ホームゲートウェイとは?ルーターやONUとの違いから機能・選び方まで徹底解説


T.A
- 本記事は作成時点の内容です。
インターネット回線を引く際に、自宅にホームゲートウェイという機器を設置することがあります。何のための機器なのか、どんな役割があるのか気になる人もいるでしょう。ONUやルーターとよく似ていますが、どのように違うのかも気になるところです。
本記事ではホームゲートウェイについて、ONUやルーターとの違いを中心に解説していきます。
ホームゲートウェイとは?

ホームゲートウェイはインターネットに接続する際に必ず必要な機器ではありません。しかし、利用環境や回線事業者によってはホームゲートウェイが必須の場合もあります。では、どのような役割を果たしているのか見ていきましょう。
ひかり電話を接続できる

ホームゲートウェイは、インターネットと一緒にひかり電話を利用する際には必要な機器です。電話機用のポートが付いており、ひかり電話を契約している場合には、そのポートに電話機を接続して使用します。
インターネットのみ利用し、ひかり電話は利用しない場合には基本的にホームゲートウェイは必要ありません。しかし、回線事業者によってはホームゲートウェイで認証をおこなうため、ひかり電話を使用しない場合でもホームゲートウェイが必要になる場合もあります。
ルーターとしての機能も備わっている
ホームゲートウェイにはLANポートが複数付いており、ルーターとしても使用可能です。製品によっては無線LANにも対応しています。
つまり、ホームゲートウェイのルーターの機能で特に不満がなければ、市販のルーターを購入する必要はありません。1台あれば、無線LANルーターとしても兼用することができます。
市販はされていない
ホームゲートウェイは、一般の店舗やネット通販などでは市販されていません。回線事業者から専用の製品をレンタルして使用する形になっています。もし、故障してしまった場合には回線事業者に問い合わせれば新しいものに交換可能です。
また、一般販売はなくとも数年おきに新しい製品がリリースされており、故障していなくても交換可能な場合があります。
ホームゲートウェイと「ルーター・ONU」の違い
ここからは、ルーターとONUについて、ホームゲートウェイとの違いを交えて解説していきます。
ルーターとは

ホームゲートウェイにはルーターの機能が備わっていますが、ルーターとしてあまり高度な機能は備わっていません。機能やスペックを求めるのであれば、市販のルーターを購入して使用するのがいいでしょう。
ただし、ホームゲートウェイと市販のルーターを両方使用する場合には、二重ルーターになってしまいます。二重ルーターだと回線が不安定になりやすいため、速度や安定性を重視するのであれば避けたほうが無難です。
ONUとは
ONUは光信号とデジタル信号を相互に変換するための機器です。光回線終端装置と呼ばれることもあります。
光ファイバーで送受信されるデータは光信号であるため、そのままの状態ではPCやスマホでは扱えません。ONUで光信号がデジタル信号に変換されてはじめてPCやスマホで扱えるようになります。光回線を利用する上で、ONUは必須の機器です。ADSL回線時代にはアナログ信号をデジタル信号に変換するためにモデムが使用されていました。光回線においては、ONUがモデムと同じような役割を果たしています。
ONUもホームゲートウェイと同様に回線事業者から専用のものをレンタルして利用するもので、一般には販売されていません。
また、ホームゲートウェイの中にはONUの機能も備わっているものもあり、その場合にはONUを別途設置する必要はありません。
ONU(光回線終端装置)とは?モデム・ルーターとの役割の違いと接続方法について解説
ホームゲートウェイの主要な機能とは?
ホームゲートウェイを接続する場合には、次のような機能を利用できます。
IPv6接続機能

IPv6というのは、インターネットプロトコルの規格の1つです。現代のインターネットでは主にIPv4とIPv6が使用されています。このうちIPv6は、次世代ネットワークを利用した新しい接続方式で、ネットワーク終端装置を経由せずに通信できるのが特徴です。そのため、回線が混雑しにくく快適に通信できます。
IPv6接続をするためには、プロバイダと通信機器の両方が対応していなければなりません。ホームゲートウェイの中にはIPv6接続機能を備えているものも多くなってきています。
Wi-Fi(無線LAN)機能
Wi-Fi機能があればパソコンやスマホなどのデバイスを無線で接続できます。通常はWi-Fiルーターを設置して利用する機能ですが、ホームゲートウェイにもWi-Fi機能が備わっていることがあります。
この場合、Wi-Fiルーターを別途用意する必要がありません。ただし、回線事業者によっては、Wi-Fi機能を利用するのに別途料金がかかる場合もあります。
ひかり電話(IP電話)機能
そもそも、ホームゲートウェイはひかり電話を利用するための機器です。電話機用のポートが付いており、ひかり電話も契約していれば電話機を接続して使用できます。
ちなみに、ひかり電話というのは光回線を利用した電話サービスのことです。IP電話と同じ仕組みで通話しますが、市外局番から始まる固定電話の番号を使用できます。緊急通報やフリーダイヤルへの発信も可能で、使い勝手は通常の固定電話と変わりません。
セキュリティ機能
ホームゲートウェイの機種によっては、セキュリティ機能も備わっています。例えば、Wi-Fi機能を利用する際に、接続できるデバイスを制限したり通信を暗号化したりする機能などです。スマホでLANアクセスポイントを検索した際に、ホームゲートウェイのSSIDが表示されないように設定できる機種もあります。
ホームゲートウェイはどこで入手できる?契約とレンタルについて

ホームゲートウェイが必要なプランを契約した場合、回線事業者からレンタルして使用します。ホームゲートウェイは市販されていないため、購入することはできません。
また、ホームゲートウェイをレンタルすると、レンタル料金が発生する場合があり、毎月の回線料金やプロバイダ料金と一緒に請求されます。回線事業者によってレンタル料金は異なりますが、毎月数百円程度です。無料でレンタルできるところや無線LAN機能を利用する場合のみ料金が発生するところなどもあります。
ホームゲートウェイ設定時の注意点と対処法

ホームゲートウェイを使用して快適に通信するためには、最初の設定が重要です。では、設定時の注意点と対処法を見ていきましょう。
設置場所の選び方
ホームゲートウェイの設置場所は、接続するデバイスの設置場所や使用場所を考慮して選ぶようにしましょう。デバイスを無線で接続する際に、設置場所によっては接続が不安定になったり速度が低下したりする可能性があります。快適に通信できるようにするためには、あまり障害物をまたがない場所に設置するのが望ましいです。また、電波干渉を避けるため、電子レンジやテレビから離れた場所を選ぶのがいいでしょう。
有線接続の場合には、LANケーブルに物理的な負荷がかかると通信状況が悪化してしまう可能性があります。LANケーブルを急な角度で曲げずに済む場所に設置しましょう。動線上にあるとつまずくなどして負荷がかかることもあるため、動線を避けることも大事です。
初期設定の手順
ホームゲートウェイを設置する際には、LANケーブルを使用してONUと接続します。ホームゲートウェイには複数のLANポートとWANポートがあり、どれもLANケーブルを差し込めますが、ONUとの接続で使用するのはWANポートです。
ONUと接続したらデバイスをホームゲートウェイに接続しましょう。有線接続の場合にはLANポートにLANケーブルを差し込むと接続できます。無線接続の場合には、本体に表記されているユーザー名と初期パスワードを入力して接続しましょう。
ブラウザを開いてアドレスバーに「192.168.1.1」または「192.168.1.0」と入力すると、ホームゲートウェイの管理画面にアクセスできます。回線事業者から通知されたユーザーIDや接続ID、パスワードなどを入力しましょう。
よくあるトラブルとその対処法
ホームゲートウェイにはルーターの機能が備わっていますが、自分で用意したルーターを使用したい人もいるでしょう。
ホームゲートウェイにルーターを接続すれば使用できますが、接続が不安定でルーターの性能に見合う速度が出ない場合があります。これは二重ルーターの状態になってしまうためです。ルーターをブリッジモードに変更することで二重ルーターが解消されるため、速度や安定性の問題も解決できる可能性があります。
ブリッジモードへの変更はルーターの管理画面から行えますが、設定後はルーターの再起動が必要です。
ホームゲートウェイについて理解し快適にインターネットを利用しよう
ホームゲートウェイはひかり電話を利用するのに必要な機器です。ルーターとしての機能が備わっており、製品によってはONUの機能も備わっています。ルーターやONUと混同されがちですが、それぞれの違いを理解して快適にインターネットを利用しましょう。
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- IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
- 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。

Contributor T.A