スマートフォンが生活に欠かせない現代において、「ギガ不足」は悩みのタネ。通信制限に引っかからないように意識してスマホを使うのは、なかなかにストレスです。

そこで本記事では、今すぐに実践できる方法も含めた「ギガ」の節約方法をご紹介。

もちろん、特別なアプリを入れたり、難しい操作をしたりする必要はありません。OSに関係なく使える基本的な節約術に加えて、iPhoneとAndroidのそれぞれの設定方法についても説明します。少しでもデータ通信量を削減したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

高速インターネットならBIGLOBE光

BIGLOBE光をチェック

スマホのギガ(通信容量)を節約する方法

改めて説明するまでもないかもしれませんが、そもそも「ギガ」とは、データ通信量の単位である「ギガバイト(GB)」のこと。それが転じて、「スマホでのネット利用時に消費されるデータ量」を指す言葉として使われています。

動画の視聴、WebサイトやSNSの閲覧、アプリのダウンロードなど、インターネット接続時にはデータ通信が行われます。「スマホをオンラインで使う場面では、あらゆる場面でギガが消費されている」と言っても過言ではないでしょう。

そのうえで、契約している料金プランのデータ容量を超えてしまうと、通信速度が極端に遅くなってしまいます。この通信制限を回避するためには、日頃からデータ通信量を意識し、ギガの消費を抑える工夫が不可欠、というわけですね。

では、具体的にはどのような工夫があるのでしょうか。順を追って見ていきましょう。

ギガの節約術【iPhone・Android共通】

まずは、使っているスマホの機種に関係なく使える、基本的なギガの節約術を紹介します。

ざっと見て「基本中の基本では?」と首を傾げる方もいらっしゃるかもしれませんが、中には「そういえば設定してなかった」「普段はあまり実践できていない」という人もいるかもしれません。これらの方法を意識するだけでも通信量の節約になりますので、改めて確認してみてください。

  • Wi-Fiの活用を徹底する
  • アプリ内の設定を見直す
  • ギガの消費をゼロにできる機内モードを活用する

Wi-Fiの活用を徹底する

大容量データの送受信はWi-Fiで行う

ギガ節約の最も基本的かつ効果的な方法が、Wi-Fiの積極的な活用です。

特に大容量のデータ通信を行うと、短時間で一気にギガを消費してしまいます。具体的には、たとえば「高画質での動画視聴」「オンライン会議」「大量の写真の送受信」「アプリのインストール」「OSのアップデート」といった場面ですね。

アプリやOSのアップデートは自宅のWi-Fiでしている人も多いかと思いますが、動画視聴や写真の送受信に関しては、出先でしている人も少なくないはず。これらも意外とギガを消費するため、急ぎの場合を除いてなるべくWi-Fi環境下で行うように心がけましょう。

動画はダウンロードして視聴

動画視聴に関しておすすめしたいのが、多くの動画配信サービスに備わっているダウンロード(オフライン再生)機能を使うこと。

Netflix、Amazon Prime Videoなどの主だったサービスやアプリでは、映像作品や動画をダウンロードし、一時的に保存しておくことができます。

つまり、Wi-Fi環境であらかじめ見たい動画をダウンロードしておけば、外出先ではギガを一切消費せずに動画を楽しめるわけです。通勤・通学の電車移動などで動画を見る機会が多い人は、このテクニックを活用するだけでも、外でのギガ消費を大幅に削減できます。

公共Wi-Fiスポットを活用する

自宅以外でデータ通信を行う際には、街中のフリーWi-Fiを活用するのも有効な手段です。

カフェやコンビニ、駅や空港、商業施設やイベント会場など、今はさまざまな場所で無料のフリーWi-Fiが提供されています。外出中に少し時間ができて、調べ物をしたり動画を見たりしたくなったら、まずは近くに利用できるWi-Fiスポットがないか探してみましょう。

ただし、フリーWi-Fiの中にはセキュリティが脆弱なものもあるため、利用する際にはご注意ください。フリーWi-Fiに接続している最中は、個人情報やパスワードの入力は避けるのが賢明です。

【参考記事】
フリーWi-Fiの危険性とは?安全に接続するための4つのポイント

アプリ内の設定を見直す

動画アプリの画質を下げる

Wi-Fiを活用する以外の方法として、普段は何気なく使っているアプリの設定の見直しも、ギガの節約に繋がります。

動画アプリについて、先ほどは「事前にダウンロードしておく」という方法を紹介しました。これに対して、Wi-Fiを使えない場合や、事前にダウンロードを忘れた場合の節約手段として、「画質を下げる」という方法があります。

画質が高ければ高いほどギガの消費量は大きくなるため、最高画質で視聴する必要がない場合は、動画サイトで画質を480pや360pなどの中〜低画質に設定しておきましょう。たったこれだけの設定で、ギガの消費量を半分以下に抑えられることもあります。

SNSの動画自動再生をオフにする

XやInstagram、FacebookなどのSNSで必要以上にギガを消費してしまう原因のひとつに、「動画の自動再生」の設定があります。

この設定がオンになっていると、タイムラインをスクロールした際に動画データが読み込まれ、自動で再生されます。気になる動画をサクサク再生して見るには便利ですが、動画データは容量が大きいため、モバイル回線下ではスクロールすればするほど通信量がかさんでしまいます。

興味のない動画まで読み込んでギガを消費してしまうのを避けるためには、アプリの設定画面から、この「動画の自動再生」をオフにしましょう。アプリによってはWi-Fi接続時のみ動画を自動再生する設定もありますので、設定画面を確認してみてください。

メールの画像自動読み込みをオフにする

データ通信が行われているアプリとして、メールアプリの存在は盲点に感じる人も多いかもしれません。

テキストオンリーのビジネスメールであれば通信量は微々たるものですが、問題は企業やECサイトなどからしばしば送られてくる「HTMLメール」形式のメールマガジンです。

この手のメールは多くの画像を含んでおり、中には容量の大きな画像をそのまま使っている場合もあります。2、3通であれば大したことはないものの、メールを開いた瞬間に画像を読み込む設定になっていると、やがて無視できないギガ消費に繋がります。

気になる人は、普段使っているメールアプリの設定を確認して、画像の自動読み込みをオフにしておきましょう。

ギガの消費をゼロにできる機内モード

ギガの節約術としては、「機内モード」の活用もひとつの手です。その名のとおり、本来は航空機内での通信を遮断するために搭載されている機能ですね。

機内モードとは、要するに「モバイルデータ通信、Wi-Fi、Bluetoothといったすべての無線通信を一括でオフにする機能」のこと。モバイルデータ通信は完全に遮断されるため、機内モードがオンになっているとギガが消費されません。この状態なら、意図しないデータ通信を防げるわけです。

ちなみに、機内モードをオンにした状態でも、手動でWi-Fiだけをオンにすることが可能です。つまり、「モバイルデータ通信はオフのまま、Wi-Fi経由でのみインターネットに接続する」という状態にすることが可能。意図しないギガ消費を完全に防ぎたい場合は、この「機内モード+Wi-Fiオン」の組み合わせがおすすめです。

ギガの節約術【iPhone】

ここからは、iPhoneユーザー向けにギガが節約できる設定を紹介します。バックグラウンドでの不要な通信を抑制したい人は、以下の設定を見直してみてください。

  • スマホの機種やOSのバージョンによって操作内容や名称が異なります。
  • データモードをオンにする
  • Wi-Fiアシストをオフにする
  • Appのバックグラウンド更新をオフにする
  • 位置情報サービスをオフにする

省データモードをオンにする

iPhoneに搭載されている「省データモード」は、モバイルデータ通信とWi-Fi通信の両方でデータ使用量を抑えることができる、データ通信量の節約機能です。

このモードをオンにすると、ビデオの画質が自動的に調整されるほか、アプリのバックグラウンド更新や自動ダウンロードが一時的に停止されるようになります。iOS13以降ではデフォルトで搭載されている機能ですので、ギガを節約したい場合はまず試してみましょう。

<モバイル通信で設定する場合>

  1. 「設定」アプリを開き、「モバイル通信」をタップする
  2. 「通信のオプション」をタップする
  3. 「データモード」をタップし、「省データモード」を選択する

<Wi-Fiで設定する場合>

  1. 「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」をタップする
  2. 接続しているWi-Fiネットワークの右側にある「i」マークをタップする
  3. 「省データモード」をオンにする

Wi-Fiアシストをオフにする

「Wi-Fiアシスト」は、接続しているWi-Fiの電波が弱いときにモバイルデータ通信に切り替えて、通信を安定させる機能です。

iOS9以降に搭載されている便利な機能ですが、「Wi-Fiに接続しているつもりでネットを使っていたら、モバイルデータ通信だった」という状況も生まれやすく、知らず知らずのうちにギガを消費してしまう原因になります。

データ消費量の節約を最優先にしたい場合は、オフにしておくのがおすすめです。

<設定フロー>

  1. 「設定」を開く
  2. 「モバイル通信」をタップする
  3. 「モバイルデータ通信」を選択する
  4. 下にスクロールして、「Wi-Fiアシスト」をオフにする

アプリのバックグラウンド更新をオフにする

「アプリのバックグラウンド更新」は、アプリを起動していないあいだもバックグラウンドで新しい情報を取得したり、コンテンツを更新したりする機能です。

オンにしておけばアプリを常に最新の状態で使うことができますが、バックグラウンドでたびたび通信を行うため、ギガとバッテリーを消費します。手動で更新するのが手間でなければ、ギガの消費を抑えるためにもバックグラウンド更新はオフにしましょう。

<設定フロー>

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「一般」をタップします。
  3. 「アプリのバックグラウンド更新」をタップします。
  4. 一番上の「アプリのバックグラウンド更新」を「オフ」にすると、すべてのアプリで一括して機能を停止できます。
  • 「オフ」ではなく「Wi-Fi」を選択すれば、Wi-Fi接続中のみ更新が行われるようになります。また、下に表示されているアプリ一覧から、個別にオフにすることも可能です

位置情報サービスをオフにする

地図アプリや天気アプリ、その他一部のSNSアプリでは、現在地情報を取得するために定期的に通信を行います。これもギガとバッテリーを消費する要因となりますので、設定を見直して、不要なアプリはオフにしておきましょう。

<設定フロー>

  1. 「設定」を開く
  2. 「プライバシーとセキュリティ」をタップする
  3. 「位置情報サービス」をタップする
  4. 下のアプリ一覧から使用頻度の低いアプリをタップして、「しない」を選択する

ギガの節約術【Android】

続いて、Androidユーザー向けの節約設定を見ていきましょう。

Androidは機種によってメニューの名称が若干異なる場合がありますが、設定の内容そのものは共通しています。一致する機能が見つからない場合は、似た名前の設定項目がないか探してみてください。

  • スマホの機種やOSのバージョンによって操作内容や名称が異なります。
  • データセーバーをオンにする
  • ネットワークの自動切り替えをオフにする
  • アプリのバックグラウンドデータを制限する
  • アプリの自動更新をWi-Fi経由のみにする

データセーバーをオンにする

Androidの「データセーバー」は、iPhoneの「省データモード」に相当する機能です。

オンにすると、アプリがバックグラウンドで行うデータの送受信が制限され、モバイルデータ通信量を節約できます。Webページの読み込みなどを最適化し、データ使用量を全体的に抑えてくれます。

<設定フロー>

  1. 「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップする
  3. 「データセーバー」をタップする
  4. 「データセーバーを使用」をオンにする

ネットワークの自動切り替えをオフにする

この機能は、iPhoneの「Wi-Fiアシスト」とほぼ同じものです。機種によっては「スマートネットワーク切り替え」などの名称で搭載されていることもあります。

ネットワークの自動切り替えがオンの状態だと、Wi-Fiの接続が不安定になったときに自動でモバイルデータ通信に切り替わるため、意図しないギガ消費の原因となります。少しでも節約したい人はオフにしておきましょう。

<設定フロー>

  1. 「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップする
  3. 「Wi-Fi」または「インターネット」をタップする
  4. 「ネットワーク自動切り替え」や「スマートネットワーク切り替え」といった項目があれば、チェックを外すか、トグルスイッチをオフにする

アプリのバックグラウンドデータを制限する

データセーバー機能を使わずに、特定のアプリだけバックグラウンド通信を個別に制限する方法もあります。データ消費量が多いアプリや、常時更新する必要のないアプリは、個別に制限の設定をしておくと効果的です。

<設定フロー>

  1. 「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップする
  3. 「モバイルネットワーク」または「インターネット」をタップする
  4. 「アプリのデータ使用量」をタップする
  5. データ使用量が多いアプリや制限したいアプリを選択する
  6. 「バックグラウンドデータ」をオフにする

アプリの自動更新をWi-Fi経由のみにする

インストール済みのアプリは、セキュリティの向上や新機能の追加のために定期的にアップデートが入ることがあります。

この更新をモバイルデータ通信で行うと、アプリによっては一度に数百メガバイトものデータ通信が必要となり、一気にギガを消費してしまいかねません。Google Playストアの設定を変更し、Wi-Fi接続時のみ自動更新が行われるようにしましょう。

<設定フロー>

  1. 「Google Play ストア」のアプリを開く
  2. 右上のプロフィールアイコンをタップする
  3. 「設定」をタップする
  4. 「ネットワーク設定」をタップする
  5. 「アプリの自動更新」をタップする
  6. 「Wi-Fi接続時にのみアップデート」を選択する

光回線の検討(プランの見直し)

ここまで多くの節約術を見てきましたが、中には「すでにやっている」という人も多いかもしれません。

ギガを節約できる設定にし、普段から意識的にフリーWi-Fiを使うようにしていても、ギガが足りなくなってしまう――。そのような悩みを持たれている方は、根本的な通信環境を見直してみてはいかがでしょうか。

もし自宅に光回線を導入していないということでしたら、光回線を契約し、自宅でWi-Fiを使えるようにするだけでもストレスが大幅に軽減できるはずです。

というのも、自宅に安定したWi-Fi環境があれば、ギガが足りなくなることはそうそうありません。動画の事前ダウンロードや、アプリの更新を自宅のWi-Fiで行うことで、外出時のデータ使用量が格段に抑えられるからです。

他方では、「スマホの料金プランを大容量プランに変更する」という方法もあります。どちらを選ぶかはインターネットの利用頻度などにもよりますが、意外と「光回線を契約したほうが月々の料金は安くなる」というケースもありますので、選択肢のひとつとして検討してみてください。

光回線なら「BIGLOBE光 10ギガタイプ」がおすすめ

光回線でより快適なネット環境を

現在はさまざまな事業者が光回線サービスを展開していますが、「BIGLOBE光」がおすすめです。

通信事業35年以上の実績があり、通信の安定性とリーズナブルな価格設定も魅力です。プランのわかりやすさも大きな特徴であり、初めての光回線サービスとしてもおすすめです。

工事費が実質無料になるおトクな特典やキャンペーン割引もありますので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。詳しくは下記ページをご覧ください。

BIGLOBE光について詳しくはこちら

まとめ

今回は、スマートフォンのギガを節約するための方法を見てきました。機種に関係なく実践できる基本的な節約術をはじめ、iPhoneとAndroidそれぞれの設定方法もまとめているので、どこか参考になる箇所があれば幸いです。

ギガ節約のポイントとしては、まずは「Wi-Fiの徹底活用」は外せません。大容量のデータ通信を必要とするアプリのインストールやアップデートは、必ずWi-Fi環境下で行いましょう。外で動画を見る機会が多い人は、事前にダウンロードしておくのがおすすめです。

また、スマホの設定の見直しも効果的です。iPhoneには「省データモード」、Androidには「データセーバー」という機能がデフォルトで搭載されているので、オンになっているかを改めて確認してみてください。バックグラウンド更新などの各種設定もあわせて確認しましょう。

これらの設定に関しては、一度チェックしてオンオフを切り替えておけば、普段はまったく意識することなくデータ消費を抑えられます。設定アプリから簡単に変更できるので、本記事に掲載している「設定フロー」を参照しつつ見直してみてください。