2022年10月26日にiPad Proの新型モデルが発売されました。処理速度もグラフィック性能も前作モデルより向上しており、最新のOSを搭載しています。ただ、具体的にどのように変わったのか気になる人も多いでしょう。本記事では、新型iPad Proの基本スペックを紹介し、前モデルまでとの違いについて解説していきます。
目次
新型iPad Proは2種類
今回発売されたのは、「iPad Pro 12.9インチ(第6世代)」と「iPad Pro 11インチ(第4世代)」の2種類です。大きさや重さが違うだけで、スペックに差はありません。
また、それぞれWi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルがあります。カラーはそれぞれスペースグレイとシルバーの2色です。
新型iPad Proの基本スペック
新型iPad Proの基本スペックを見ていきましょう。
M2チップ搭載
新型iPad Proには、「M2」チップというApple独自のCPUが搭載されています。このM2チップは、AppleのノートPC「MacBook Air」に搭載されているものと同じものです。「MacBook Air」と同等の処理能力を備えていることになります。
M1搭載の前作モデルと比べると、処理能力が最大15%、グラフィック性能は35%向上しました。
カメラ性能
アウトカメラは1,200万画素の広角レンズと、1,000万画素の超広角レンズの2眼構成です。インカメラの方には1,200万画素の超広角レンズが使用されています。
カメラの画素数やレンズの数は前作モデルと変わりませんが、LiDARスキャナが新たに搭載されました。LiDARとは、光で距離や奥行き、方向を測定する技術です。たとえば、人の身長や家具などの大きさを、素早く測定することができます。
この機能によって、空間認識の精度が飛躍的にアップするため、よりリアルなAR体験も楽しめるようになります。
また、センターフレーム機能により、ビデオ通話時に動きに合わせて映る位置を自動調整し、拡大・縮小も自動化することが可能です。
前作モデルを踏襲した点
ディスプレイにはLiquid Retina XDRというミニLEDが使用されていますが、これも前モデルと同様です。非常に精度が高く、画面に映し出されているものがまるで実在しているようにも見えるディスプレイです。
新型iPadでできること
新型iPad Proなら、次のようなことができるようになります。
最大4つのアプリを同時表示
新型iPad ProのOSには、最新のiPadOS16が搭載されています。
マルチウィンドウシステム「ステージマネージャ」の機能が加えられ、最大で4つのアプリを同時に表示できるようになりました。これにより、資料やWebページを参照しながら文章を書くといった作業を行えるようになります。チャットアプリなどを開きながら作業することも可能です。
これまでのiPadやiPhoneだと、単一のアプリしか画面に表示することができませんでした。複数のアプリを同時に使用する際には、何度も画面を切り替える必要がありましたが、「ステージマネージャ」を使えば切り替えの必要がないので、作業がスムーズに行えるようになります。
キーボードを接続すれば、ノートPCとほとんど同じ感覚で使用できます。M2の高い処理能力により、動作が重くなることもほとんどありません。
Apple Pencilでのホバー操作
Apple Pencilとは、iPad Pro(第1世代)とともに発売されたペン型のデバイスです。紙に手書きするような感覚で、文字を書いたり絵や図を描いたりできます。圧力検知や角度検知の技術により、筆圧や角度の違いも表現できるのが特徴です。
Apple Pencil(第2世代)を使用すると、ディスプレイから12ミリまでの距離までなら離れていても検知できます。離れている距離も検知できるようになっており、近づけることでプレビューや拡大表示などの機能が利用可能です。
これまでは、iPadの画面から離れている状態での使用には対応していなかったため、Apple Pencilを使う人にとって、より便利になりました。
よりスムーズなビデオ会議が可能
新型iPad Proのセンターフレーム機能なら、人の動きなどを検知して、自動調整されます。話している人が自動的にフレームの中心になるように合わせられるので、手動で位置調整をする必要はありません。ビデオ会議が、よりスムーズに行えるようになりました。
あらゆる場面で活躍
新型iPad Proはスペックの面でも機能の面でも、タブレット端末とノートPCの両方の役割を果たせる端末です。これ1台あれば、仕事にも趣味にも幅広く使えるでしょう。これからタブレット端末やノートPCの買い替えをする人におすすめです。
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*2 最大通信速度は光回線タイプによって異なります。最大通信速度はお客さまのご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況などにより低下します。