用において無視できないのが、月々の通信量の問題。
月末には通信量のアラート通知が届き、「ギガを節約しなきゃ……!」とやきもきさせられている人も多いのではないでしょうか。契約しているプランにもよりますが、「速度制限に引っかからないように気をつけよう」と常に意識しながらインターネットを使うのは、ちょっとしたストレスですよね。
ですが、光回線ならそのような心配をする必要はありません。そもそも「インターネットを使いすぎて速度制限がかかる」ということがありませんし、自宅にいるときはWi-Fiを活用すれば、スマートフォンの通信量の節約にも繋がります。ヘビーなスマホユーザーほど光回線から得られる恩恵も大きいので、おすすめです。
メリット④「複数の端末を同時に接続できる」

固定回線としての安定性が魅力の光回線ですが、Wi-Fiルーターを中継すれば、無線通信を行うこともできます。
メリット③で言及した、「スマホの通信量の節約に繋がる」という話もそれですね。スマホのデータ通信ではなく、自宅の光回線とWi-Fiを使って接続することで、データ容量を消費せずにインターネットを使える、というわけです。
現在はWi-Fiルーターの性能も向上しており、一般的な製品でも複数の端末と同時に接続できます。なので、たとえば「仕事をしている父親」「タブレットで買い物をしている母親」「リビングでオンラインゲームをしている息子」「自室でスマホを使ってSNSをしている娘」のそれぞれがWi-Fiで接続して、快適にインターネットを使うことも可能です。
サービス選びに悩んだら、一体型のビッグローブ光がおすすめ!
光回線の基礎知識から契約の流れ、そして光回線を導入することで得られるメリットについて、このページでは説明してきました。
現在はさまざまな事業者が光回線サービスを提供しており、プランもいろいろありますので、選ぶまでが大変に感じられるかもしれません。ですが、光回線の契約自体は簡単ですし、工事もそこまで手間がかかるものではありませんので、安心して手続きを進めてみてください。
悩みのタネであるサービス選びに関してですが、当サイトでは、通信サービスの老舗で信頼性の高い「ビッグローブ光」をおすすめしています。シンプルでわかりやすいプランに、おトクなキャンペーンも用意しておりますので、光回線の選択肢の1つとしてぜひご検討ください。
- 2024年11⽉1日時点の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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