近年、「サブスク」という言葉をよく耳にするようになりました。
音楽の聴き放題サービスや本の読み放題サービスをはじめ、さまざまな分野でサブスク方式のサービスが登場。
本やCDを買うよりも手軽にコンテンツを楽しむ手段として、日常的に利用している人も少なくないのではないでしょうか。
しかし一方では、「そもそもサブスクって何?」とよくわかっていない人もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、「サブスク」について紹介。
「サブスク」とはどのようなものなのかはっきりさせつつ、そのメリットと利用時の注意点にも言及。音楽や映像のみならず、なぜ幅広い分野でサブスクサービスが登場するようになったのか、簡単に説明します。
目次
「サブスク」とは
「サブスク」とは、「サブスクリプション(subscription)」の略。
金銭の「寄付」や定期刊行物の「予約購読」といった意味を持つ英単語ですが、最近よく耳にする「サブスク」の場合、少し違った使われ方をしています。
ここで言う「サブスク」とは、「サブスクリプション方式」というビジネスモデルを指すもの。
本やCDといった商品にお金を支払って買うのではなく、一定期間にわたってサービスを使う権利を得る「利用料」を支払う方式を指します。
例えばどんなサービスがある?
身近な例としては、CMでもよく見かけるNetflixが挙げられます。
Netflixの利用者は、配信されている映画やドラマなどを作品単位で購入して鑑賞しているわけではありません。ユーザーは月額の利用料を支払えば、すべての作品を好きなときに観ることができます。
他にも、dマガジンをはじめとする雑誌の読み放題サービスや、動画・音楽・本など複数の「○○放題」が利用できるAmazonプライム、Adobe Creative CloudやMicrosoft 365といったソフトウェアも、サブスクサービスに数えられます。
サブスクのメリットとは?
では、従来の「商品を買う」形ではなく「利用料を払う」というサブスク方式は、私たちユーザーにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
①「○○放題」は使えば使うほどお得
まずは何と言っても、「○○放題」はユーザーにとってお得であるという点。
サブスクの料金はサービスによって異なりますが、音楽の場合はだいたい月額1,000円弱といったところ。普通にシングルCDを買えば1枚で1,000円はしますし、デジタル音楽にしても1曲250円程度を払ってダウンロードする必要があります。
しかし「聴き放題」のサービスなら、月に1,000円を支払うだけで世界中の数千万もの楽曲を自由に聴くことが可能。もちろん毎月の支払いはありますが、普段から音楽が好きでCDを買っていた人の場合、「サブスクを利用したほうが安く済む」なんてことも普通にありえます。「聴けば聴くほど、お得になる」わけです。
映画や本の場合も同様です。日常的にコンテンツを楽しんでいる人ほど、サブスクの「○○放題」はコスパが良いシステムと言えるでしょう。「それまでは知らなかったアーティストや作品と出会うきっかけにもなる」という点でも好評です。
②スマホで誰でも使える
音楽や映像といったコンテンツを取り扱うサブスクサービスの場合、面倒な手続きは必要なく、スマホだけで簡単に契約できます。
実際に商品を購入する場合、自らお店まで買いに行くか、通販で頼んだうえで到着まで待つ必要がありましたが、そのような手間も時間もかかりません。クレジットカード以外にキャリア決済に対応しているサービスも多く、短時間で簡単に契約できます。
③無料お試し期間がある
試しに使ってみた結果、「驚くほどラインナップが豊富で、全力で使い倒してしまった」という人は期間終了後も継続利用するでしょうし、逆に「時間がなくてあまり使えなかったから、自分には向いていない」と気づける人もいるはずです。
このような手軽さと利用ハードルの低さも、サブスクサービスの特徴のひとつだと言えるでしょう。
サブスクのデメリットや注意点は?
このようにメリットの多いサブスクですが、誰にとっても良いことづくめのサービス、というわけではありません。利用する際には注意も必要です。
①複数のサービスに登録すると費用がかさむ
まず気にかけておきたいのが、サブスクの月額費用。
個々のサービスごとに考えれば、「○○放題」は基本的にお得であると言えます。ですが、お得だからといって複数のサブスクに登録すると、どうなるでしょうか。
たとえば、音楽の聴き放題サービス、映画の見放題サービス、本の読み放題サービスの3つに登録しているとします。各サービスが月額1,000円程度とすると、個別に見ればお得ですが、まとめると月々3,000円が固定費として出ていくことになります。
3,000円を安いと感じるか高いと感じるかは人によると思いますが、サブスクは「毎月の固定費」に数えられる出費であり、あまり登録しすぎると家計を圧迫しかねません。ですので、定期的に見直すことをおすすめします。
②利用頻度によっては「お得じゃない」場合も
また、個々のサービス単位で考えても、実は「お得じゃない」ケースがあります。
音楽を例に考えてみましょう。毎月のように何枚ものCDを購入している人であれば、言うまでもなくサブスクはお得です。CD1枚分の値段で、新曲も含む数万曲を聴くことができる。そう考えれば、音楽ファンなら利用しない手はありませんよね。
ですが、これが「基本的に好きなアーティストの新譜だけしか買わない人」や「特定のアーティストやジャンルの音楽しか聴かない人」の場合はどうでしょうか。
CDといえば年に数枚も買うか買わないかというレベルで、日常的に音楽を聴く機会もあまりない人。その場合、月々1,000円の出費はお得ではないどころか、年単位で見れば普通にCDを買ったほうが安く済みます。
これは聴き放題サービスに限った話ではありません。「せっかく見放題サービスに登録しているのに、今月は1本も映画を見ずに終わった」なんてことにならないよう、利用頻度と出費を考慮して、不必要なサービスは解約するようにしましょう。
③解約すると利用できなくなる
CDやDVDを購入した場合、一度買ったらずっと聞ける/見られる/読めることができますが、サブスクサービスは音楽や映像を作品単位で購入して所有するわけではありません。
つまり、サブスクはこれまでお金を払っていても、一度解約してしまえば手もとには何も残らないということです。情報を半永久的に「所有」したい人にとっては、これは大きなデメリットだといえます。
④お試し期間後の「解約忘れ」に注意!
無料お試しキャンペーンなどを利用して登録したあと、解約するのを忘れてしまい、自動更新によって月額料金を払い続けてしまうケース。そのまま支払い続けると大きな出費になってしまいますので、早い段階で気づきたいところです。
対策としては、試しに利用してみて「あまり使わなそう」と感じた段階で早めに解約する(もしくは自動更新をしない設定にする)か、無料期間が終わる前日などにアラームを設定しておく方法が挙げられます。
他の注意点と共通する対策としておすすめしたいのが、「定期的な見直し」です。自分が登録しているサービスを定期的にチェックし、利用頻度の少ないサービスはその場で解約する。そうすれば、サブスクで損することはそうそうないはずです。
支払い方法は? 自動で解約されることはある?
また、先ほど注意点として「解約忘れ」を取り上げたように、サブスクサービスは自動的に解約されることはまずありません。こちらから解約の申し込みをしないかぎりは、自動継続されることがほとんどなのでご注意ください。不要になったら忘れず解約するようにしましょう。
ちなみに、解約のタイミングはサービスによってさまざま。解約手続き後も契約期間が切れるまで利用できるサービスもありますが、「即日解約」という形で、すぐにサービスが使えなくなる場合もあります。また、利用状況によっては一部返金されるサービスもあります(Amazon Primeなど)。
まとめ
サブスクと言えば、本記事で取り上げたような「聴き放題」や「見放題」のサービスを思い浮かべる人も多いかもしれません。
ですが、最近はデジタルコンテンツに限らず多種多様なサブスクサービスが登場し、注目を集めています。たとえば、月々の支払いで飲食店のランチが毎日無料になるサービスや、洋服をレンタルして自由にコーディネートできるサービス、気になる家電を月単位で借りられるサービスなど。
いままであまり興味がなかったジャンルに、手軽に利用できるサブスクをきっかけとして飛び込んでみるのも悪くはないのではないでしょうか。
一方、特に映画などの見放題サービスを利用するにあたって無視できないのが「通信速度」の問題です。高画質の映像を快適に鑑賞するためには、モバイルルーターの通信速度では心もとないですし、月々のデータ通信量も気になってきますよね。
そこでおすすめしたいのが、光回線です。通信の速さと安定性に定評があり、乗り換え時には豊富な特典を利用してお得に契約することも可能。「ビッグローブ光」なら料金プランもシンプルで選びやすいので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。