パソコンはシャットダウンすると、次に起動するのにけっこう時間がかかります。急いでいるときほど遅く感じてしまって、ついイライラ・・・。
でも、パソコンを終了にする際に「シャットダウン」ではなく、「スタンバイ(スリープ)」または「休止状態」を上手に使い分けると、起動のストレスがかなり減るのを知っていますか?
目次
「スタンバイ(スリープ)」とは?
「スタンバイ」または「スリープ」とは、そのときに開いているプログラムやファイルをメモリ上に残して、電源の供給を止める機能です。
メリットは・・・
- 作業を再開したいときは、素早く元の状態に戻せる。
デメリットは・・・
- (デスクトップパソコンの場合)停電などで電源が強制的に切られると、メモリ上のデータはすべて消える可能性がある。
- メモリに電力を使うので、電気代がかかる。
「休止状態」とは?
「休止状態」とは、開いているプログラムやファイルをハードディスクに保存してパソコンの電源を切る機能です。
メリットは・・・
- 「スタンバイ(スリープ)」と違って、メモリではなくハードディスクに保存するので、停電などで電源が落ちてもデータが消える可能性が低い。
- メモリを起動していないので、わずかな電力しか消費しない。
デメリットは・・・
- 「スタンバイ(スリープ)」に比べ、元の状態に戻るのに少し時間がかかる。
作業状況によって、使い分けよう
パソコンがもっとも電力を消費するのは、シャットダウンや起動を実行するとき。そのため、短い時間でシャットダウン→起動を繰り返すと、かえって電力を多く消費してしまうことになります。
「マイクロソフト」の調査では、中断時間が90分以内であれば、シャットダウンより「スタンバイ(スリープ)」や「休止状態」に設定した方が消費電力量が低いことがわかっています。
また、待機電力は「休止状態」が一番少なくなりますが、起動時と終了時に必要な電力は「休止状態」の方が「スタンバイ(スリープ)」より大きくなるため、90分以内であれば、「スタンバイ(スリープ)」が最も節電になります。
90分を一つの目安として、作業状況に応じて「スタンバイ(スリープ)」「休止状態」「シャットダウン」を使い分けてみましょう。
起動スピード | シチュエーション | |
---|---|---|
スタンバイ (スリープ) |
作業状態を保ったまま、素早く起動できる | 90分以内に使う、もしデータ紛失しても問題ない |
休止状態 | 作業状態を保ったまま、早めに起動できる | 90分以内に使う、データは確実に保存したい |
シャットダウン | 作業状態を終了するため、起動に時間がかかる | 90分以上使わない、データは確実に保存したい |
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