2022年秋にApple Watch Series 8が発売されました。2015年の発売以来、進化を続けてきたApple Watchも、今回のモデルで8代目。前モデルSeries 7との違いはどこなのでしょうか? また、Apple Watch Series 8と同時に発売された第2世代のApple Watch SEに関しても、ご紹介していきます。
目次
カラバリが増え安全機能が強化されたApple Watch Series 8
Apple Watch Series 8は、Series 7と同じケースサイズ(41mmと45mm)で、常時表示Retinaディスプレイなど、見た目の印象はほとんど変わりません。カラーバリエーションはシルバーとゴールドが追加されたほか、Apple Watch Ultraの登場によってケース素材がアルミニウムとステンレススチールの2種類となりました。
一方で、Series 8から皮膚温センサーが追加され、強化された加速度センサーなどによって転倒検出に加えて、衝突事故検出機能が加わりました。
皮膚温センサーは、主に就寝中の皮膚温を計測して時間の経過による変化を記録します。計測されたデータや、記録した周期のデータを組み合わせることで、月経周期の予測などの精度が向上します。また、皮膚温は体調不良やストレスによっても変化することが知られており、Apple Watchのように常につけているデバイスで継続的に計測することで、体調の変化やストレス度合いを知るきっかけにもなりそうです。
転倒検出機能に加えて追加された衝突事故検出機能は、交通事故など重大な衝突事故を検知した際に、自動的に緊急通報を行うなどする機能です。転倒や衝突を検知した際に、画面や振動、音で異常を検知し、通報するかどうかを表示で確認。転倒検出では1分間、衝突検知では20秒待って反応がないと、日本の場合では119番に自動通報してくれます。転倒検知機能と同様に、意識を失うような大きな事故の際は、この自動通報機能が役立つでしょう。
前モデルとほぼスペックは変わらないApple Watch SE(第2世代)
Apple Watch Series 8と同様に、劇的なスペックアップ、機能強化とはならなかったApple Watch SE(第2世代)。しかし、Apple Watch Series 8と同じS8チップを搭載し、衝突事故検出機能も搭載されたことで、みまもりデバイスとしてのコストパフォーマンスは向上したといえるでしょう。
ケース素材は、アルミニウムのみで、裏蓋はナイロン複合材とサファイヤクリスタルを採用し軽量化を図っており、前モデルからもApple Watch Series 8と比較しても軽量化されています(40mm(GPS)モデルで前モデルより4.09g軽量)。
カラーもシルバー以外は一新され、ゴールドとスペースグレイがなくなり、ミッドナイトとスターライトが加わりました。カラーバリエーションはよりシンプルになりましたが、その分バンドのバリエーションが増えて自分らしさを演出できるようになりました。
Apple Watch Series 8とSE買うならどっち?
前モデルの時もそうでしたが、ヘルスケア機能などを優先するならApple Watch Series 8、コストパフォーマンス優先するなら安価なSEというのがシンプルな回答となりそうです。
Apple Watch Series 8は現役世代にオススメ
Apple Watch Series 8は、血中酸素濃度や心電図の計測、皮膚温計測などのヘルスケア機能が充実しており、健康に気を使ったり体調管理を重視する人に適しているでしょう。
また、せっかくのApple Watchですから、自分のコーディネートに合わせたり、ライフスタイルに適した使い方をしたいという人も多いと思います。Apple Watch Series 8では、アルミニウムだけでなくステンレスのケース素材、カラーバリエーションで、バンドの組み合わせも含めると無限のバリエーションです。
身につけているものにこだわりがあって、健康にも気をつけてバリバリ働く現役世代には最適なモデルといえそうです。
シニアやキッズにはSEがオススメ
Apple Watch SE(第2世代)は、S8チップ搭載で衝突検出機能が加わるなど若干性能アップしているものの、血中酸素や心電図などセンサー類が省かれていますので、スポーツなどの活動量計測やGPS機能、転倒検知、衝突検知などの安全機能等、基本性能があれば十分だという人に適しています。
もちろん大人にとっても十分な性能ですが、SEのリーズナブルな価格設定は、スマートフォンを持たせるにはまだ幼い子供や、操作が難しいシニア世代にもうれしいポイントです。ファミリー共有設定を使えば、iPhoneを持っていない家族でもApple Watchを使うことができるので、例えば子供がApple Watchを持っていれば、帰りが遅い時どこにいるのか確認することができるようになります。また、現金は持たせられなくても、電子マネーでの交通機関の利用やちょっとした買い物ができるようにするなども可能です。
Apple Watchを家族全員分揃えるとなると出費がかさみますが、SEなら比較的安価なので、負担も最小限で済みます。家族みんなでApple Watchデビューという場合には、SEを活用するという選択肢もあるでしょう。
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