音楽ストリーミングサービス・Spotifyが2023年5月に公開した、オリジナルプレイリスト「Gacha Pop(ガチャポップ)」。
J-POPやHipHopを筆頭に「〇〇 Pop」と呼ばれる音楽ジャンルは多数ありますが、この言葉は聞いたことのない人が大多数かもしれません。それもそのはず。「Gacha Pop」は、Spotifyが新たに生み出した言葉なのだそうです。
流行のJ-POPのみならず、アニメソングやボーカロイド曲、VTuberのオリジナル楽曲など、多種多彩な選曲が特徴的なプレイリスト「Gacha Pop」。この言葉には、どのような意味が込められているのでしょうか。そもそもこれは、新しい音楽ジャンルなのでしょうか。
目次
「Gacha Pop」とは
冒頭でも説明したように、「Gacha Pop(ガチャポップ)」はSpotifyが2023年5月に公開したグローバルプレイリストの名称です。プレイリストの概要欄を見ると、以下のような文章が書かれています。
“「What pops out!? Roll the gacha and find your Neo J-Pop treasure.(何が出るかな? ガチャを回して新しいJ-Popのお宝を見つけてね)」”
Spotify Japanの担当者によると、このプレイリストは、独自に発展をとげた日本のポップカルチャーを象徴する多様でカラフルな日本の音楽の魅力をユニークなネーミングのもと編集し、世界のリスナーに紹介する目的で生まれたのだそう。
シティポップやLo-Fi HipHop、アニソンにボカロ曲、そしてVTuberといった、世界でも注目を集めている日本発の楽曲。それらを「Gacha(ガチャ)」のようにまとめて楽しめるようにしたのが、この「Gacha Pop」というプレイリストである、というわけですね。
「Gacha Pop」のプレイリストにはどんな楽曲が含まれている?
とはいえ、概要の説明だけではいまいちピンとこない人も多いはず。具体的にはどのような楽曲が「Gacha Pop」のプレイリストに含まれているのでしょうか。参考に、プレイリストに登録されている73曲の中から、一部を抜粋して並べてみました(※2023年9月現在)。
- オトナブルー / 新しい学校のリーダーズ
- NIGHT DANCER / imase
- Overdose / なとり
- アイドル / YOASOBI
- まつり / 藤井風
- 踊 / Ado
- KICK BACK / 米津玄師
- SPECIALZ / King Gnu
- 色彩 / yama
- カナタハルカ / RADWIMPS
- みちづれ / 星街すいせい
- シル・ヴ・プレジデント / P丸様。
- トンデモワンダーズ / sasakure.UK
いかがでしょうか。ロックやポップスといった音楽ジャンルを基準にすると、パッと見たかぎりでは何の共通性もないように見えますよね。
ただ、普段からYouTubeやTikTok、あるいはネットカルチャーに親しんでいる人であれば、その多くがどこかで聞いたことのある楽曲なのではないかと思います。もし曲名でピンとこなくても、ワンフレーズだけでも聞けばピンとくる曲が多いのではないでしょうか。
そう、これらの楽曲の多くは、YouTubeで話題になったり、TikTokでトレンドになったりしたことがあります。そのうえで大きな共通点として挙げられるのが、いずれも「海外でストリーミング再生数を伸ばしている」ことです。
つまり「Gacha Pop」は、日本国内のみならず、世界的にも人気な音楽を集めたプレイリストとなっているわけですね。
ジャンルの壁を超えて日本の音楽の魅力を伝える「Gacha Pop」
今のところは音楽の新しいジャンルというわけではありませんが、色とりどりの楽曲を楽しめるごちゃまぜ感が魅力の「Gacha Pop」。
街中でも流れていそうな最新のJ-POPのみならず、SNSで人気のアニソンやボカロ曲などをまとめて聞くことのできるプレイリストとして、すでに大きな反響を呼んでいます。それこそ「ガチャ」のように、シャッフル再生をして楽しんでもいいでしょう。
「Gacha Pop」に登録されている楽曲やアーティストは、その多くが特定のジャンルにとどまらない、独自の個性と魅力を持っています。見方を変えれば、そもそも「J-POP」や「アニソン」といった括りが、今は大きな意味を持たなくなっている――そう言い換えてしまってもいいかもしれません。
このプレイリストに登録されているアーティストとしては、たとえば米津玄師さん。J-POPランキングでヒット曲を連発し、紅白歌合戦への出場も果たしたトップアーティストですが、数々の主題歌を手掛けるアニソンシンガーでもあり、ボカロP・ハチとしての名前も持っています。
あるいは、「アイドル」が世界的にバズったYOASOBI 。精力的にユニット活動を行う一方、コンポーザーのAyaseさんもまたボカロPとしての顔を持っており、他のアーティストへの楽曲提供も多数。プレイリストにある、星街すいせいさんの「みちづれ」もAyaseさんの作詞作曲です。同楽曲は「THE FIRST TAKE」でも披露されて話題になりました。
このように、アーティスト個人も複数の顔を持っていることが珍しくない今、「J-POP」ではなく、「Gacha Pop」という新しい言葉で日本の音楽を海外へと発信しようとする試みには、大きな意義があるのではないでしょうか。実際、海外からの反響も大きいようで、再生回数やリスナー数も急増しているそうです。
普段は好きなアーティスト以外の音楽はあまり聞かないという人も、この機会に「ガチャ」を回してみてはいかがでしょうか。「Gacha Pop」のプレイリストは、以下のリンクからアクセスできます。
▲「Gacha Pop」はこちらから
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