日常生活においてすっかり欠かせない存在となった、スマートフォン。
外出先で充電が切れてしまうと困ったことになってしまうため、モバイルバッテリーや充電器を持ち歩いている人も少なくないのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、スマートフォン生活に不可欠な「充電器」について。
スマートフォンの端末によって異なるケーブルや充電規格について、覚えておきたい基礎知識をまとめました。普段はあまり意識しないポイントですが、新しく充電器を買う必要が出てきた際にきっと役立つはずです。
目次
充電ケーブルと充電コネクターにはどんな種類があるの?
最近はワイヤレス充電が可能な端末も登場していますが、まだまだスマホの充電はコネクターにケーブルを接続する方法が主流です。
しかし、スマートフォンのコネクターにはいくつかのパターンがあり、それぞれ対応しているケーブルの種類が異なります。「充電ケーブルを買ったのに、スマホに接続できなかった……」なんてことにならないよう、チェックしておきましょう。
① Lightning
Lightning端子は、iPhoneやiPadに採用されている充電コネクター。ケーブルには裏表の区別がなく、上下を気にすることなく接続できます。
Appleの独自規格ですので、Androidスマートフォンで見かけることはありません。iPhone 5以降のiPhoneに採用されているため、よほど昔のモデルを使っていないかぎりは「iPhoneのケーブルはLightning」と覚えておいても間違いはないでしょう。
② USB Type-C
USB Type-Cは、最新のAndroidスマートフォンの多くが採用している規格。ここ数年で徐々に主流になりつつあります。
上下と左右、いずれも対称の形になっているため、ケーブルの向きを気にせずに接続することが可能。Androidスマートフォンのほか、モバイルWi-FiやMacBookなどにも採用されています。
③ microUSB
microUSBは、2010年代前半に発売されたスマートフォンの多くが使用していた規格。「充電ケーブルといえばこれ!」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
実際、microUSBはスマートフォンだけでなく、携帯ゲーム機やスピーカーなどの周辺機器の充電にも採用されていました。最近はUSB Type-Cに移行しつつありますが、まだまだモバイルバッテリーなどの端末においては現役の規格です。
よく見る「急速充電」って何?
家電量販店で充電器を探していると、「急速充電タイプ」と書かれた製品が目に入ります。どうやら短時間の充電が可能らしい――ということはわかりますが、従来の充電器とは何が異なるのでしょうか。
先ほどはケーブルとコネクターの種類を取り上げましたが、充電器は「供給する電力」によっても分類することができます。
これは、「2.0A」などの「A(アンペア)」、あるいは「20W」などの「W(ワット)」によって表されます。
これらの数字が大きければ大きいほど、スマートフォンに送る電力が大きい――つまり「短時間で充電できる」というわけです。
AとWのどちらが表記されているかは製品によって異なりますが、アンペア表記の場合は、2.0A以上あれば充電時間を大幅に短縮することが可能。
また、すべてではありませんが、ワット表記は急速充電に対応している製品が多い傾向にあります。
ただし、スマートフォンの機種によっては、そもそも急速充電に対応していない端末もあります。あらかじめ規格を確認しておきましょう。
充電器からノイズが聞こえるのはなぜ?
これは、「コイル鳴き」と呼ばれる現象です。
最近は減りつつあるようですが、充電器の使用中に「異音がする」「ジーというノイズが聞こえる」といった声が以前はよく聞かれていました。故障や事故に直結する現象ではないと言われていますが、異音が続くと気になってしまいますよね。
コイル鳴きの原因は、安価な充電器を使っているか、もしくはスマートフォンと充電器との相性の問題とされています。充電器を別のものに替えれば解消されるケースが多いようですので、適切な規格の充電器を選んで使うようにしましょう。
まとめ
以上、スマートフォンの充電器について説明しました。
記事前半でも軽くふれましたが、最近はワイヤレス充電に対応したスマートフォンも増えつつあります。ワイヤレス充電器にもいくつかのタイプがあり、なかには急速充電が可能な製品も。気になる方はチェックしてみてください。
お店に行くと多種多様な充電器が見つかりますが、性能よりも「スマートフォンと規格が合っているかどうか」が大切です。ケーブルや供給電力など、自分のスマートフォンの規格をまずは確認しておきましょう。