お出かけ先でのインターネット接続手段として便利なのが、スマートフォンの「テザリング」機能。
フリーWi-Fiを使えない場所などでは、テザリング機能を使ってインターネットを利用している人も多いのではないでしょうか。テレワークで活躍するのはもちろん、ゲーム機でオンライン接続をする際など、用途は多岐にわたります。
本記事で取り上げるのは、そんな「テザリング」について。この機能の基礎知識に始まり、利用するメリットとデメリットにも言及。さらに、比較対象としてあがりやすいモバイルルーターとの違いについても説明します。
目次
「テザリング」とは?
テザリング(tethering)とは、モバイルデータ通信ができる端末を利用して、パソコン・タブレット・ゲーム機などをインターネットに接続すること。現在は多くのスマートフォンに、機能のひとつとして搭載されています。
この機能を使えば、たとえばスマホとパソコンを接続し、パソコンでインターネットを利用することが可能になります。周囲にWi-Fiスポットがない場所でも、スマホをルーター代わりにしてネット接続できるわけです。
テザリングには、主にBluetooth・Wi-Fi・USBの3つの接続方法があります。AndroidとiPhoneでのテザリング方法は下記記事で解説していますので、詳しくはそちらを参照ください。
▼テザリングとは?Android・iPhone別にやり方と機能を解説
テザリングを使うメリット・デメリットをチェック!
普段からお世話になっている人も多いであろう、テザリング機能。たしかに便利な機能ではあるのですが、少なからずデメリットもあります。
ここからは、テザリングのメリットとデメリットを整理し、さらにモバイルルーターの特徴についても解説。双方を比較しつつ、それぞれどのような人におすすめなのかを説明していきます。
メリット「手元のスマホだけで手軽に使える」
テザリング機能を搭載しているスマホなら、設定画面で機能をONにするだけで、いつでもすぐインターネットに接続することができます。
しかもこの機能、先ほども説明したように、最近ではほとんどのスマホに標準搭載されています。新しくモバイルルーターを買ったり、パソコンやタブレットに通信機能を付けたりする必要は一切ありません。余計な荷物を増やすことなく、低コストでネット環境が手に入るのです。
デメリット「バッテリーの消耗とデータ通信量の消費が激しい」
ただし、テザリングを使う際には注意も必要。スマホを使って通信する以上、当然ながらスマホ本体に一定の負担がかかります。具体的には、以下のようなデメリットがあります。
- Wi-Fi接続の場合、バッテリーの消耗が激しくなる
- データ通信量の消費が激しくなる
- テザリングオプションに料金がかかる場合がある
- 通話が優先される場合がある
まずバッテリーについて。特にWi-Fi接続によるテザリングの使用中は、スマホで通常行われている通信に加え、接続先のデバイスでも通信を行うことになります。つまり、複数端末の通信をスマホ一台が担うことになりますので、必然的にバッテリーの消耗が激しくなります。
加えて、データ通信量がかさむ点も無視できません。前述の通り「複数端末の通信をスマホが担う」ため、通信をすればするほど行き交うデータ量も膨らみます。
特に容量の大きい動画などを接続先の端末で見ていると、短時間でも想像以上のデータ容量を消費してしまいかねません。「あっという間にギガが減り、通信制限に引っかかってしまった」なんて声もしばしば聞きますので、注意して使うようにしましょう。
また、利用しているプランによってはテザリングが有料オプションになっている場合もあります。料金はキャリアにもよりますが、月数百円で利用できるケースが多いようです。
最後に、テザリングの利用中に着信があると、通話が優先されてテザリングの接続が切れる場合もあります。現在は通話をしながらテザリングできる機種も多いようですが、キャリアによっては接続が切れることもあるのでご注意ください。
モバイルルーターを使うメリット・デメリットをチェック!
「外出先での通信手段」といえば、テザリングと並んで選択肢にあがるのが「モバイルルーター」です。
スマホよりも一回り小さい通信端末で、Pocket WiFiやWiMAXといった名前で宣伝されているのを見聞きしたことのある人も多いのではないでしょうか。テレワークのお供としてもおなじみで、喫茶店などでパソコンの横に置いて作業をしている光景もよく見られます。
外出先での通信は「テザリングがあれば十分」という声も聞きますが、一方ではモバイルルーターにも大きな魅力があります。こちらもメリットとデメリットを確認していきましょう。
メリット「高速通信が可能で、データ通信量を気にせず使える」
テザリングとモバイルルーターとの比較でまずあがるのが、通信速度です。
あくまでもスマホに搭載された機能のひとつであるテザリングに対して、モバイルルーターはデータ通信に特化した専用端末。当然ながら処理速度も早く、最新の通信規格にも対応していて、通信速度の速さには定評があります。専用端末なのでバッテリーも長持ち。
また、モバイルルーターなら「常にデータ通信量を気にしながら使う」といったストレスとは無縁です。無制限プランなら通信量を気にせず使えるため、おすすめです。
デメリット「契約や充電に手間がかかり、出費もかさむ」
モバイルルーターはスマホとは別に契約して利用する通信端末なので、当然そのコストがかかります。必ずしも月額料金が高いわけではありませんが、それでも毎月の出費がかさむため、なるべく安く済ませたい人にはおすすめできません。
また、「持ち歩いて使う」ことによる手間も発生します。端末自体はコンパクトながら、感覚的には「スマホ2台持ち」のような格好になりますし、出先で使えるよう常に充電しておく必要もあります。
手間とお金をかけることで手に入るメリットも大きいですが、このような注意点もあることはあらかじめ把握しておきましょう。
テザリングとモバイルルーター、どっちを選べばいいの?
以上のような特徴を持つ、テザリングとモバイルルーター。
一長一短あるためどちらかがおトクとは言い切れませんが、用途や利用シーンによって、どちらが適しているかを判断することはできます。テザリングとモバイルルーターは、それぞれどのような人に向いているのでしょうか。
テザリングはこんな人におすすめ!
- 利用頻度は低いが、外出先でネットを使いたい人
- ちょっとしたメールチェックなどで使いたい人
- 月々の通信費用を増やしたくない人
一言でまとめると、テザリングは「外での短時間のネット利用」に適した通信手段だと言えます。
何時間もパソコンに向かって作業したり、タブレットで動画を何本も見たりすることはなくメールや資料を確認するなど外出時に「たまに」「ちょっとだけ」ネットに接続する必要がある、それ以上は使わないという人は、テザリングでも十分です。
ただし、使っているうちに利用頻度が増え、通信量もそれなりに多くなってくると、モバイルルーターを契約してしまったほうがいいかもしれません。スマホでデータ容量を追加購入するよりも安く済みますので、モバイルルーターの導入をご検討ください。
モバイルルーターはこんな人におすすめ!
- 通信制限を気にせず外出先でネットを使いたい人
- 外でもがっつり作業したいテレワーカー
- 出張の機会が多いビジネスパーソン
- 複数の端末を同時にネット接続したい人
一方のモバイルルーターは、外出先でインターネットをガンガン利用する人におすすめです。
普段から外でパソコン作業をすることが多いテレワーカーが、その代表例ですね。出張の多いビジネスパーソンや、喫茶店で課題に取り組みたい学生さんにとっても、モバイルルーターは心強い通信手段となってくれることでしょう。
テザリングに限界を感じたら、モバイルルーターを検討しよう
以上のように、スマホのテザリング機能は外出先でのちょっとしたネット利用には便利ですし、日常的にお世話になっている人も多いことでしょう。しかし一方で、大容量のデータ通信には不向きですし、バッテリー消耗が激しくなるといった問題点も無視できません。
もしテザリングを使っていて不便に感じている場合は、この機会にモバイルルーターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。本記事で説明したようなメリットも多くありますし、外でネットを使う人ほどその恩恵を得られる通信手段です。
「モバイルルーター」と一口に言ってもさまざまですが、たとえば「BIGLOBE WiMAX」の端末は、最新の通信規格に対応した高速通信が魅力。大容量バッテリーも搭載しており、テザリングの課題を解決してくれる優秀さを兼ね備えています。ぜひ、選択肢のひとつとしてご検討ください。
WiMAXを選ぶなら品質と実績のBIGLOBE WiMAX!
WiMAXへの加入を検討中なら、プロバイダ歴25年以上のBIGLOBEが提供する「BIGLOBE WiMAX」がおすすめです。
KDDIグループのBIGLOBEは、通信品質とサポートに定評があります。
また、BIGLOBE WiMAXには最低利用期間と契約解除料がないのも嬉しいポイント。クレジットカード決済だけでなく口座振替にも対応しています。
選択肢のひとつとしてBIGLOBE WiMAXをぜひご検討ください。