「オンラインミーティングをすると画面がカクカクする」「家族が動画を見始めるとWeb上の動作が固まる」など、このような経験はありませんか?
今回は、リモートワークでのWi-Fiの重要性や、どんなWi-Fiが適しているのかを徹底解説します。自宅のWi-Fi環境次第でインターネットライフが本当に快適になるのか、ぜひ見極めてみてください。
目次
リモートワークでのWi-Fiの重要性
リモートワークが当たり前になった今、安定したWi-Fi環境はもはや「あると便利」なものではなく、「仕事の生産性を左右する生命線」と言っても過言ではありません。Wi-Fiが遅いと、仕事は思わぬところでストップしてしまいます。
例えば、オンライン会議中に映像が途切れたり、大容量のファイルを送るのに何十分もかかったり。これらの「小さな待ち時間」は、積み重なると一日の業務効率を大きく低下させてしまいますよね。
オフィスでデスクやパソコンが重要なツールであるように、リモートワークでは快適なWi-Fi環境が、あなたの仕事の質とスピードを支えているのです。
リモートワークでのWi-Fiの種類
リモートワークで利用できるWi-Fi環境には、大きく分けて3つの種類があります。
それぞれの特徴を理解し、自分の働き方に合ったものを選びましょう。
光回線
安定性を重視するなら、光回線がおすすめです。
光ファイバーケーブルを自宅に直接引き込むもので、通信速度が非常に速く、安定しています。オンライン会議や大容量ファイルのやり取りが多い人、家族で複数人が同時にインターネットを使う家庭に最適です。
モバイルルーター
モバイルルーターは、持ち運びできるWi-Fiルーターです。スマホと同じように、モバイル回線を利用します。
手のひらサイズで、外出先でもスマホやパソコンをインターネットに接続できます。
カフェやコワーキングスペースなど、場所を選ばずに仕事をしたい人に向いてるでしょう。ただし、光回線と比べると速度や安定性の面で劣ります。
ホームルーター
ホームルーターは、コンセントに挿して簡単に使える据え置き型のWi-Fiルーターです。こちらも、モバイルルーターと同様にモバイル回線を利用します。
光回線のような工事が不要で、引越しが多い人や、手軽に高速通信を始めたい人におすすめです。モバイルルーターに比べて安定性が高く、複数台の機器を同時に接続するのにも適しています。
>Wi-Fiを使うには何が必要?初心者向けに設定方法や必要なものを解説
リモートワークでWi-Fiが遅くなる5つの原因
快適なリモートワークを送る上で、Wi-Fiの速度が遅くなるのは大きなストレスです。
ここでは、その主な原因を5つご紹介します。
原因1:Wi-Fiルーターが古くなっている
Wi-Fiルーターも家電と同じで、古いモデルは最新の通信技術に対応していません。
ルーターの寿命は一般的に4〜5年と言われており、これ以上古い場合は性能が低下している可能性があります。
原因2:パソコンやスマホをつなぎすぎている
一つのWi-Fiルーターに、パソコン、スマホ、タブレット、ゲーム機など、たくさんの機器を同時に接続することも、Wi-Fiの速度が遅くなってしまう原因になります。
原因3:ルーターを置く場所の問題
Wi-Fiの電波は、壁や家具などの障害物によって弱くなってしまいます。
ルーターを部屋の隅や床に置いていると、家全体に電波が届きにくくなるため、注意が必要です。
原因4:周りの電波とぶつかっている
多くの人がWi-Fiを使うマンションやアパートでは、近隣のWi-Fiルーターの電波と干渉し、通信が不安定になることがあります。また、電子レンジなどの家電とも電波干渉を起こすことがあります。
原因5:インターネット回線そのものが遅い
Wi-Fiルーターの問題ではなく、契約しているインターネット回線自体の速度が遅い場合があります。
特に夜間や週末など、利用者が増える時間帯に速度が極端に落ちる場合は、回線に問題があるかもしれません。
【今すぐできる!】Wi-Fi環境を改善する5つのチェックポイント
Wi-Fiが遅いと感じたら、まずは以下の5つのポイントを試してみましょう。
ポイント1:まずはルーターの電源を入れ直す
「ルーターの再起動」は、不具合を解消するための最も簡単な方法です。ルーターの電源ケーブルを抜き、数分待ってから再び挿し込みましょう。
ポイント2:ルーターの置き場所を変えてみる
ルーターは、できるだけ部屋の中央で、床から少し高い位置に置くのが理想です。
また、水槽や電子レンジなどの障害物からは離れた場所に設置することをおすすめします。
ポイント3:Wi-Fiの電波を切り替えてみる
多くのWi-Fiルーターは、2.4GHzと5GHzという2つの電波を飛ばしています。
2.4GHzは遠くまで届きやすいですが、電子レンジなどの家電と干渉しやすい特徴があるため、電波干渉が起きやすいことも。一方で、5GHzは干渉しにくいですが、障害物に弱いという弱点があります。
ポイント4:使わない機器のWi-Fi接続を切る
使っていないパソコンやスマホのWi-Fi接続を切るだけで、ルーターへの負荷を減らし、速度を改善できることがあります。
ポイント5:パソコンとルーターを有線でつなぐ
オンライン会議や大容量のダウンロードなど、安定した通信が特に必要な場合は、LANケーブルを使ってパソコンとルーターを直接つなぐ「有線接続」を試してみましょう。
【それでもダメなら】快適なリモートワークを実現するWi-Fiルーター選びのポイント
上記の方法を試しても改善しない場合は、Wi-Fiルーターの買い替えを検討しましょう。
新しいルーターを選ぶ際のポイントは以下の2つです。
ポイント1:接続する台数に余裕があるルーターを選ぶ
将来的に接続する機器が増えることを見越して、接続推奨台数に余裕があるルーターを選びましょう。
これにより、複数の機器を同時に使っても速度が落ちにくくなります。
ポイント2:新しい通信方式に対応したルーターを選ぶ
最新のWi-Fiルーターは「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」などの新しい通信方式に対応しています。
Wi-Fi 6対応のルーターを選ぶことで、今後数年間にわたって快適に使い続けられるでしょう。
【通信環境の根本改善】Wi-Fiルーターを買い替えても遅いなら「光回線」の見直しを
新しいWi-Fiルーターに買い替えても速度が改善しない場合は、インターネット回線そのものに原因がある可能性が高いです。
この場合は、契約している回線事業者を見直すか、契約しているプランが従来の1ギガプランであるなら、10ギガプランへの変更も検討しましょう。これにより、従来の回線よりも高速で安定した通信が可能になります。
光回線の10ギガ回線は各社展開されるようになってきましたが、BIGLOBE光でも提供しています。まずは、お住まいが提供エリアかどうかの確認をしてみてください。お申し込みは公式サイトから簡単に行えますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
リモートワークにおけるWi-Fiは、単なる通信手段ではなく、仕事の生産性を左右する重要な要素です。
まずは「電源の再起動」や「ルーターの置き場所変更」など、今すぐできる簡単な対策を試してみましょう。それでも改善しない場合は、新しいWi-Fiルーターへの買い替えや、光回線の見直しを検討することで、快適なリモートワーク環境を手に入れることができるでしょう。