キャッシュレス決済が広く普及しつつある近年。QRコードやバーコードによる決済はすっかりおなじみになりましたが、一方で最近は「バーチャルカード」という言葉を聞く機会も増えました。
LINE Payやメルペイなどで発行されている「バーチャルカード」とは、いったいどのようなものなのか。本記事では、その概要と特徴について説明します。
目次
バーチャルカードとは
「バーチャルカード」は、インターネットで使えるプリペイドカードのこと。
文字通り「バーチャル」ですので、物理的なカードを作るための申請は必要ありません。オンラインで申し込むとすぐに発行され、そのまま利用することができます。
仕組みとしてはプリペイドカードと同様のものが多く、銀行口座やATMから現金をチャージして使います。ただしすべてがプリペイド式というわけではなく、たとえば、「メルペイ」で発行できるバーチャルカードは後払いにも対応しています。
バーチャルカードの3つの特徴
では、通常のクレジットカードやプリペイドカードに対して、バーチャルカードにはどのような特徴とメリットがあるのでしょうか。3つのポイントに分けて説明します。
① 審査不要で即日発行される
審査に時間がかからず、しかもプラスチックのカードのように到着するまで何週間も待つ必要もありません。また、審査がないため、中には未成年でも利用できるバーチャルカードもあります。
② クレジットカード不要で買い物ができる
クレジットカードと比べてとても手軽に発行できるバーチャルカードですが、それでいて「クレジットカードの代わりに使える」という特徴もあります。
バーチャルカードには「Visa」や「JCB」といったブランドが付与されており、クレジットカードと同様にカード番号も設定されています。つまり「クレジットカード決済の際に、代わりにバーチャルカードを使って支払いができる」わけです。
オンラインでの買い物の際に対応したクレジットカードを持っていない場合でも、すぐに発行して決済手段として使えるのは嬉しいポイント。ECサイトだけでなく、モバイルPASMOのチャージや、Google Payの支払いなどにも利用できます。
③ 物理的な管理が不要の、オンライン専用カード
ただしオンライン専用のカードですので、逆に実店舗では使うことができません。ECサイトでの買い物や各種サービスへのチャージなど、幅広く使える決済手段ではありますが、あくまでも「オンライン」に限った話ですのでご注意ください。
代表的なバーチャルカード
以上、バーチャルカードについて説明しました。
代表的なバーチャルカードとしては、2020年12月にスタートした「Visa LINE Payプリペイドカード」をはじめ、2021年3月には「メルペイ」がMastercardバーチャルカードの即日発行を開始しています。
他にも「Vプリカ」「三井住友VISAバーチャルカード」「Kyash Card Virtual」「楽天バーチャルプリペイドカード」などがあります。
特に「クレジットカードを持てない未成年のための決済手段」として注目されているバーチャルカードですが、カードをたくさん持ちたくない大人目線でも嬉しいサービス。うまく活用してみてはいかがでしょうか。