光回線でテレビが観られる!光テレビのメリット・デメリットを解説
堀本一徳
テレビを観るのに、必ずしもアンテナは必要ないことをご存知でしたか?実は、高速インターネットで知られる光回線でも、テレビは視聴できるのです。いわゆる「光テレビ」と呼ばれるものです。
今回は、光回線でテレビを観られる仕組みやメリット・デメリットなどを解説します。
また、光テレビを初めて契約される方におすすめしたいサービスについてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
光回線でテレビを観られる仕組み
従来のアンテナでテレビの電波を受信するのとは異なり、光テレビでは光回線を利用してテレビを視聴することができます。
具体的には、光ファイバーケーブルを通じて受信したテレビの信号を、映像用回線終端装置(V-ONU)で変換してテレビに映すという仕組みです。回線終端装置(ONU)に専用チューナーを後付けするタイプもあります。
光回線とテレビアンテナは何が違う?
光回線とテレビアンテナの一番の違いは、アンテナの有無です。それはつまり、周辺の天候に映像が左右されるか、されないかの違いでもあります。
アンテナは天候に左右されやすい
基地局から発信された電波は、空気中を通過してアンテナまで到達します。電波は水分に吸収されやすい性質をもつため、空気中を通過する際に雨や雪などがあればそれらにぶつかり、吸収されてしまうことがあるのです。
小雨程度でしたらそれほど影響ないのですが、大雨や大雪ですと電波は大幅に減衰し、映像にノイズが発生するほど受信レベルが低下することがあります。
光回線は周辺環境に左右されづらい
一方、光回線でテレビを観る場合、電波は光ファイバーの中を通ります。アンテナの時とは異なり、電波が空気中に剥き出しになることがないので、雨や雪などの天候による影響をほとんど受けないわけです。
もちろん、台風クラスになると光ファイバーが断線するなどして影響のでることはありますが、そのような状況下ではアンテナでも影響を受けているでしょう。
光回線でテレビを観るメリット
光回線のメリットは、天候の影響を受けづらいことだけではありません。
通信速度が速くて遅延しづらい
「光回線でネットも、テレビも利用したら、回線が混むのでは?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、基本的にそのようなことにはなりません。
- インターネット:IP方式
- テレビ:RF方式
同じ光回線を利用していても、このようにインターネットとテレビでは別の通信方式が採用されているので、互いに干渉しあうことがないためです。超高速通信がうりの光回線なら遅延なく安定した映像を楽しめます。
ネットとBS/CSの契約を一本化できる
ネットとBS/CSなどの有料放送をそれぞれ契約すると、当然ですがそれぞれに支払いが発生します。一方で、光回線でテレビを視聴し、あわせてBS/CSの契約をするのであれば、契約の一本化が可能です。
どちらの方が安くなるのかはプロバイダの契約内容にもよるため一概には言えませんが、まとめ割などが適用されるケースもあります。少なくとも、支払い先が1か所になることで管理はしやすくなります。
視聴できるチャンネル数が増える
光回線で視聴できるテレビは地上波だけではありません。サービスにもよりますが、光テレビの多くはBSデジタルやCS放送にも対応していて、映画やスポーツなどジャンルに特化したコンテンツが視聴可能です。
また、中にはさらに高画質な4Kや8K対応のサービスもあり、チャンネル数が増えるだけでなく、自宅にいながらよりリアルで、美しい映像を楽しめます。
アンテナがないので景観がすっきり
光回線でテレビを視聴するのに、アンテナを設置する必要はありません。これはアンテナの設置工事が不要になるということだけでなく、自宅の屋根や外壁にアンテナがないことで景観がすっきりすることも意味します。
「その程度の違いで?」と思われるかもしれませんが、一度でもアンテナがない状態を経験してしまうと、結構アンテナの存在は気になるものです。
光回線でテレビを観るデメリット
ここまでメリットに注目してきましたが、光回線ならではのデメリットもあります。
対応エリア外の地域がある
日本における光回線の世帯カバー率はとても高くなっていますが、それでも100%というわけではありません。また、光回線は引いてあっても、契約できる事業者が限られる地域もあります。
気になる事業者、プランを見つけたら、まず事業者の公式ホームページや問い合わせ窓口からお住まいの地域が対象エリア内なのかを確認しましょう。
マンションでは設置不可の場合がある
戸建てであれば自分で事業者を選択できますが、マンションのような集合住宅では大家さんや管理会社が事業者を指定していることがあります。
ときには光回線の設置そのものが不可のケースもあるので、お住まいがマンションの方は規約がどのようになっているのか確認してみてください。
また、規約上問題なくとも、工事の必要がある場合には大家さんや管理会社に確認しておくと、退去時のトラブルに巻き込まれるリスクを減らせます。
光テレビと動画配信サービスは別物!
光テレビについて話していると、NetflixやU-NEXTなどの動画配信サービスを同じものと勘違いする方がいますが、これはまったくの別物です。
- 光テレビ:光回線で地デジやBS/CSなどテレビを視聴できるようにするサービス
- 動画配信:ネット上でドラマや映画などの動画コンテンツを提供するサービス
また、光テレビでは基本的に今あるテレビをそのまま使えます。それに対して、動画配信サービスをテレビで視聴するには、ChromecastやApple TVのようなメディアプレイヤーを今あるテレビに後付けしたり、ネットに直接接続できるスマートテレビを用意したりする必要があるのです。
光回線テレビの種類
ここまで「光回線テレビ」と一括りにしてきましたが、実は光テレビにはいくつかの種類があり、それぞれ運営会社やサービスの特徴が異なります。
ひかりTV
NTTドコモが提供する光テレビです。オプションを付けると80以上の専門チャンネル、約125,000本のビデオオンデマンドなど圧倒的な作品数を楽しめます。光回線の事業者がフレッツ光でもコラボ光でも利用することが可能です。
フレッツ・テレビ
NTTの光回線「フレッツ光」を契約すれば、オプションで加入できる光テレビです。スカパーJSAT社の提供する放送サービスにより、地上/BS/CSデジタル放送などを受信できます。また、ビッグローブ光などNTT東西の回線を譲り受けて光回線サービスを提供している事業者でも、「フレッツ・テレビ」相当のオプションサービスに加入できます。ただし、光回線と光テレビは同じ事業者のサービスである必要があるので、注意してください。
ビッグローブ光の光テレビ「ビッグローブ光テレビ」は、光回線を通して、地デジやBS/CSなどを視聴できるサービスです。BSデジタル放送ではスポーツや映画、アニメなどの専門チャンネルをはじめ全30チャンネル(有料放送16チャンネルを含め)を視聴できますよ。
ビッグローブ光の公式サイトはこちらから
各種電力会社のサービス
電力会社が独自に提供している光テレビです。選択肢が豊富で、電力会社ごとに特色があるのでうまく自身の利用目的と合えばおトクに光テレビを利用できます。
光回線でテレビを観るまでの流れ
光回線でテレビを観れるようになるまでの流れも確認しておきましょう。
- 事業者で契約の流れはさまざまなので、下記の手順は一般的な流れです。
光回線がある方
- 光テレビの利用申し込み
- 光テレビの工事日の決定
- 立会い工事、そして開通
すでに光回線がある方は、光テレビの申し込みと開通工事だけで利用できます。
光回線もない方
- 光回線/光テレビを申し込み
- 光回線/光テレビの工事日の決定
- 立会い工事、そして開通
光回線もない方は、光テレビと同時に光回線も申し込みする必要があります。ただ、大抵は光回線と光テレビの工事日は同じになるので負担はそれほど変わりません。
光回線のある、なしに関わらず、申し込みから開通までは1か月ほどかかります。
光回線で快適なテレビ環境を楽しもう!
今回は、光回線でテレビを視聴できることについてまとめてきました。
これまでのアンテナに比べて、光回線なら天候の影響を受けづらく、サービスによっては気軽に視聴できるチャンネル数を増やすことができます。
快適な環境でテレビを楽しみたい方はぜひ、光テレビを検討してみてください。
おすすめは「ビッグローブ光テレビ」
最後に、光回線でテレビを視聴したい方におすすめのサービスをご紹介します。それが、「ビッグローブ光テレビ」です。
「ビッグローブ光テレビ」とは?
「ビッグローブ光テレビ」とはネットの老舗ビッグローブが提供する光回線を通して、地デジやBS/CSなどを視聴できる光テレビサービスです。
「ビッグローブ光テレビ」がおすすめな理由
「ビッグローブ光テレビ」の魅力のひとつが、対応する番組数が豊富なこと。
とくにBSデジタル放送ではスポーツや映画、アニメなどの専門チャンネルをはじめ全30チャンネル(有料放送16チャンネルを含め)を視聴可能です。
また、今あるテレビにCSチューナーが内蔵されていれば、スカパー!と別途契約(有料)するだけで、CSデジタル放送も受信できるようになります。
さらに、お持ちのテレビまたはチューナーが新4K8K衛星放送に対応しているのなら、臨場感あふれる4K8Kの映像(一部有料)を気軽に楽しめるのです。
\ ご自宅での安定したWi-Fi環境に /
- 1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
- 2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
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