「最大1Gbpsの高速通信」を謳っているサービスが多い光回線ですが、最近になって「最大10Gbps」という数字もよく目にするようになりました。

常に高速化と大容量化が進んでいるインターネットの世界ですが、最大10Gbpsは文字通り“桁違い”に感じられますよね。常に1Gbpsの速度が出ているわけでもない現状を鑑みると夢のような数値ではありますが、近い将来には10Gbpsが普及するとも考えられています。

きたる10Gbps時代に備えて、私たちはどのような準備をしておけばいいのでしょうか。本記事では、光回線の10ギガプランを利用するにあたって必要となる、インターネット環境について説明します。

すでに提供が始まっている、光回線の10ギガプラン

冒頭でも説明したように、光回線と言えば多くのサービスが「最大1Gbps」を謳っています。これは「回線として出せる最大の速度」であり、多くの家庭では数百Mbpsが平均値とされていますが、それでも十分に「高速」だと感じられているのではないでしょうか。

その一方で、最近よく見かけるようになったのが、「最大10Gbps」の10ギガプランです。

利用できるエリアは限定されますが、すでに多くの通信事業者が上位プランとして展開中。月額料金は高くなりますが、従来の光回線を凌ぐ高速通信は特にオンラインゲーマーなどのあいだで好評を博しており、利用者数も増えつつあるようです。

10ギガプランの提供エリアは? 回線工事は必要?

気になる10ギガプランの提供エリアですが、2023年現在、日本国内では主要都市でしか利用できません。

対応エリアはコラボ光の事業者ごとに異なりますが、主に東京・大阪・名古屋の一部エリアで対応している場合が多いようです。サービスによっては、関東・関西・東海・近畿の各県の一部エリアでも利用できるようですので、事業者のサイトで確認してみてください。

ビッグローブ光 10ギガ」の提供エリアはこちらから

また、すでに光回線を引き込んでいる建物であっても、10ギガプランを利用するには新たに回線工事が必要となります。若干の手間はかかりますが、費用に関しては工事費無料キャンペーンを展開しているサービスも多いので、うまく活用しましょう。

10ギガプランを有効活用するために、通信環境をアップデートしよう!

桁違いの高速回線として魅力的な10Gbpsプランではありますが、その恩恵を最大限受けるには、通信環境を改めて見直さなくてはなりません。自分がよく使うデバイスそれ自体のアップデートが必要になる場合もありますので、ひとつずつ確認していきましょう。

パソコン

まず最初にチェックしたいのが、光回線と繋いでインターネットを利用する端末ーーそう、パソコンです。ただ、オンラインゲームのように、パソコンそれ自体のスペックは問題にはなりません。

ここで確認するべきは、「LANカード」と呼ばれる部品です。

パソコンを有線で接続する際に使うケーブルを「LANケーブル」と言いますが、そのコネクタとなる部分が、このLANカード。普段はどちらかと言えばケーブル側を気にする機会のほうが多いかと思いますが、実はLANカードにも性能差があります。

一般的なパソコンのLANカードは最大1Gbpsの通信速度に対応していますが、10Gbpsの光回線を利用する場合は、それでは不十分。10Gbps対応のLANカードを搭載したパソコンを購入するか、自分でLANカードを交換するようにしましょう。

ルーター

パソコン本体のLANカード同様に、外部の機器も10Gbpsに対応したものを揃える必要があります。まずは、インターネット回線と自宅内のネットワークを繋いでくれる、ルーターですね。

ルーターに性能差があることはご存じの方も多いかと思いますが、すべての製品で10Gbpsの回線を利用できるわけではありません。最近は対応しているモデルも増えつつありますので、家電量販店などで探してみましょう。

10Gbps対応のルーターについては、下記記事でも詳しく説明しています。あわせてご覧になってみてください。

光回線の10Gbpsプランに変更したらルーターはどうするの?

LANケーブル

LANカードについて先ほど説明しましたが、そこに接続するLANケーブルも10Gbpsに対応したものを選びましょう。

ケーブルを見ると、表面に「Cat5e」や「Cat6」といった文字列が書かれていることがわかるかと思います。これはLANケーブルの規格を表しており、10Gbpsの光回線を利用するには、「Cat6a」や「Cat7」のケーブルを用意する必要があります。

LANケーブルについても詳しくは別の記事で解説しておりますので、あわせてチェックしてみてください。

光回線の10Gbpsプランに変更したらLANケーブルはどうするの?

スマートフォン

無線LANでインターネットに接続する先がスマートフォンの場合は、スマートフォンとルーターの両方が10Gbps対応のものを選ぶ必要があります。

具体的には、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)という規格に対応した機器。現在はこの規格が主流となりつつありますが、少し古いモデルだと、もしかしたら非対応かもしれません。すぐに買い替える予定がない場合は、10Gbps対応のモデルを選ぶよう覚えておきましょう。

ビッグローブ光でも10ギガプランがスタート!

以上、光回線の10ギガプランを利用するにあたって必要となる、インターネット環境について説明してきました。

覚えておきたいポイントとしては、まず、光ファイバーの引き込み工事ほどではありませんが、追加で工事の手間が発生すること、そしてパソコンやスマートフォンだけでなく、周辺機器も含めて「10Gbps対応」のものを選ぶこと。そうすることで初めて、この高速通信を利用できるようになります。

とはいえ、基本的には必要なものを揃えて接続するだけですので、そこまで大変ではないかと思います。「ずっと変化のなかったインターネット環境を最新版にアップデートする」ような感覚で、10ギガプランに切り替えてみてはいかがでしょうか。

ビッグローブ光でも2023年12月に10ギガプランをリリースし、おトクなキャンペーンもあわせて実施しております。ぜひ、乗り換え先の選択肢のひとつとしてご検討ください。

ビッグローブ光 10ギガの提供エリアはこちらから