iPhoneを買い換えようと思ったけれども、選択肢が複数あって悩んでいるという方も多いのでは。端末価格も高騰しているので、上位の端末を選んで長く使うか、安い端末を選んで短期的にコストを抑えるのかも考えどころ。本稿では、iPhoneシリーズの機種ごとの特徴をおさらいしつつ、選び方のポイントについて解説していきます。
※記事内の価格は2024年2月時点の情報です。
目次
現行のiPhoneラインナップについて
まず、2024年2月時点で購入できる現行のiPhoneラインナップを、安価なものから順にみていきましょう。
iPhone SE (第3世代)
2024年2月時点において、Apple Storeで展開されている現行のラインナップの中で、最も安価な選択肢は、「iPhone SE(第3世代)」です。価格は64GBモデルが62,800円から。チップセットにはA15 Bionic(4コアGPU版)を搭載しており、処理性能は2年前の標準モデルと同等。また、シリーズで唯一Touch ID(指紋認証)を採用しているモデルでもあります。
現行の他機種と比べた場合に劣る特徴は、主に3つあります。1つ目は、ディスプレイが4.7インチで小さいこと。2つ目は、バッテリー持ちが最大15時間と短めであること。3つ目は、背面カメラが1200万画素メインのみのシングルカメラであることです。例えば、「ナイトモード」での撮影にも非対応ですので、カメラのクオリティにこだわりたい場合には、シーンによってはやや物足りなく感じるかもしれません。
反対にこれらが気にならなければ、iPhone SE(第3世代)を選ぶことで、端末コストをグッと抑えられます。
なお、64GBモデルを選ぶ場合には、OSのアップデートや容量管理で苦戦しやすくなるので、クラウドストレージや外部ストレージをうまく活用する必要が出てくると思っておきましょう。スマホ初心者の場合こそ、128GBや256GBなどの上位容量を検討したほうが良いです。
iPhone 15
iPhone SE(第3世代)では満足できなさそうという場合は、まず「iPhone 15」を検討しておきましょう。価格は12万4,800円(128GB)〜です。同世代は、背面素材が磨りガラスのような質感になり、質感も洗練されていた印象があります。
注目しておきたい特徴は3つ。1つ目は、ディスプレイのノッチがなくなり、インカメラは「Dynamic Island(ダイナミックアイランド)」というUIと連動したパンチホール型のデザインに変更されたことです。ちなみに、画面輝度もピーク輝度(HDR)1,600ニト、ピーク輝度(屋外)2,000ニトにUPしていて、直写日光下での視認性が良くなりました。
2つ目は、光学2倍ズームに近い体験が整ったことです。背面カメラは「標準」と「超広角」の2種類しか備えていませんが、標準カメラの解像度が4,800万画素にUPしたことで、その中央の1,200万画素を使いながら、画像処理の技術も合わせることで、擬似的に光学2倍ズームのように、解像度を下げずに撮影できるという仕組み。iPhone 15からは「Proじゃなくても2倍望遠が綺麗」というわけです。
3つ目は、USB Type-Cポートが採用されたこと。ただし、USBの規格は、従来のLightningコネクタと同じ「USB 2.0(※Appleでの表記は「USB 2」)」のまま変わっていません。後述するProシリーズと比べるとデータ伝送速度は遅いので、その点は理解しておきましょう。
iPhone 15 Plus
多くの基本仕様は「iPhone 15」と同じ状態で、ディスプレイサイズを6.1型→6.7型へと大きくしたのが「iPhone 15 Plus」です。Apple Storeオンラインでの価格は、最小構成の128GBモデルで13万9,800円。
iPhone 15 Plusのサイズは、幅77.8mm x 高さ160.9mm x 厚さ7.80mm、重さは201g。人によっては少し大きすぎると感じることもあるかもしれませんので、なるべく店頭で触って確かめてから購入を決断すると良いでしょう。
大画面が活きる用途としては、電子コミックの閲覧や横持ちでのゲームアプリプレイなどに注目。例えば、小さなセリフのテキストなどまで見やすくなりますし、ゲーム画面をなるべく隠さない状態で、ゲームパッドなどのUIを表示できます。また、バッテリー持ちがよく、「ビデオ再生」時のバッテリー持ちについては、iPhone 15だと最大20時間ですが、iPhone 15 Plusでは最大26時間まで長くなります。
iPhone 15 Pro
性能の高さや新機能に期待するなら、上位モデルの「Pro」シリーズが狙い目。こちらも6.1型と6.7型の2サイズが展開されています。「iPhone 15 Pro」は、その小さいほうです。価格は15万9,800円(128GB)から。
デザインについては、新たにチタニウム素材が採用されたことで、強度を保ちつつ軽量化されていることがポイント。最近の世代のProシリーズは重さがデメリットでしたが、今世代ではiPhone 12 Proなどと同等の187gまで下がり、日常使いがしやすくなっています。
機能面で必ずチェックしておきたいポイントは主に3つ。1つ目は、常時表示ディスプレイが備わっていること。iOS 17で追加された「スタンバイモード」を使って置き時計のように利用しやすいです。
2つ目は、USB Type-Cコネクタの仕様が「USB 3.2 Gen 2」であり、データの伝送スピードが速いこと。例えば、iPhoneで撮影したデータを有線ケーブルでPCや外付けSSDに吸い出したりする際には、Proのほうがずっと高速です。
3つ目は、「A17 Pro」チップセットの搭載によって、iOS向けに移植されたAAAタイトルのゲームアプリがプレイできること。 ゲーム機としてのポテンシャルを秘めています。
iPhone 15 Pro Max
「iPhone 15 Pro Max」は、上述したProシリーズの特徴を備えつつ、6.7型の大画面ディスプレイを兼ね備えます。価格は18万9,800円(256GBモデル)から。
「iPhone 15 Pro Max」のみの特徴としては、望遠カメラが、光学5倍です。上述した「iPhone 13 Pro」では3倍ですので、さらに高い倍率でズーム撮影が行えます。技術的には、カメラユニットに「テトラプリズム」と呼ばれる新しい機構を採用したことがトピックです。ユーザー視点ならば、ペットや野鳥など、離れた被写体を撮影するのにちょうど良いかも。
また、先述したようにAAAタイトルのゲームアプリをiPhoneで遊ぶことを考えると、6.7型の大画面が有利になってくるでしょう。
旧世代モデル
予算を抑えたいなら、旧世代モデルも選択肢に入ってきます。ここからは、現在、公式で購入できる旧世代モデルを見ていきましょう。
iPhone 13
iPhone SE(第3世代)は選びたくないけれど、とにかく安く端末が欲しい——という場合には、オンラインのApple Storeなどでも併売されている旧世代モデルも候補に上がってきます。手持ちのLightningケーブルがそのまま使えることも、短期的視点での買い替えコストを考えるとメリットになるでしょう。
まず、2021年秋に発売された「iPhone 13」は、端末価格が9万5,800円(128GB)〜。Face IDを搭載した世代の端末として最も安価です。なお、この世代では最小構成でも128GBのストレージがあるので安心して選択できますし、価格も10万円を切っていて手頃なのが嬉しいところ。チップセットにA15 Bionic(4コアGPU)を搭載します。
ただし、先に販売された機種ゆえに、長期運用を視野に入れるならばOSサポート期間が若干短くなることは理解しておきましょう。
なお、「iPhone 15」と比較して、利用できない主な機能としては以下に注目
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×Dynamic Isand
×光学2倍ズーム
×衝突事故検出
×USB-C(USB 2.0)
×屋外ピーク輝度2000ニト
×Photonic Engine
×スマートHDR 5
×次世代のポートレート(※撮影後にポートレートモードの適用)
×アクションモードでの動画撮影
×シネマティックモードでの4K HDR撮影
×インカメラのオートフォーカス
×Bluetooth 5.3
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このあたりの有無が別に気にならないという場合は、iPhone 13を選ぶことでiPhone 15よりも安価に入手できます。例えば、最小構成同士で両者の価格を比較した場合、2万9,000円ほど安いです。
iPhone 14/14 Plus
続いて、2022年秋に発売された「iPhone 14/14 Plus」です。チップセットには、A15 Bionic(5コアGPU)を搭載。価格はiPhone 14だと最小構成の128GBモデルで11万2,800円です。この場合、iPhone 15の最小構成と比べて、1万2,000円ほど安価に購入できます。
先述した「iPhone 13」ではなく、iPhone 14シリーズを選択するうえでのメリットは2点。1つはOSサポート期間が少し長くなるであろうこと。2つ目は、対応する新機能が多くなることです。
例えば、iPhone 14では、カメラにおいて静止画撮影の「Photonic Engine」や、動画撮影の「アクションモード」、インカメラのオートフォーカスなどをサポートしています。また、「衝突検知機能」や、Bluetooth 5.3のサポートなども、iPhone 14シリーズからの特徴となります。
こうした特徴をまとめると以下の通り。
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×Dynamic Isand
×光学2倍ズーム
×衝突事故検出
×USB-C(USB 2.0)
×屋外ピーク輝度2000ニト
○Photonic Engine
×スマートHDR 5
×次世代のポートレート(※撮影後にポートレートモードの適用)
○アクションモードでの動画撮影
○シネマティックモードでの4K HDR撮影
○インカメラのオートフォーカス
○Bluetooth 5.3
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予算がどのくらいか、次回の買い替えまでどのくらいの期間を想定しているのか、周辺機器の買い替えをどうするか、端末にこだわる分を通信プランの見直しで節約するか——など、諸々検討しつつ、自身にとってのベストな機種を探してみましょう。
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