引っ越しで忘れてはいけないのがインターネット回線の手続きです。新居でも契約を継続する場合、解約して新たな回線に乗り換える場合、いずれも手続きが必要となります。引っ越しでのインターネット手続き方法を確認しておくと、引っ越し先で快適なインターネットライフをスタートさせることができますよ。
この記事では、引っ越しの際に必要となる光回線のインターネット手続きについて、事前準備やケース別の契約手続き、注意点を徹底解説しています。
目次
引っ越し前にインターネット契約について準備しておくこと
現在のインターネット契約の継続・解約を決める
まず、現在のインターネット契約は解約するのか、引っ越し先でも継続するのかを考えておきましょう。
引っ越しの際、インターネット契約に関しては以下の3つのケースが考えられます。
- 現在契約しているインターネット回線を継続利用する
- 現在契約しているインターネット回線を解約して、引っ越し先で新規契約する
- 現在は回線契約をしておらず、引っ越しを機に新規契約する
1と2は、プロバイダや回線事業者との契約状況で手続きが違ったり、解約に伴う回線廃止、新規契約に伴う開通工事などのタイミングを見定める必要があったりするため、手続きのフローを事前に確認しておきましょう。
3は、例えば実家を出て一人暮らしを始めるなどのケースです。完全に新規での契約となるため、比較的簡単に手続きが進められます。
現在利用している回線事業者やプロバイダを確認する
日常的にインターネットを使っていても、いざ引っ越しとなるとどこに連絡すればいいのかわからない、というケースは珍しくありません。引っ越し予定が決まったら、自宅のインターネットの連絡窓口を早めに確認しておきましょう。
現在のインターネット契約が、プロバイダと回線事業者とを別々に契約するタイプのものであれば、プロバイダと回線事業者それぞれの手続きが必要になります。
一方で、プロバイダと回線事業者がセットになった光コラボレーションモデル(以下光コラボ)での契約であれば、光コラボ事業者に解約や移転の連絡をするだけで手続きが完了します。どちらかわからない場合は、契約中の回線事業者もしくはプロバイダに問い合わせると良いでしょう。
新居で同じプロバイダを継続利用する場合~移転のみ~
ここからは、引っ越しの際、インターネット契約手続きをどのように進めるのか、移転のみ、解約、新規契約の3つのケースに分けて具体的に確認していきましょう。契約の流れを知っておくと、スムーズにインターネットの引っ越し手続きを進めることができますよ。
まずは光回線で、新居でも現在と同じプロバイダを利用する場合の移転手続きを見てみましょう。
引っ越し先でもプラン・回線を継続利用できるか確認
まず、引っ越し先で現在のプロバイダやプランを継続できるのかを確認しましょう。というのも、新居に光回線がない場合や、導入済みの回線が現在契約しているプロバイダの回線と異なることがあるためです。
対応していない場合は別の事業者を検討しなくてはならないので、早めの確認をおすすめします。
例えば、現在光コラボ事業者と契約している場合、引っ越し先がサービスエリア内であり、物件にNTTの回線が導入されていれば、現在の回線のまま移転が可能です。ただし、移転先の回線がNURO光やeo光など、NTTとは異なる独自回線であれば、現在の事業者は継続利用できません。
また、マンションから戸建てに引っ越す場合、マンションプランからファミリープランへ、契約プランの変更が必要なことがあります。
新居で工事が必要かどうか確認する
新居のインターネット導入状況に応じて、工事の要・不要が異なります。
引き込み済みの場合 | 自宅に光コンセントが設置済みで工事不要(無派遣工事)となることが多い。ONUの初期設定など接続は自分で行う。 |
共用部まで引き込み済み | 集合住宅の共用部まで引き込み済みのケース。 マンションタイプの契約が可能だがスタッフの派遣による工事が必要。 |
光回線なし | 集合住宅でもファミリータイプの契約が必要なケースが多い。 要派遣工事。 |
工事が必要な場合、壁に穴を開けることもあるため、事前に大家さんや管理会社に了承を得ておきましょう。
回線事業者に移転の連絡をする
プロバイダと回線を別に契約している場合、まずは回線事業者に移転の連絡をします。電話やWEBから連絡が可能です。このときに、移転先の各種情報や回線の撤去工事(必要に応じて)の希望日を伝えておきましょう。
プロバイダへ移転の申し込みをする
プロバイダに移転の申し込みをします。光コラボ事業者と契約している場合、この1社にだけ連絡すればOKです。こちらも、電話やWEBサイトで手続きを行います。工事が必要な場合、日取りや工事費についてもここで確認しておきましょう。
回線の撤去に立ち合う(必要に応じて)
事前に打ち合わせた指定日に回線の撤去に立ち会います。
機器の返却を行う
ルータやONUなどのレンタル機器は、移転の場合は返却が必要なケースもあります。ルータやLANケーブルなどがレンタル品かどうか忘れてしまって不明な場合、移転連絡の際に確認しておきましょう。
新居の導入工事に立ち会う
事前に連絡しておいた日取りで、新居でのインターネット回線の導入工事を行います。新居の工事は、作業スタッフの訪問が必要なときと、各種レンタル機器の接続・セットアップのみの無派遣工事の場合があります。どちらになるか、事前に確認しておきましょう。
新居で新たな回線に乗り換える場合~解約~
違約金・工事費残債の有無を確認
違約金や手数料、残りの利用料金の支払い、工事費の残債など、解約によって発生する支払いがないか確認しましょう。
違約金は、更新月以外の中途解約によって発生することが多く、申し込みの時期によって金額が変わることもあるため、入念にチェックしておきましょう。工事費を払い終えていない場合、残っている分の一括払いを求められることがほとんどです。
ちなみに光コラボ事業者との契約を単純に解約するのみであれば、公式サイトの会員ページや専用チャット、電話等で簡単に進めることができます。
事業者に解約の連絡をする
プロバイダと回線業者、または光コラボ事業者に解約の連絡をします。違約金や工事費の支払いが不明な場合、この時点で確認しておきましょう。移転のときと同様、回線の撤去が必要かどうかも問い合わせておきます。
撤去工事の立ち会いをする
必要に応じて、事前に打ち合わせた日取りで撤去工事を行います。
レンタル機器の返却
事前に送付されている返送キットで、ONUやルーターなどレンタル機器の返却を行います。こちらも移転のときと同様、返送が必要な機器がどれなのか確認しておくとスムーズです。
新居で新たな回線に乗り換える場合~新規契約の手続き~
新居の回線の状況を確認する
まず、新居に光回線があるのか、ある場合はどこの回線なのかを確認します。マンションの場合は新居の管理会社に確認するのが確実ですが、NTT(フレッツ光)の回線かどうかを確認するのであれば、NTT西日本・東日本のWEBサイトですぐにチェックできます。
光回線の申し込みを行う
導入されている回線が確認できたら、対応している光コラボ事業者に申し込みを行います。フレッツ光の回線が通っている場合は、光コラボ事業者に連絡することで契約でき、独自回線の場合は回線提供会社と契約することになります。
プロバイダによってはキャンペーンを実施していることがあり、キャッシュバックや割引などお得な特典を受けられます。キャンペーン内容も確認しつつ、自分に合ったプロバイダを探してみましょう。
また、現在契約中の光コラボ事業者を解約して、別の光コラボ事業者へ乗り換える際は、「事業者変更(転出)」の手続きが必要です。まず、契約中の光コラボ事業者に連絡して「事業者変更承諾番号」を取得します。次に、乗り換え先の光コラボ事業者に新規契約の申し込みをします。
導入工事日の調整をする
インターネットを新居に導入する際は、引き込み工事が必要な場合があるため、工事日の調整を行います。都合の良い日をピックアップし連絡しましょう。
導入工事の立ち会いをする
事前に決めた日に導入工事を行います。光回線の引き込みがすでに完了しており、機器の接続のみでインターネットを利用できる場合、作業員の訪問がない無派遣工事になることもあります。この点も、管理会社に事前に確認しておくとスムーズです。
引っ越しの際のインターネット手続き6つの注意点
1. プロバイダや回線事業者にはできるだけ早く連絡しよう
回線新規の申し込みでは、申込日からインターネット開通までに2週間から1カ月程度かかります。プロバイダや回線事業者へは、遅くても1カ月前までに、できるだけ早く連絡しておきましょう。
開通工事に立ち会いが必要な場合は、自分の予定と回線事業者等が提示する工事可能な日程との調整が必要です。 その場合、引っ越しシーズンにさしかかる春や秋は工事の依頼が殺到するため、連絡が遅れると希望の工事日に間に合わない可能性があります。
2.開通工事完了まではインターネット回線が使えない
新居への入居から工事までに日がある場合、入居からしばらくはインターネットが使えません。繋ぎとしてモバイル回線などを別途手配してもよいのですが、開通にあたってポケットWi-Fiやホームルーターの無料レンタルサービスが付帯しているプロバイダを選ぶのもおすすめです。
ビッグローブ光では、光回線の開通まで時間がかかる場合に、WiMAX 2+を無料でレンタルできる場合があります。工事まで空白期間がある場合も高速インターネットを利用できて安心です。
3. 引っ越し先で利用可能なプラン・対応エリアに注意
ケーブルテレビのインターネットのように、地域によって利用可能なプランや料金が異なることもあります。また、多くの場合は戸建てか集合住宅かで料金設定が変わります。特に集合住宅では、そもそも利用できるインターネット回線が限定されていることもあるので要注意です。
モバイルWi-Fiルーターの場合、対応エリア内だったとしても、電波状況によっては宅内に電波が届きにくいといったこともあり得ます。その場合は、引っ越しを機会に光回線などの固定回線を導入するのも良いでしょう。
4. モバイル回線も住所変更手続きが必要
ポケットWi-Fiなどのモバイル回線の場合は工事不要で、機器も引っ越し先に持って行けるケースが多いです。ただし、引っ越しにあたって住所の変更が必要となります。ほとんどの場合、プロバイダのサービスサイト内の契約者情報のページから変更できます。引っ越しに間に合うよう変更しておいてください。
5. 継続利用でも事務手数料や工事料がかかることも
光回線を引っ越し先でも継続して利用する場合、移転事務手数料や工事料が発生することがあります。現在の契約や引っ越し先の建物の状況、利用できるプランで料金が変わりますので、事前にどれくらいの費用がかかるか確認しておくと安心です。
6. 同じ回線を継続利用しても速度が変わる可能性がある
引っ越し先で同じインターネット回線を継続利用したとしても、同じ速度が出るとは限りません。これは、住居の構造やルーターの設置状況、集合住宅であれば配線方式によるものなど、さまざまな原因が考えられます。引っ越し後にスピードテストを実施し、改めて設置場所などを検討すると良いでしょう。
事前準備を確認しスムーズに引っ越そう!
インターネットの引っ越しは契約方法や工事の日程調整など「ややこしい」「むずかしい」と思ってしまいますよね。今の回線に不満がなければ継続するのが最も簡単ですが、回線事業者は定期的におトクなキャンペーンや割引を実施しているので、思い切って事業者変更を検討してもいいかもしれません。
まずは、自分に必要な準備や手続きは何なのか、一つずつ整理するところから始めてみてはいかがでしょう。
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*1 IPv6に対応していないサービス/サイトはIPv4接続となります。
*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。
光回線についてもっと詳しく知りたいという方は、
以下の記事も併せてご覧ください。