iPhone 14では、従来モデルの13シリーズとどのような違いがあるのでしょうか？前モデルからのアップグレードとしては、アップグレード規模が小さめな印象のiPhone 14ですが、中身はiPhone 13 Pro相当の性能と前モデルのハイエンド機並みの性能を実現しています。今回はiPhone 14と14 Plusの違いも解説しているので、購入の際の参考にしてください。
目次
堅実なバージョンアップ？従来モデルとの違いをチェック
まずは従来モデルとの違いを見ていきましょう。
miniがなくなりPlusが加わった画面サイズ
さらに、iPhone14/PlusではiPhone 13のデザインと変わりなく、ノッチが採用されています。
ノッチについては以下記事もご参照ください。
▲ノッチとは？スマホにノッチがあることのメリットを解説
ピーク輝度も800ニト（HDR時1200ニト）で変更ありません。
チップやカメラは性能アップ
今回のiPhone 14およびPlusは、搭載チップにiPhone 13シリーズと同世代のA15 Bionicが採用されています。とはいえ、iPhone 13 Proと同等の5GPU版が搭載されているため、iPhone 13と比較すると性能アップしているといえるでしょう。
カメラ性能は、広角1200万画素（F1.5）、超広角1200万画素（F2.4）で、広角カメラのセンサーは大型化されて性能アップしました。インカメラも1200万画素（F1.9）でオートフォーカスも搭載。パーティや夜景のキレイなレストランなどでの自撮り、ツーショットもバッチリです。
動画撮影用には、「アクションモード」という強力な手振れ補正モードが付き、手持ちで走って撮影しても、アクションカムで撮影したような揺れのない動画になります。また、映画のようなボケやピント送りが撮影できる「シネマチックモード」は、4K/30P撮影もサポートするようになり、TVやパソコンの大画面で見てもきれいな映像を撮影できるようになりました。
ストレージ容量は13とおなじく、いずれも128GB、256GB、512GBの３種類が用意されています。
拡充した安心・安全機能の中には日本では使えない機能も
今回のiPhone 14では、使用者の安全、命を守る新機能も加わりました。一方で、一部日本では使えない機能もあります。
万一の時も安心！いざという時のための衝突事故検出機能
衝突事故検出機能は、加速度センサーや衝突時の音、エアバッグが開いた時の車内の気圧の変化などを検知して緊急通報するものです。今回発表されたApple Watchでも採用されていますが、 Apple Watch Series 4 以降やApple Watch SEで採用されていた、転倒を検出して必要に応じて緊急通報を行う「転倒検出」機能は、Apple Watch独自の機能でしたので、より強化された「衝突検出機能」としてiPhone単体で利用できるようになったのは嬉しいポイントです。
衛星通信機能は日本未対応
アメリカとカナダでのサービス開始予定ということで、現時点で日本での提供は発表されていませんが、衛星通信を使用した緊急通報（SOS発信）機能も加わりました。これは、携帯の電波が通じにくい山岳部や海上などでの事故や、遭難した際の緊急通報ができるというもの。日本でも、山間部や沿岸部などでは電波が通じにくい場所もありますし、過去には大規模な通信障害が発生して緊急通報ができないということもありましたので、そのような際にも役立つかもしれません。
どのモデルを買うのがベスト？
iPhone 13と比べてそれほど大きく変わってない？と思えるiPhone 14ですが、どんな人に適しているのでしょうか？
大画面をリーズナブルな価格で手に入れたい人はiPhone 14 Plusがオススメ
見やすい大画面のiPhoneが欲しいという人は、iPhone 13の時はiPhone 13 Pro Maxを選ぶ必要がありました。ProでMaxだと価格も高いし重いから、と敬遠していた人にとって、iPhone 14 Plusは、待ち望んでいた機種といえるかもしれません。アルミフレーム採用で軽量なのもポイントです。
カメラ機能が強化され大画面になって、緊急通報機能もついたiPhone 14 Plusは、両親にオススメする機種としても適しているでしょう。
セルフィ（自撮り）を多用する人や日常のスナップが多いならiPhone 14で十分
カメラ機能を重視するならiPhone 14 Proが良さそうですが、セルフィーやご飯の写真など日常のスナップがメインならProまで必要ないかもしれません。インカメラの性能はProと同じですし、強力な手振れ補正動画撮影機能の「アクションモード」もありますので、安く買える分をストレージ容量を増やす予算に割り振るのも良いでしょう。カラーバリエーションもポップでカジュアルな色合いが多いので、より親しみやすい存在です。
安くなったiPhoen 13にも注目
より小さい、軽量のモデルが欲しい人には、併売されるiPhone 13 miniがあります。価格も現行より値下がりしたため、手に入れやすくなりました。
今回のアップデートでは劇的な機能強化とはなっていませんので、よく使う機能や重視する機能がアップデートされていなかった場合には、安くなったiPhone 13シリーズを買うという選択肢もあるかもしれません。
円相場の行方にも……
今回のiPhone 14の価格は、円安を反映して前モデルよりも価格が上がってしまいましたが、今後円安が進んだ場合には、iPhone 13が途中で値上げしたように、価格が上がる可能性もあります。最近のiPhoneは、新型を買えば数年は使えるスペックですので、なるべく長く使える機種を今のうちに買っておく、というのも一つの方法かもしれません。
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